女教師のここだけの話 5時間目 子宮頸がん検診の受け方を伝授

厳しい寒さの中にも春の兆しが訪れています。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

季節の変わり目で体調にも気をつけたい今日この頃、5時間目の秘密の課外授業を始めます。今日は生徒のるなちゃんとゆあちゃんが参加してくれます。

莉音先生、がん検診に行く

今日の授業のテーマは、「莉音先生、がん検診に行く」とし、子宮頸がん検診の受け方を伝授します。
子宮頸がんは若い世代で発症する人が増えています。初めて性交渉を経験する年齢の低年齢化もあり20~30代の若い女性の子宮頸がんの発症率は16%。子宮頸がんの前段階の上皮内がんを含めると、約38%が20～30代で発症しているのです。子育て世代であったり、子供を授かる人が多い世代が侵される…しかし検診によって早期発見ができるがんなのです。

医療機関はどう探すの？

今回は、かかりつけの産婦人科を受診しました。私が通っているのは大学病院の産婦人科。皆さんのお家にもお住まいの自治体から「子宮頸がん検診クーポン」が届いているのではないでしょうか？
クーポンが使える対象の医療機関が自治体のホームページや、クーポンに同封されている紙に書いてあるはずなので、よく読んでみてくださいね。場所によっては予約が必要な場合があります。医療機関に事前に電話で確認しておくとスムーズです。
私の場合は指定医療機関ではない病院ですが、慣れた環境で検査を受けたいと思い有料で検査を受けています。もしかかりつけの方が安心する！という方なら、この方法も有りでしょうね。

いよいよ検査！

さて、初診の方は問診票を書きます。前回の月経がどの期間だったのか、そして出産経験の有無やセックスの経験の有無もちゃんと問診票に書いてくださいね。これによってがん検診の前に行うエコーをどこからするか変わってきますし、体のリズムを把握する上で大切な情報です。

簡単に問診を受けたあとは、内診台に登ります。下着を脱いで座るので、パンツスタイルだと下半身全て脱がなければなりません。ロングスカートの方が下着をとるだけでいいのでおすすめです。内診台に登ると、ゆっくり後ろに倒れていきます。歯医者さんの診察台やヘアサロンのシャンプー台のような感じです。下半身はちゃんとカーテンで仕切られている先に出されるのでお医者さんと目が合って気まずいということもありません。

そして、カーテンの向こうから看護師さんとお医者さんに随時声をかけられながらの診察がスタートです。膣にクスコという器具を入れ、中を見やすくしていきます。ここで先生や看護師さんに「力を抜いてくださいね」と声が掛けられます。力が入るとどうしても痛みを感じやすいので、深くゆっくり深呼吸をしながらリラックスしておくと良いでしょう。
ちなみに私の場合は、クスコのサイズを確認されました。サイズが合わなくて痛い、という場合は遠慮なく伝えて良いのだとここで知りました。

そして内診と経膣エコーと、子宮頸部の細胞採取に入っていきます。ちゃんとここでもどの工程を検査しているのかを先生が教えてくれるので、落ち着いて受けられました。

細胞採取はブラシ状もしくはヘラ状のもので子宮の入口あたりを擦りとり、細胞を採取します。膣内に少しグリグリされている違和感はありますが、痛みはゼロ。時間も10分くらいで終わりました。痛いと思ってしり込みしていたので拍子抜けです。人によっては少し痛みや出血がある方もいるかもしれません。生理用ナプキンをひとつ持っておくと安心です。

下着を履いたら、診察室に戻りエコーの結果を教えてもらいます。検査結果は2週間後だったので、予約を入れて検査終了です。

早期発見があなたを救う！

現在、子宮頸がん検診は２年に一回受けることが推奨されています。また、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)のワクチン接種も行われています。HPVはごくありふれたウイルスで、性交渉の経験のある女性の50～80％は感染していると推計されています。

さて、検査結果のための診察。今回の検査結果は陰性でした。ひとまず一旦は安心です。
医療機関によっては年に1回検査されるところもあります。

「なんとなく怖くて検診に行けない」や、「なんだかめんどくさい」とお思いの方もいるかもしれません。私も以前はそうでした。でも、子宮頸がん検診は怖くない！これは胸を張ってお伝えします。

早く発見すればするほど、日常生活を早く取り戻せるのです。みなさんもこの機会にがん検診に行ってみてくださいね。

今回は少し真面目な内容でしたね。次回はいつものように楽しい授業にしていきます。
それでは、次回の秘密の課外授業もお楽しみに。