皆さま、おはこんばちはー♡
最近は男性向けファッションスタイリングのお仕事で生計を立てている竹あき嬢です。
マッチングアプリへの登録写真や、婚活、デートファッションなどで需要があるんですよ。

実は男性向けのスタイリングが得意と、今更気づいてしまいした。
女性向けのスタイリングも楽しいのですが、自分自身もバリバリにおしゃれをしないと説得力がありません。常にジャージを着ている私には、ハードルが高い。
他の人を美しくするのは楽しいし大好きなのに、自分のことはさっぱりです。
今年こそは、今まで培った知識を自分のためにも使っていこうと思います。

さて本日は、AV作品のファッショントレンドについてお話ししていきます。

ナースの衣装にリアルはいらない。

実際の看護師さんの世界では、制服のトレンドはガラリと変わっています。

例えば現在ほとんどの病院では採用されていないナースキャップ。
頻繁に洗うことのできないナースキャップは不衛生だという指摘があったり、男性ナースに合ったデザインではなかったり、パンツタイプのユニフォームに合わなかったりが理由で使われなくなったそうです。今ではかぶってお仕事をされている方を見つけるほうが難しいでしょう。
ですがAV作品の中では、現役バリバリです。

ナースウェアについても、現在主流のスクラブ型、ジャケット型のパンツスタイルではなく、体のラインを拾うワンピース型が人気。
一昔前のナースウェアのため、中古で安く購入できるのも嬉しいポイント。
コスプレ用品として販売されているものは、透け感や生地感が嘘っぽいので、病院作品には向いていません。
中古の本物のナースウェアを購入し、裾を短く切りAV風にお直しします。

病院スタジオで撮影し、患者さん、医師役も用意し、小道具も本物を使用しています。
本物のナースウェアを着ることでリアリティを追求しているように見えて、過去も現在も決して存在しないであろうエロナース作品を量産するのは不思議ですね。

90年代のギャル最高!

いつの時代も大人気の「ギャル」。
AV製作陣の間では90年代後半から2000年代初頭までのギャルが一番エロかわいいと言われています。単純に製作陣が高齢化しているので流行についていけていないのも理由に挙げられるのですが、当時は多種多様なギャルがいたことも大きいのではないでしょうか。

プロデューサーからの衣装イメージについても、昔のギャル雑誌の表紙が送られてくることがほとんどです。現在は休刊となっている月刊ギャル雑誌が多く寂しいばかりです。
過去の雑誌を捨てずにずっと実家に保管していたのですが、会社に寄贈したらとても喜ばれました。

今ではあまりお目にかかれないローライズパンツ、ハイビスカス柄のミニワンピ、丈の極端に短いスカート、蛍光色のキャミソール、チューブトップはAV作品でまだまだ需要があります。
リサイクルショップでも安く売っているので、予算の少ないAV制作の現場においてもありがたい限りです。

肌の色は白いより日焼けした肌のギャルの方が人気です。
強めの黒ギャルが、ギャル作品の中では一番売り上げを持っています。

地雷系、メイド系は売り上げ振るわず

AV製作陣の中で、「ギャル」と同じ流れで一大ジャンルとして確立されるだろうと予想されていたものがあります。ご主人様おかえりなさいませとご奉仕する「メイド系」です。AVとの相性はすこぶるいいように思えたのですが…

メイド喫茶が流行した頃、メイド服を着用したAV作品が大量に制作されたものの、思惑と裏腹に売り上げが思ったように伸びませんでした。
AV購入者層には、メイド=エロいと認識している人が少ないのかもしれません。

その後、製作陣に流行した「地雷系」についても、同じ運命をたどります。地雷系ファッションは、フリルの多いリボンのついたゆるふわかわいいファッションで、脱がした時のギャップが受けると思ったのですが、大失敗。

世の中では大ブームを起こしていても、AV作品に取り入れて受け入れられる訳ではないので、難しい。

なぜ売り上げが上がらないのか、社内で会議した結果、様々な意見が出ました。

・メイド系、地雷系に共通するのが、タイトな服装ではないこと。ふわふわしている。
・日本人男性は、体のラインが出ている服装の方がAV作品では興奮するのではないのか。
・メイド喫茶などに行く層は、二次元に興味があるのではないか。リアルメイドには興奮しない。
・地雷系についてポジティブなイメージがない。まだ世の中の認知度が、ナースなどに比べてない。

などの意見が出ました。売り上げが思わしくない理由は一つではないと思うのですが、AV制作時は企画なども詰めずに見切り発車で進めていくことが多いので、新しいことが始めやすい分、失敗もしやすいです。


コスチューム系の作品は、衣装を全部脱がずにセックスをします。
半分衣装が脱げている状態でも、エロさを保てるのがポイント。
コスチュームには様々な種類がありますが、ナース、ギャル、女子校生、CA、教師などが安定して人気があるんですよ。

10年以上変化が起きない理由とは

AV作品はユーザーの希望を叶えるものなので、こういう人とセックスしたいという夢を形にしています。新しいことをするとなかなかうまくいかないため、何十年も同じようなファッショントレンドのまま変化していません。売れる作品が、ほぼ変わらないのです。製作陣、購入者ともに年齢層が上がっており、新しいことを受け入れ難い体質なのかも知れません。過去の作品のコンピレーションDVDが売り上げを伸ばしているのも事実です。

そんな中、最近新しいジャンルとして頭角を表しているのがドラマシーンに重きを置いたドラマAV。しっかりとした脚本の元に、女優さん、男優さんもセックスシーン以外も演技をする。ストーリーもしっかり組み立てられていて、女性のニートの作品などはおすすめです。

また、コスチュームに重きを置いていないAV作品は、早い段階で全裸になってしまうことが多いので、スタイリストの好きなようにスタイリングできます。すぐに脱いでしまう作品では、遊び心で最近流行のファッションを取り入れて時代感を出しています。私服風ファッションは誰も覚えていないので、不自然でなければAV作品の私服としてはなんでも良いのです。私服ファッションのコーデは、基本は脱がしやすいようにワンピースが鉄則。パンツスタイルはほぼ採用されません。 撮影現場では、脱がしやすくて体のラインがわかるファッションが好まれます。

実際、シンプルイズベスト。王道が一番強いのがAVの世界なのかもしれません。

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竹あき嬢

広島から世界へ。 ふらふらふらふら。アダルト業界の元スタイリスト。エロ作りをしてました。現在旅人。カープ大好き。実は真面目で熱いAV界を語ります。

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