皆さんあけましておめでとうございます。潮田水音です。今年もエロく楽しい記事をお届けできますよう精進して参りますため、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、新年一発目のめでたいエロ話は何を持ってくればいいかなーと考えて辿り着いたのがこちら!

姫はじめ!!

とはいえ知らない人もいるかもですよね。
まず姫はじめって何?という疑問から早速紐解いてイキましょう!

姫はじめってどんなもの?

姫はじめとは。

暦の正月二日に記された日がらの名。
種々の事柄をその年はじめて行なう日とされるが諸説がある。《 季語・新年 》
引用元:コトバンク

その「種々の事柄」にも様々な伝承があります。

① 糄𥻨飯(ひめいい)を食べはじめる日。
② ( 飛馬始めの意と解して ) 馬に乗りはじめる日。
③ 裁縫など婦女の業(わざ)をはじめる日。
④ その年初めて夫婦、男女が交合する日。
引用元:コトバンク

つまり、ひめいい(釜で炊いた柔らかいご飯)を食べたり馬に乗り始めたりお裁縫を始めたり……などなど新しいことを始めつつ。その年初めてのセックスをする日でもあると!!いうことです!!

では、いつから「姫はじめ」という言葉に、その年初めてのセックスという意味が追加されたのでしょうか?

年始のセックス「姫はじめ」は江戸時代から存在していた!?

遡ること江戸時代、『傍廂』という随筆(現代のエッセイのようなもの)にはすでに姫はじめを「その年初めてのセックス」の意味で使用している段が存在していました。また、井原西鶴の著書『好色一代男』でも「姫はじめ」は同様の意味で使用されています。

『好色一代男』といえば好色……すなわちエロいことが大好きな男が主人公のお話なんですよ。これがまたなかなかとんでもない内容です。ちょっと中味について見てイキましょう~!!

江戸時代の官能小説!?『好色一代男』

『好色一代男』についてざっくりと説明すると。主人公・世之介が様々な女と恋に落ちたり様々なエロいことをしたりする話を、一年ごとに区切って章に纏めた話です。世之介が7歳の時の出来事から始まり60歳で女護ヶ島に旅立つところで話は終わっています。

この世之介、とんでもないマセガキだったようで、話が始まったばかりの7歳の段階で女中さんを口説き、部屋にはエロ本やエロい絵がたくさんあった……とのこと。10歳になり美少年に成長すれば男を口説き、さらに次の年になれば遊女を身請けし……と、序盤からなかなかにフルスロットルです。大人になってからはさらに好色の限りを尽くし、最終的には女護ヶ島に旅立つ……といった流れに。

ちなみに女護ヶ島とは「海上に存在し、女だけが暮らしているとされている伝説の島」のことです。60歳になってからそんなとこに旅立とうとするなんてよっぽどのエロジジイじゃねえかこいつ、と皆様思われるかもしれません。潮田はものっそい思いました。世之介は何人かの友達と一緒に旅立とうとするのですが、その時の台詞がとんでもないんですよねこれまた。

世之介「もうこの世のありとあらゆる女と遊んだしこの世に心残りもない!!これからは俺たち女護ヶ島に渡って女つかみ取りにしようぜ!!(潮田の超絶意訳)」

令和だったらSNSで袋叩きにされそうなこと言ってますねこいつ。ただ、類友なのか友達軍団の返す言葉もどっこいどっこいです。

呼ばれた友達の男たち「例え死んでそこの土になったって男に生まれたからには本望だぜ!!行こうぜ女護ヶ島!!イエエエエエイ!!(潮田の以下略)」

炎上した世之介を庇おうとしてさらに自分も燃えていく様子が簡単に想像できますね。

このようになかなかにはっちゃけた内容の書籍である『好色一代男』ですが、当時の仏教思想や儒教道徳などであまり良いとはされていなかった愛欲を、町人目線で肯定的に書いた画期的な作品という側面もあります。潮田が正月早々エロ漫画読んで転がりながら満喫できるのも、こういった作品が世に放たれてきたからというのもあるでしょう。感謝の念を込めつつ今年も頑張ってイこうと思います!!

それではまた次のコラムでお会いしましょう~!!

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潮田水音

文学と歴史をこよなく愛するクソオタク。 二次元も三次元も愛してる。 知識を付けることで興奮するド変態が沼の底からお送りします。

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