イキ活講座 令和の性教育ってどんなこと教えるの？

皆さんは学生時代、保健体育の授業に対してどんな感想を持っていましたか？
「学校での保健体育、だるかったよね～」
「ろくに話聞いてなかったわ、テストのために勉強はしたけど」
そんな声が聞こえてきそうです。

しかし、今は令和！さすがにちょっと内容が変わってるのかも？

そう思い、令和の性教育について調べてみました！

令和の学校での性教育内容

令和の学校で学ぶことを学年別に紹介します。

小学校

体は思春期になると次第に大人の体に近づき、体つきが変わったり、初経、精通などが起こったりすること。

中学校

思春期には、内分泌の働きによって生殖に関わる機能が成熟すること、また、成熟に伴う変化に対応した適切な行動が必要となること。
妊娠や出産が可能となる観点から、受精・妊娠。
後天性免疫不全症候群（エイズ）及び性感染症。

高校

生涯を通じる健康の保持増進や回復には、生涯の各段階の健康課題に応じた自己の健康管理及び環境づくりが関わっていること。
感染症の予防には、個人の取組及び社会的な対策を行う必要があること。

学ぶ生徒の年齢による体の変化や社会とのかかわり方によって、指導内容が変わっているようですね。
とは言えこれだけ見ると、令和と言えどそこまで性教育が改善されているようには感じられません。
しかも、はっきり言っておもしろくなさそう～！！
まだまだ改革が必要なようですね。

現代日本の性教育に関する課題

現代日本の学校での性教育において課題となっているのが「性交」の取り扱いの部分です。
満足な教育ができていないと言われている原因は「はどめ規定」です。

はどめ規定そのものは妊娠の経過の指導を禁止してはいません。
しかし、すべての生徒に等しく指導する必要はない、としています。

果たしてこれで良いのでしょうか。
たしかに、性交に関しては体の成長とともに皆が経験するというものではありません。
しかし、手遅れになっては大問題です。
一人の人間の体や人生を左右するため、筆者としてはすべての生徒に教えるべきことなのではないかなと思います。
全ての生徒に教えたうえで、悩みを抱える生徒へフォローができるような体制になればいいな、と感じています。

包括的性教育とは

包括的性教育、最近になり耳にする機会が増えてきました。
現代日本の性教育は、体や発達を中心としていますが、包括的性教育はそれだけではありません。

2009年にユネスコは「包括的性教育（Comprehensive Sexuality Education）」という概念を掲げ、ジェンダーや多様性など人権尊重を基盤とした、8つのキーコンセプトに基づく性教育を提唱しました。

8つのキーコンセプトは以下の通りです。

1.人間関係
2.価値観、人権、文化、セクシュアリティ
3.ジェンダーの理解
4.暴力と安全確保
5.健康とウェルビーイング（幸福）のためのスキル
6.人間のからだと発達
7.セクシュアリティと性的行動
8.性と生殖に関する健康

このキーコンセプトを見ると、性教育って重要なだけではなく人権に基づくものなのかも！と改めて思います。

日本の性教育はまだまだ発展途上

今回は令和の性教育について紹介しました。
日本は性教育に関してはまだまだ発展途上なようですね。

何でも海外を見習えばいいというものではありませんが、性教育に関しては海外基準を目指す必要がありそうです。

ただ、性教育は学校でだけすればいいというものではありません。
ご家庭でも教育が必要です。
ご家庭での教育や、おひとりでの学びに役立つように正しい情報を発信していくことを心がけたいと思います。

引用元：https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000838180.pdf
引用元：https://unesdoc.unesco.org/in/documentViewer.xhtml?v=2.1.196&id=p::usmarcdef_0000374167&file=/in/rest/annotationSVC/DownloadWatermarkedAttachment/attach_import_12ebf124-b3d0-4c5c-a889-51388d8ecb9c%3F_%3D374167jpn.pdf&locale=en&multi=true&ark=/ark:/48223/pf0000374167/PDF/374167jpn.pdf#%5B%7B%22num%22%3A78%2C%22gen%22%3A0%7D%2C%7B%22name%22%3A%22Fit%22%7D%5D:~:text=68,%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%82%8A%E3%80%81