こんにちは。大泉りかです。
この度、女性用風俗をレポートした書籍を刊行させていただきました。

ドラマや漫画などのテーマにも度々取り上げられ、すでにその存在が世間一般に知れ渡ったといっても過言ではない女風。
以前は、女友達や知人などに「いま、女風の取材をしていて……」というと「興味があるし、一度、試してみたい」と、利用に対しての前向きではあるものの、実際には利用に踏み切れてはいないという反応がほとんどだったのですが、最近は「使ったことがある/たまに利用している」という返答が戻ってくることも多く、じわじわと女風ユーザーが増加している状況になりつつあることを、ひしひしと実感しております。
そんな追い風に乗って、先日、鉄人社から『女風に行ったら人生変わった』という書籍を出させていただきました。

内容的には女風に関わる人々に取材を重ねてまとめたルポルタージュで、興味はあるものの、利用に踏み出せないでいる女性の不安を払拭すると同時に、「どういうお店があるのか」「どういう利用の仕方ができるのか」という情報の提示、さらには実際に利用している女性たちのバラエティーの豊かさを伝えたいという意向でもって、女風ユーザーや経営者、セラピストへの取材を行ったのですが、構成の関係上、泣く泣くセラピストへのインタビューはカットすることにしました。
そのカットした理由は後にご説明するとして、誤解を招かないようにいうと、お話を聞かせていただいたセラピストの方たちへの印象は、総じて「す、すごい!」であったことは間違いありません。

「す、すごい!」って、何がすごいかを具体的にいうと、とにかくホスピタリティがすごいのです。
例えばとある取材の際。余裕をもって約束の時間の15分ほど前に取材場所として用意してあったカラオケボックスに辿り着いたところ、取材相手のセラピストはすでに店の中でスタンバイしていた挙句、立ち上がってわたしを迎え入れてくれ、席に着くなり、メニューを渡してくれたり空調を気遣ってくれたり店員さんを呼んでくれたりとすべて先回りして動いてくれる。
取材する相手に接待されてしまっているという事実に戸惑いつつも、「これがセラピストの実力!」と、その仕上がり方に慄いたのでした。

ホテルで一緒に過ごしている間も、始終、このような気遣いで接してくれるのならば、十分にお金を払う価値はあるに違いない。
デートどころか、取材という場でさえもエスコートを忘れないセラピストという存在のおもてなし力が、肌を重ねている間も発揮され続けることを思えば、多くの女性ユーザーがハマるのも当然だし、「もう一般の男性には戻れない」という悲喜こもごもの嘆きにも頷ける。

そんなセラピストの魅力をもっと深堀りするために、インタビューだけに甘んじず、セラピストと実際にプレイまでするのが取材者としての真摯な態度ではないかとも思ったのですが、それはそれで、たぶんにわたしの個人としての趣味嗜好が反映された、偏った視点からのルポになってしまう。
セックスには相性があると思うし、ゆえに、わたしがいいと思ったセラピストのテクニックが必ずしも、読者の方の希望に叶うものというわけでもない。
当然のことその逆も然り。
そもそもわたし自身、セックスソムリエとして厳格な評価基準を持ち得ているわけではない。
客観的に公平を期せない以上、特定のセラピを取り上げるのはむしろ不誠実でもあるし、むしろ女風のメインディッシュといってもいいセラピストの魅力は、読者の方に実際に体験して感じていただくのが一番! というわけで、現状の構成に落ち着いたわけですが、手前味噌になりますが、〈いま〉の女風をレポートした一冊に仕上がったと自負しておりますので、ぜひ書店で手に取っていただけると幸いです!

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大泉りか

1977年、東京都生まれ。SMショーのモデルやキャットファイターなど、アンダーグラウンドな世界にどっぷりと浸かった20代を過ごす。 2004年に『ファック・ミー・テンダ...

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