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【エロ用語講座】「我慢汁」の語源、正式名称は?正体を知って妊娠を防ぐべし

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ごきげんよう。青子(あお子)です!

ちんちんを持っていると無意識につい、出てしまうアレ……「我慢汁」。
舐めると少し苦かったりしょっぱいその液体について、今夜はお届けしようと思う。

我慢汁、涙ぐましいその役割

男性はほぼほぼ誰もが自身のそれを見たことがあるのかと思うが、女性は目にしたことがない方も実はいるのかもしれない。
男性が極度に興奮状態になった際や、射精前、または精子が溜まっているときなどに陰茎の先から出やすい透明のトロっとした汁。男の愛液とも言われる。

『我慢汁』……なんとストレートな表現だろうか。
誰が言い出したかは不明だ。(つまり語源なんてものはついに今回無い)
上記のような男性が一番の快楽(射精)を”我慢”している際に分泌される体液を現す言葉である。

これは正式名称を、『尿道球腺液(にょうどうきゅうせんえき)』という。
弱アルカリ性の粘性がある無臭無色透明な液体であり、尿道球腺から尿道内に分泌され、外尿道口から体外に排出される。
実はこれには大切な役目があり、通常弱酸性の状態である女性の膣内を、アルカリ性の成分により中和する作用がある。射精の前にあらかじめ尿道球腺液を分泌することで、腟内を弱アルカリ性にし、精子へのダメージを最小限にする働きがあるのだ。
また、性交時の陰茎と膣の粘膜同士の摩擦を低減する作用もある。

種を植える土を少しでも上質なものにするという、子孫繁栄のための進化。
我慢汁は涙のようにツー……とおちんちんの先から流れる。まさに涙ぐましい努力と言えよう。

我慢汁、妊娠に油断はできないその理由

この我慢汁には様々な名称がある。『カウパー汁』『先走り汁』などが有名だ。

『カウパー汁』……これは諸説あるが、17世紀のイギリスで活躍した外科医・解剖学者のウィリアム・カウパー氏が発見したとされており、そこから名付けられたといわれている。
(ちなみにかの「グループ魂※1」には『ウィリアム・カウパー』という曲がある。全力でカウパー氏サイドの曲なのでぜひ聞いてみてほしい。)

『先走り汁』……個人的にはこの言葉は非常に的確だと思う。
なによりこの分泌液は精子より先走って出てしまっているものだと認識し、十分に注意すべきだからだ。

我慢汁ーーーもとい、先走り液には本来であれば尿道球腺から分泌された直後の我慢汁には精子は含まれておらず、これに”生殖能力はない”。

しかし、人によっては射精以前に精子が尿道に排出され、それが我慢汁の中に入ってしまう場合があるのだ。
つまり精子濃度が濃い男性の場合、何千もの新鮮で元気な精子たちが我慢汁に混じっていた……なんてことも、もちろんあり得ることなのである。

腟外射精の妊娠確率は年間100カップルあたり約20件といわれており、これは5組に1組の割合で妊娠する可能性があるということだ。
「外出しだから大丈夫かと思った……」と後悔しないセックスを実践してほしい。
挿入にはかならずゴムを。これは紳士淑女の常識である。

我慢汁でえちえち良質セックスを

ちなみに、HIV(エイズウイルス)感染者の尿道球腺液には、精液ほどではないがウイルスが含まれているため、肛門への挿入はもちろん口による愛撫の場合もコンドームを装着することが望ましい
体液はいかなる理由であっても粘膜接触があった瞬間から危険を伴う。
当たり前のことなのだが、今回はこれを覚えていってほしい。

しかし、本来の役割としては「精子を守る」「挿入をスムーズにする」。これが我慢汁だ。
妊娠を望むカップルにおいては、我慢汁を少しでも多く出すことでとても良いセックスができる。
餌の入った皿を目の前にしたアホの犬みたいによだれを垂らすその姿、我慢汁を垂らして射精を待つおちんちんと瓜二つ……。
焦らしに焦らして「ヨシ!」と食わせるえちえちセーフティセックスライフを、ぜひ楽しんでほしい。

※1 グループ魂(グループたましい)は1995年、松尾スズキが主宰する劇団大人計画の俳優によって結成されたコントロックバンド。