こんにちは、なつえりです。
半年間連載させていただいた「ベッドの上のPDCA」は、今回が最終回。
今までエロエロと… いや、イロイロとありがとうございました!!!

最後のテーマは、私が大好きな “ラブグッズ”です。

「使ってみたいけど、沢山ありすぎて何を選べばいいのか分からない」
「オナニーしても、イケない / 気持ちよくなれない」
7年ラブグッズについて発信を続けてきて、そんな声をたくさん聞いてきました。

ラブグッズを使って“自分を知ること”は、オーガズムへの近道なんです。
例えば、アメリカのキンゼイ研究所が2010年に行った調査では、バイブレーターを使用している女性のほうが、性的満足度・パートナーとの性の満足度・オーガズム達成率がすべて高かったという結果が出ています。
(Herbenick et al., Journal of Sex Research, 2010)

私の想像ですが、グッズを使っている=感じやすくなるというよりは、“感じる努力をやめていない人が、グッズという手段に辿り着いている”ということなのかもしれません。

今回はそんな乙女の武器・ラブグッズを正しく使って、「濡れない」「イケない」「気持ちよくなれない」から卒業するための、自己開発3ステップをお届けいたします!

それでは、イッてみよー!

STEP1:まずは外側から。クリトリス刺激に慣れよう<//h2>

女性の快感の基本は、なんといってもクリトリス。
実はここ、8,000本以上もの神経が集中している、全身の中でも特に敏感な場所!
「気持ちいい」を圧倒的に掴みやすいポイントです。

そう…まさに、神が女体に授けしギフトなりィィ!!!

しかもクリトリスの神経は内部のポルチオやGスポットともつながっているため、クリトリスを入り口にして、性感を“奥”まで連動させることができるんです。
まずはクリ。クリを起動させよ!!

にもかかわらず、日本ではまだまだ、「挿入=セックス」「クリは前戯」と捉える人も多くて、女性自身も“ちゃんと気持ちよくなる練習”をしていないケースが多数…。泣

でも事実、オーガズムギャップ(セックスで男性だけがイケて、女性がイケないという割合のギャップ)を埋めるカギは、クリトリスの開発にあるんです!!
「セックスは腟でイカなきゃいけない」なんてルールはありません。
セックスの最中だって、まずはやり慣れた方法でクリイキできたら、満足度も爆上がりですっ!!!

とはいえ…

「指だとどうしていいか分からない」
「気持ちよくなってきた時に怖くなってやめてしまう」
「我に返ってしまって集中できない」

…そんなご経験、ありませんか?
実はこれ、よくある話なんです!!!
(実際、女性からめちゃくちゃよく聞きます)

だからこそ、ここで、満を持してラブグッズの出番です。

たとえば吸引タイプやローターのように、クリに対して“ずっと安定して刺激し続けてくれる”アイテムがひとつあるだけで、気持ちよさに集中しやすくなり、安心して身を委ねられるっ….!!
イク感覚が分からないという人にも、的確な刺激を与え続けてくれるため、オーガズムの成功体験を得やすいのもポイントです。
実際、ウーマナイザーの調査では、最新モデル「ウーマナイザーエンハンス」を使用したユーザーテストにおいて、154人の全員がオーガズムに達したと報告!
さらに、47%が複数回のオーガズムを体験したという結果も出ています。

さらにさらに——
一度でも「イケた」という感覚がつかめれば、あとは手でも、セックスでも、「あんな感じだったな」と、オーガズムに向かう道筋を“逆算”してたどれるようになります。

快感は、努力ではなく“経験”で深まるもの。
そのファーストステップとして、グッズはとても頼もしい“味方*なのです! (伝わった?!)

STEP2:中に入れてみよう。膣内の“鈍感ゾーン”を目覚めさせる

次のステップは、ディルドやバイブを使って“内側の感覚”を育てていくこと。
「中って何も感じないんだよね…」という人、めちゃくちゃ多いです。

でもそれは「脳がそこを性感帯として認識していない」だけ。
“快感=脳の学習”なので、繰り返し触れることで感覚は育ってくれます!

バイブは必ずローションをたっぷり使って、力を入れすぎず、いきなり奥に入れるよりも「入り口から3〜5cm」くらいのエリアをゆっくり往復したり、ぐっぐっと優しく圧をかけてみてください。
最初は「なんか圧があるだけだなー」ってくらいでも大丈夫。

で、腟性感帯開発で大切なのは、入れたまんまで、すでに気持ちいいなぁと感じているクリトリスを”同時に”触ってあげること!
“ココも気持ちいい場所なんだ” というラベルを貼ってあげることで、脳が徐々に学習していきます。

Step3:ローションで“脳イキ”のスイッチを入れよう

快感って、どこで感じてると思いますか?
……そう。実は“脳”なんです。

感じているのは、皮膚じゃなくて「脳がどう判断するか」。

どんなに超絶テクで性感帯を刺激しても、心が置いてけぼりだったり、「いま何してるんだろ自分…」って頭が冷めていたら、イケない。

逆に、脳が気持ちいい!もっと!ってモードに入っていれば、快感は何倍にも跳ね上がるんです。
だからこそ、感覚に“浸る”ことがすごく大切なんです。

その助けになるのが——ローションです。

ぬる、ぬる、ぬる……
肌の上をとろけるように流れる感触。
手と体のあいだに生まれる“なめらかな距離”。
これがあるだけで、脳みそが「あ、これセクシャルなことしてる♡」って気づく。

ローションって、性交痛予防で使うものじゃないの? 単なる潤滑剤じゃないの?
って思うかもしれないけれど…
快感スイッチを入れる“演出”でもあるんです!

AVの中でよくあるローションプレイって、実は生理的にも理にかなっていて、視覚も触覚もぜんぶ巻き込んで、脳を“快”の方向に持っていくんですよね。

たとえば最近話題の高機能ローションには、ビタミンEや植物オイルが入っていたり、とろみや香りにこだわったものもあります。
まるで美容液のような質感で、プレジャータイムに“自分を甘やかす”体験にもぴったり。

しかも、ぬるぬるの質感があると、手の動きもなめらかになって、摩擦のストレスなく刺激を伝えられるので、セルフプレジャーが格段に心地よくなる。
(これは男女ともに!)

性感帯にローションをなじませながら、ゆっくり触れてみる、撫でてみる——

それだけでも、脳はちゃんと「これは快感の時間なんだ」ってスイッチが入るんです。

「イケない」「感じにくい」と悩むときほど、体だけじゃなく“脳”から気持ちよくなる工夫をしてみてください。
ローションは、そのための強力な味方になってくれますよ♡

「ラブグッズは乙女の武器だ。」

道具があるなら、使えばいいのだ!
そう、ドラ◯ゴンクエストの装備屋で、盾や剣を買うのと同じ……..

必要なのは、勇気じゃなくて工夫と選択肢。
ラブグッズは、快感を選びとっていくツール!!

あなたの体も、あなた自身も、きっともっと気持ちよくなれる。

気持ちいいは、つくれる!
これが「ベッドの上のPDCA」のモットーです。

ぜひ今までのコラムも、もう一度読み返してもらえたら嬉しいです!
半年間どうもありがとうございました!

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なつえり(夏目江理)

セックスカウンセラー/ブロガー。日本性科学会会員。 「性を通して人生を楽しくする」が発信理念。 24時間365日エロいことを極める、生きるセルフプレジャー。

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