私の夫は、超がつくほどの潔癖症でセックスは淡白。しかも勃起しづらい体質です。性格はとても良いし、経済力はしっかりしているので、離婚する気は全く無いのですが、お付き合い中からセックスの不満がずっとありました。本人には言えませんが…。

子供がある程度成長した時から、私も生活の為に働く事になりました。働くのは嫌いではなかったので全く苦にならないし、職場は物流会社の為、割と男性が多くて、男性大好きな私にとっては、自宅でポツンと旦那さんを待つ専業主婦よりストレスは溜まりません。ただやはり結婚しているので、私から積極的に仲良くなるとか、誘ってみるとか、そういう行動は起こせませんでした。

ところが…それを超えても仲良くなりたい!セックスしてみたい!という男性がある日、私の前に現れてしまったのです。外見は高身長で物静かな感じ、優しくて知的な印象。外国語が得意で、数字に強い浅井さん(仮名)を、私は少しずつ好きになり、お互いの距離は縮まり…。浅井さんが職場を退職するタイミングで、外で頻繁に2人きりで会うような仲に発展していきました。会う度にドキドキして楽しいひとときを過ごす時間は、まるで麻薬のように私を絡め取っていきました。

学生の頃から好きな人が出来ると、「お付き合いしてみたい」と考えるより「セックスしてみたい」と妄想するようになってしまう私。
浅井さんが同じ会社に居た時から、仕事中でもいやらしい想像を働かせていました。
生理前や排卵日前後に性欲が強くなる為、仕事中でも浅井さんとセックスする事を妄想してしまうんです。

頭の中は、浅井さんといやらしい事をしている妄想でいっぱいになってしまいます。
LINEで食事などに誘われる度に、セックスは誘ってくれないのかと妄想を働かせるようになっていきました。

「そろそろ身体の関係を持ちたいんだ」

浅井さんにそう言われて、そのままホテルへ…
激しく強く抱きしめられて、私達は、欲望のままに抱き合い、ディープキス…。クリトリスをしつこく舐め回されて…イキながらの挿入…そして中だしのフィニッシュ!お互い1回では満足せずに、何度も何度も激しく求め合うセックスをする性欲の強い浅井さん(私の妄想の中の浅井さんは性欲強めの設定になっています)
浅井さんに誘われる度に会う当日まで、私のいやらしい想像力は止まりません…

ある日、浅井さんと食事やショッピングを楽しんだ帰り道…
「そろそろ、2人きりで過ごせる場所に行かない?ホテルとか。この近くにあるみたいなんだ」と誘われました。

ああ、とうとうこの日が来てしまったと多少の罪悪感はありましたが、本心は嬉しさでいっぱいです。

しかし、ここにきて大切な事に気づいてしまった私。
10年以上セックスしてないのに大丈夫かしら?挿入は出来るの?

口の中はインプラント中で、抜歯したばかりの歯抜け状態。ディープキスで歯がないのがバレたら?
接近された時に見えるシワだって恥ずかしい。

頭と下の毛には白髪だってあるのです。頭の毛はまだ染めているから目立つ事は無いかもしれないけれど、陰毛の白髪って他の人はどうしているの?ハイジーナ?染める?切る?

よく考えてみたら、セックスなんてもう無理なのかもしれない。

せっかく大好きな人に誘われたのに、瞬時に色々な不安要素が頭の中を駆け巡り、オーバーヒート状態になってしまいました。一応、下着上下はセットにしてきたけれど、そんなんじゃ駄目!若い頃には考え付かなかった悩みが私を留まらせました。

「ごめんなさい、今日、これから予定があって」

ああ、勿体ない!こんなチャンスもう来ないかもしれないのに。何故、人間は老いていくのでしょうか?時間よ、私だけ巻き戻れ!

それでも後日、私と浅井さんは、無事にセックスして結ばれました。
ですが、加齢が気になって全く集中できなかったのです。

次回は彼とのロストセカンドバージンについてお話したいと思います。

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つぼみ

大好物は、甘いケーキとロマンチストなエロい男性です。 副業で官能小説書いてます。 得意なジャンルは禁断の関係。 ダメ…いけない…と言われれば言われるほどハマる大人の関係…。

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