BLで学ぶ歴史 新選組 鬼の副長土方歳三とその小姓市村鉄之助
皆さんこんにちは。日本史大好きBL大好き好きに好きを重ねたらそれはもう奇跡の大好きとかいうアホの理論で今回の記事を執筆しております、潮田水音です。オタクアホの掛け算得意だからね、仕方ないね。主語が大きすぎて叩かれるよこら。
いつもの如くとっつきづらいイメージのある歴史や文学をとっつきやすいテーマで布教しようという考えの元、歴史をBLの観点から紐解いてイきたいと思います。本日のテーマは新選組です!潮田は平安時代と新選組を日本史の中でも特に愛しております。ようやく新選組の話できて嬉しいな!
新選組では男性同士の恋愛が普通だった!?
えー!?と思うかもしれませんが局長である近藤勇さんが書いた手紙にはっきり書いてあるんですよねこれ。内容をざっくり現代語訳すると「最近女性と遊ぶ機会がないから新選組の中で男同士の恋愛がものすごく増えてるよ」という感じでしょうか。
いや待って?上司の目につくとこでいちゃついてたんか?というツッコミが思わず出てしまいます。社内恋愛してる方々だって社長の目の前でいちゃつくとかしなくない?度胸あるねお前さんたち。
まあ隊士の皆さんひとつ屋根の下で暮らしているわけですから、近藤さんも色々目撃してしまったのかもしれません。もしくは夜な夜な悩ましい声が聞こえてきてしまったのかもしれません。当時の家屋って木造建築だからね。きっと今より音は鮮明に聞こえたことでしょう。安眠できていたことを祈ります。
そして子母澤寛さんが書かれた『新選組物語』に出てくる「隊中美男五人衆」の中にも男性に好かれたエピソードが残っている方もおります。言うてフィクションやろ?と思ったそこの貴方!この「隊中美男五人衆」、なんとノンフィクションです。子母澤さんが取材したエピソードの中から実際に出てきたと言うんだから驚きです。そんな二次元みたいなグループあったん!?という驚きも交えつつこの人たちのことも別の機会に掘り下げたいですね。閑話休題。
土方歳三と市村鉄之助
さて、本題に入ってイきます。土方歳三さんについては有名ですし知ってる方も結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。新選組、鬼の副長と言えばあらゆる作品で通過してきたオタクもたくさんいると思います。
もうひとりのメイン、市村鉄之助くんが新選組に入隊したのは慶応3年(1867年)の隊士募集の際だと記録されています。この時彼は14歳。彼をショタと呼ぶかは白熱した議論が繰り広げられそうですが、まだ十代前半の少年であったことに変わりはありません。入隊してすぐ彼は土方歳三附属を命じられていたそうです。なんてこった即出会ってやがる。一目惚れなのか徐々に深い仲になっていったのか、そこのところ詳しく知りたいですね。
新選組は旧幕府軍として戦い続け、敗色濃厚となっても戦いをやめることはありませんでした。そして彼らが辿り着いた最後の地となる函館(当時の記載は箱館ですね)にて、土方さんは市村くんに、自分の肖像写真を義兄である多摩の佐藤彦五郎宅に届けろと命じました。市村くんは土方さんと共に戦って討ち死にしたいと願いましたが、土方さんはそれを許さなかったのです。まだ若い彼を死なせてしまうのは忍びなかったのか、ずっと一途に付いてきてくれた、慕ってくれた彼を救いたかったのか……真相は本人たちのみぞ知るといったところですが。彼が言いつけを守り肖像写真を送り届けたからこそ、いま私たちは当時の土方歳三の姿を知ることが出来るのです。
さて今回は新選組の二人についてお話させていただきました。潮田的には土方さんは市村くんを守りたいという思いがあって、市村くんは土方さんの気持ちを大切にしたいという願いがあったんだなあと思います。相手のことを第一に考えられるパートナーがいるって……心底羨ましい……!独り身には沁みますね……ダメだなんか悲しくなってきたこの話はここまでだ。お互いのことを思いやれる関係って素敵ですし、そうでないとどんな関係であれ長続きしないもんなあと改めて思う潮田なのでした!
それでは今回はこの辺で。また次のコラムでお会いしましょう!!
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