江戸時代を中心に多く描かれた耽美画−それを一般に春画と言います。
諸外国と同様、男性優位な時代が長く続いた日本。描かれた春画の内容もまた、当然男性がリードするエッチが多いものです。

しかし今回紹介するのは、珍しく女性が気持ちよくなりたいがためのエッチ絵。

絵師不詳「袋法師絵詞」という絵巻物の一場面です。

布団の収納袋のような大きな袋から出た棒を、尼さんが自らに突っ込んでいます。
一見するとオナニーのようですが、この袋の中には男が閉じ込められているのです!ひぃ!

尼さんだって、したかった!

閉じ込められるまでの経緯はこうです。
 
ある御所の侍女たち3人が道に迷っていたところ、現れた法師が道案内をしてくれました。ところがその法師と侍女たちが小舟に乗って川を渡っている最中、法師がセックスを迫ってきたのです。

「断ったら川を渡りきれないかも…」と求めにしぶしぶ応じる侍女たち。
(弱みに付け込む男ってサイテーですよね)

スッキリした法師は侍女たちを御所まで送り届けるのですが、なんと去り際に1人から「上がっていかない?」と誘われるのです。
 
「え!いいの!?でもここ男子禁制の尼御所じゃん?」
「だからこの袋に入ってよ。私たちで運ぶから」

多分「マジで?ラッキー」くらいに考えていたであろうエロ法師ですが、このあと欲求不満の侍女やら尼さんやらに「生ディルド」として散々まわされてしまうのです。

「付いて行ったらハーレムだった件」

言うなれば、男子が立ち入れない女子寮に「性処理係」として拘束されてしまったわけで、情けない系主人公の顔が浮かびます。
 
漫画版だったら信じられないくらいの爆乳の吊り目の女の子が
「いい?きょうからアンタは生ディルドとして、私たちに使われるのよ!」

とか言って同じく爆乳のメガネの大人しそうな女子、ユキ(仮名)を
「ユキ、初めてでしょ?ちょっと試してみなよ!私が教えてあげるから」
とそそのかし、顔を赤くしたユキちゃんが「はわわ」とか言いながら、動けない主人公にまたがります。

(「はわわ」って実際言ってる人見たことないですよね?)

このユキちゃん、初めてとは思えないほど騎乗位で動く!
気持ち良さそうなユキちゃんと主人公を見ていて、我慢できなくなった女の子たちが、私も私もとどんどん群がっていきます。

一通り搾られて「はあ…やっと終わった」と一息ついた主人公ですが、女子寮長(熟女、元の物語で言うところの尼さん)が
「まだまだいけるでしょ?」
とカポっと咥えて無理矢理立たせます!

「もうヤメてぇぇぇぇ!」
と情けない声を出しながらも交わってしまう主人公。

自分で書いていて既視感がすごいです。
きっと既に100本近く、似たようなラノベや漫画があるはず。

実際の物語も…

実際に伝えられた物語も、エロ法師は夜な夜なたくさんの女たちにまわされ、最後は精気が抜けたようにぐったりとしてしまいます。

「こんなんじゃ、もう使い物にならないわね」
と侍女たちは法師に服を着せて、ぽいっと御所の外に捨てて、物語は終わります。

エロに目がくらんでハーレムに足を踏み入れたのに…最初に親切を装って無理言ったバチが当たったようです。
ここまで含めて、この手のストーリーは古来より男の夢だったのかもしれません。

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出汁茶漬けアユミ

夫と2人の子供を愛する、体は産後、頭脳は中二。 大喜利は見るのもヤるのもスベるのも楽しいので、SEXと同じですね。

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