AV業界裏話vol.60 みんな大好きマジックミラー号の歴史
皆さま、おはこんばんちはー♡
溶けるように暑かった夏が終わり、秋らしい季節になってきましたね。
急に寒くなって、何を着るのがイケてるのかスタイリストなのにおしゃれ迷子になっている竹あき嬢です。
お洋服を選んだり、お化粧をしたりする際に鏡を見ながらおしゃれをされる方も多いのではないでしょうか。
今日はそんな鏡にまつわるお話。大人気AVシリーズ「マジックミラー号」についてお話していきましょう。
「爆走マジックミラー号がイク!
マジックミラー号は、知らない人はいないのでは?と思うほどの圧倒的な知名度を誇る有名なトラックですよね。
荷台がマジックミラー貼りの個室になっていて、外からはただの鏡のように見えるけれど、中からは外が見えて露出気分が味わえるアイデア満載のトラックです。
第1弾は1996年9月1日に「爆走マジックミラー号がイク!」としてVHS形式で販売されました。メーカーはSODで、マメゾウ監督が中心となり素人ナンパものとして誕生。
シリーズ1作目を見てみたいといろいろ探したのですが、オンデマンド配信はなく、DVD、中古販売も売り切れで見ることができませんでした。
そのため、初代マジックミラー号の監督久保直樹さん(マメゾウさん)の「わが青春のマジックミラー号 AVに革命を起こした男」を読んで、マジックミラー号の歴史について勉強しました。
初期のマジックミラー号のパッケージには「合法露出マシーン」「全裸までいくら?」というキャッチコピーがついています。街を歩いている女性に声をかけて、ナンパというテイで出演交渉をしていき、素人の女性がどこまで露出できるかというリアリティ作品です。
マジックミラー号の記念すべき最初のロケ地はインパクト抜群の渋谷109前の路上。街を歩く女性に声をかけ、1人目にマジックミラー号に乗車した女性が2万円でおっぱいを見せてくれました。監督たちは絶対誰も見せてくれないと予想していたため、びっくり。ここからマジックミラー号の偉大な一歩が動き始めます。
当時は上野のアブアブ前、新宿アルタ前、六本木アマンド前などでも路上駐車をして撮影していたそうです。(時代ですよね。現在ではもちろんやっていません)
最初の作品にはSEXシーンはなく、街を歩く女性に声をかけてお金と引き換えにどこまで露出できるかを検証するドキュメンタリー、リアリティ作品でした。1作品目が爆発的にヒットしたため、続編がたくさん制作されます。回数を重ねる事に、さらに大胆になる女性も増えSEXシーンも取り入れられていきます。
現在では、街を歩いている一般の人に声をかけて作品に出演してもらうことはできませんが、違う形式でマジックミラー号は受け継がれています。
今回参考にさせていただいた久保直樹さんの本は、AV業界、マジックミラー号の誕生秘話などが監督目線で語られていて、とてもおもしろいのでぜひ読んでみてください。
マジックミラー号が走り出して28年
現在FANZAでマジックミラー号と検索すると、脅威の1465タイトルがヒットします。どれほどの人気があるのか一目瞭然ですよね。
SODの他にも、マジックミラーを活用したトラックを使用した人気シリーズが多数発表されています。
初代マジックミラー号監督のマメゾウさんが立ち上げたDeepsというメーカーからは、マジックミラー系のシリーズが制作されています。
SODからアウトビジョンに流通を移籍したためマジックミラー号のシリーズをザ・マジックミラーと変更。通称はMM号。MM号より一回り小さいトラックで撮影するマジックミラー便シリーズ、一般男女モニタリングAVマジックミラーの向こうには〇〇という寝取り、寝取られをテーマにしたシリーズを発表しています。
その他のメーカーからもマジックミラー号のようなトラックを使用した作品が制作されているので、要チェックです。
マジックミラー貼りのトラックは、各社内装に特徴があり、SODのマジックミラー号は内装が青空+雲の壁紙が目を引きます。
DEEPSのMM号は圧倒的な開放感がポイント。天井もすべてマジックミラーでできていて、アートレ(ビニール製のトレーシングペーパーのようなもの)を貼って見えすぎないように。
マジックミラー便は内装がピンクでお花がついててかわいらしいです。
マジックミラー系の撮影現場のスタッフは何度かしたことがあるのですが、外が暗いとマジックミラーの効果が薄れてしまいただの窓ガラスになってしまいます。そのため、マジックミラーを活用した撮影は、日が落ちる前に撮影を完了しないといけません。そして車内は狭いので中に入れる人数が制限され、その他のスタッフは外で待機しないといけないのです。夏場は暑すぎて、冬場は寒すぎる。
近年では撮影車両のビジュアルがバレてしまっているので、路上で撮影すると周辺の方に迷惑がかかってしまいます。そのため、会社、スタジオの駐車場や自然の中で撮影することがほとんどです。街なかで撮影許可が取れる可能性はほぼ0。
初代マジックミラー号が走り始めた時代は、いろいろと規制が緩かったので、あんなワイルドな作品が撮れたのです。現在では街を歩いている人に作品に出てもらい、場所も気にせずロケをして、うっかり露出もハプニング的なことはできないでしょう。
だけど今は今で、画質は格段にアップし、その分ストーリー性を重視し、演者さんの権利は守られ、いい時代になったのかもしれません。
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