本当はエロい源氏物語 光源氏と頭中将は超絶熟女の源典侍と三角関係に…
皆さんこんにちは、潮田水音です。このコラムでは源氏物語とエロについて何度か語ってきましたが、その数回によって、光源氏が人妻NTR趣味を持っているのではという疑惑を深めてしまいました。疑惑というか間違いなくNTRしとるやろがいというツッコミはさておき、今日は着眼点を変えまして、光源氏とその親友と名高い頭中将と三角関係になった女性に着目してイきたいと思います。
そもそも頭中将とは?
まず頭中将について軽く説明しておきますね。頭中将とは、光源氏の最初の正妻である葵上のお兄さん、つまり光源氏にとっては義理の兄です。葵上は最初、光源氏に対してすごくつれない態度を取っていたのですが、その時に逆に仲良くしてくれたのが頭中将でした。光源氏とは善き友でありまた善きライバルでもあり、光源氏が京から須磨に流された時には唯一京から直接出向いて会いに行っています。そんな仲良しな二人ですが、女絡みになった時はお互いに負けたくない気持ちが働くのか、頓珍漢な三角関係を形成してしまうのです。
色好み熟女 源典侍
まずは三角関係その一、源典侍について見てイキます。この方、なんと初登場時で五十七、八歳。寿命が短い当時にしてはものすごく長生きです。当時は四十歳を過ぎたら老人扱いだったという説もあるくらいなのでスーパー長生きおばあちゃんといったところでしょうか。ちなみに源典侍と出会った時、光源氏は十八、九歳。ほぼ四十歳差です。多様性が叫ばれている令和の世でも中々見ない歳の差ですが、平安の世では尚更あり得ない!といったものだったようです。
源典侍は服や小物のセンスも良く、会社のお局のように若い子たちにネチネチ接することもなく明るく朗らかで性格が良い、仕事もとてつもなくできるため帝からの信頼も厚い女性でした。ここまで聞くと完璧なキャリアウーマンでは?といった印象ですよね。しかしただ一つ大きな欠点がありました。彼女、ものすっっっっっっごく恋愛体質だったんです。
そしてこの恋愛体質な源典侍、光源氏にコナかけちゃうんですね。そして光源氏、最初は「この人こんな歳になってどういうつもりなんだ……」と呆れつつも関係を持ちます。
いや関係持っとるやないかい。自己責任過ぎて草。
ただ流石に関係を続けるつもりはなかったのか、光源氏は源典侍を避けに避けます。こんなに避けていたのに職場(後宮)でばったり会ってしまい、さらに「どうして会いに来てくれないの」というような修羅場になります。しかも、それをお父さんである桐壺帝に見られます。我が身に置き換えてみると最悪ですね。
そして、天皇であるお父さんに見られたことで後宮中の噂になります。でもお父さんに噂流されるのは流石に可哀そうかもしれない。そしてその噂を聞き、頭中将は光源氏と源典侍の関係を知ることになります。そして「あの光源氏が関係を持っているのだからいい女なのかもしれない」と自身も源典侍と関係を持ちます。
いやなんで?????? 本当になんで??????
トンデモ三角関係から最終的にBLに落ち着く光源氏&頭中将
三角関係が出来上がったあと、光源氏と頭中将は同時に源典侍の元に忍んでやってきます。要するに夜這いです。夜這いがバッティングしたらどうなるのって、そりゃヤろうとしてる現場なわけですから、お互いギリギリな恰好で鉢合わせることになりますよね。
問題はここからです。
夜這いバッティングした二人は、顔を突き合わせるとおかしくなって笑いだしてしまうのですが、光源氏が「あー笑った笑った、服着るから手を離してくれない?」と言うと、それに対して頭中将は黙って手を掴み続け、服を着せまいとするんです。何してんの? それを受けて光源氏は「そんなことをするなら君も脱げ」と言い(?)頭中将の帯を解いて服を脱がせようとします。
いやなにしてんの???
戯れにしたって行き過ぎてる気がしますが、こいつらはここで止まりません。お互いの服を脱がせよう自分の服は脱がされまいとして一生懸命引っ張り合って、最終的に光源氏の服の袖がびりっと裂けます。あーあ、となりますがそこは平安貴族。優雅に和歌でヤりあいます。
光源氏と頭中将が。お互いに「そんな服を着てたら目立つし浮名も隠せないだろ?」「夏の服は薄いから元から何も隠せないよ、君の浮名もね」とか言いながらお互いの服を脱がせようといちゃついている現場……もう源典侍、蚊帳の外オブ蚊帳の外です。
そして二人は破けたりほつれたりした服を放り、「恨みっこなし、お互いだらしない姿で」帰路についたとして話は結ばれます。どれだけだらしない格好だったかと言うと、今の感覚に直すとベルトとズボンなし、シャツ1枚で帰ったようなものでしょうか。烏帽子はあるでしょうからパンツは辛うじて履いてる感覚ですかね。安心してください、履いてますよ。
さて、いくらパンツ履いてたとしてもお互いエロい恰好してたわけですし、いちゃつきながら脱がし合うなんてもうこれ前戯ですよね。おそらくこの二人、帰路に着いた後ヤってると潮田は見ています。下手したら帰りの牛車の中でおっぱじめてる可能性まである。
~以下潮田妄想劇場~
しどけない姿で牛車の中で二人きり……。現代の感覚で言うとお互いシャツ一枚にパンイチ。脱がせあってじゃれ合っていた感覚はまだ残っています。どちらともなく見つめ合ってキスして、残っている衣服に手を伸ばし、脱がせ合い……そのままセックスしてるんだろうな……。カーセックスならぬ牛車セックス……。もちろんそれだけで足りるわけなんてないからどっちかの家についたらそのまま二回目三回目ってセックスしてるよ……こいつら絶対やってるよ……!!
描写しないことによりグレーなまま置いておき読者の妄想を掻き立てる紫式部先生はさすが流石ですね。妄想大爆発させたところで今日のコラムは〆ようと思います。
また次回のコラムでお会いしましょう~!
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