おもエロの泉〜遊女からソープランドまで…日本の性風俗の歴史と進化を調査〜
みなさんこんにちは!性に興味津々なあまり、10代の頃から調べに調べて眠れぬ夜を過ごしてきたアラサー女momoです。
夜、繁華街を歩いていると数多く見かけるものといえば、風俗店。
最近では女性用風俗なんかも登場し、気になっている人も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな日本の性風俗の歴史について深掘りしてみました!
性風俗の原点である遊女や娼婦たち
日本の性風俗産業の原点と言えるのが、前回のテーマとしても取り上げた「遊女」。
当初は性的なサービスを行うだけでなく、宴会で歌や踊りなどの芸を披露する女性たちのことを指していました。
その後、豊臣秀吉が風俗を統制する目的で大阪に遊郭を作ったことから遊郭独自の文化が始まり、1617年にはもっとも有名な「吉原遊郭」が誕生します。
遊郭の中でも地位の高い遊女は「花魁」と呼ばれ、美人画のモデルになったりファッションが注目されたりと、性風俗という枠を超えて庶民の憧れの的となっていきました。
このように政府による取り締まりを受けながらも世間の注目を浴びていた遊郭ですが、借金返済のため10代の頃から働いて体を壊してしまう、妊娠や性病が頻発するなど、問題点が多かったことも事実。
最終的には人権面の問題解消の流れが高まったことで、「芸娼妓解放令(げいしょうぎかいほうれい)」、いわゆる”人身売買禁止令“が発令され、遊郭の文化は終わりを告げます。
とはいえ、当時の社会では遊郭を出た女性たちが別の仕事に就くのは難しかったこともあり、女性たちが”自らの意志で行う売春行為”自体は、時代を超えても細々と続いていくこととなりました。
戦後の混乱期には「パンパン」と呼ばれる、在日米軍兵を相手に性的サービスをする娼婦も登場します。
米兵が女性を呼ぶときに手をパンパンと叩いたから、単純にピストン運動のパンパン!という擬音語から…など呼び名の由来は諸説ありますが、当時はなんと数万人の女性たちがパンパンとして売春を行っていたのだそうです。
その後、1956年に売春防止法が制定されたことで、娼婦という存在自体が違法となり、日本における売春の文化は終止符を打つこととなりました。
ソープランドやヘルスの登場
売春行為が終止符を打つとともに登場したのが、現在のソープランドの原点となる「トルコ風呂」という性風俗店です。
もともとは一般的な公衆浴場で、中東でみられる伝統的な公衆浴場を模して作られたことから、トルコ風呂と呼ばれていたのだとか。
トルコ風呂が「個室付浴場(サウナ)」として営業許可されたことから性風俗と結びつき、現在のソープランドへと発展していきました。
ちなみに、トルコ風呂からソープランドという名称に変わったのは、とあるトルコ人留学生からの抗議がキッカケだったのだとか。
彼が主張したのは、「母国であるトルコと性風俗を結び付けてほしくない!」という、もっともすぎる言い分。
…そりゃ、無関係なのに勝手なイメージを持たれてしまったら気分は良くないですよね。
その結果、トルコ風呂という名称は廃止され、新しい名称を一般公募。現在の「ソープランド」に改められることとなり、赤坂プリンスホテルで会見まで行われたそうです。
1960年頃になると、キャバレーなどの”おわさり”専門店に抜きのサービスをプラスした風俗店、ピンサロも登場します。
さらにおっぱいに特化したおっぱいパブ、キャバクラのシステムにおさわりを追加したセクキャバなど、さまざまな形態の風俗店が増えていきました。
1970年代には、ソープランドよりも安く本番行為を伴わないファッションヘルスも登場。2000年代には無店舗型のデリバリーヘルスが主流となり、本番行為がなく女性も気軽に働けることから、ソープランド同様に人気のサービスとなっていきました。(中には裏っぴきをして本番行為をする女性もいます)
また、最近はギャラ飲みとエッチなゲームを組み合わせた「エロ飲み」ができるデリヘルも人気です。どんどん新形態が出てきますね。
変化を続ける性風俗業界
こうして歴史を遡ってみると、実は性的なサービスは、大昔から女性の仕事として成り立っていたことがわかります。
時代に合わせて営業形態が変わっただけでなく、女性たちの働く理由やモチベーションなども、時代とともに変化しているのではないかと感じます。
近頃はソープランドをはじめとする風俗店が以前ほど稼げなくなってきたことや風俗店の摘発が増えたという背景もあり、立ちんぼをする女性が増えているという現状も。
また、外国人観光客が増えたことにより、求められる接客や対応も時代とともに変化しているという印象です。
残念ながら、昔はお金と引き換えに身売り同然で働くような、女性の心身にダメージが大きい売春行為があったのも事実。
現在も知的障害や発達障害の問題を抱えていたり、生育歴の悪い女性が、社会に適合できずに働いている場合もあります。
本人が納得して風俗業をするのであれば問題ないのですが…
なんにせよ遊女から発展した現在の性風俗産業は、日本の経済を支える大切な文化のひとつであると言えるでしょう。
これからの時代は今以上に、性風俗業界で働きたい!と希望する女性たちが気持ちよく働けるような社会であってほしい。
さらに働くという選択肢だけでなく、もっと気軽に利用できるサービスとして、女性用風俗の発展にも期待していきたいですね。
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