エロ美発見伝 文学から知るエロ『閨房哲学/マルキ・ド・サド』
こんにちは、潮田水音です。最近やっと涼しくなってきましたね。秋といえば読書の秋、ということで本日は文学作品からエロを摂取して参りましょう~!!
テーマはマルキ・ド・サド著『閨房哲学』です!
マルキ・ド・サドってどんな人?
『閨房哲学』を執筆したマルキ・ド・サド。なんだかこの名前すごく聞いたことあるな、と思った人もいるかもしれません。そう、サディスト、サディズムといった言葉の語源となった方です。
サド氏はフランス革命の時期に貴族として生まれ、小説家として生活していた方……なのですが。
虐待と放蕩の罪により、パリの刑務所と精神病院に入れられました。
なんと人生のほとんどを刑務所からの病院で過ごしています。
罪状はというと「復活祭の日に、物乞いをしていた未亡人を騙し暴行(アルクイユ事件)」からの「マルセイユの娼館で乱交し、娼婦に危険な媚薬を飲ます」などなど……。マルセイユの娼館の件では「毒殺未遂と肛門性交の罪」で死刑判決が出ています。アナルセックスしただけで死刑!?、と思うかもしれませんが宗教上の理由もあったのでしょう。乱交、行き過ぎた媚薬の使用とこれだけでもやべー奴なのは明白なのですが、この男、捕まってからも反省するどころではありません。
自分が捕らえられた時、妻へ差し入れを頼んだ際に自分の肛門に入れる張り型(現代でいうディルド)を持って来るように指示し、これを独房内で自慰のために使用した記録がある。(引用:Wikipedia)
刑務所内でアナニーするためのディルド妻に運ばせんなや!?!?!? どんだけエロいこと好きなん快楽の虜なん!?!?!?
そして趣味全開エロさ全開の本を牢獄の中で書き続けます。その時に書いたたくさんの小説は、エロさも思想もヤバ過ぎてフランス国家から禁書指定を受けるんですね。そのせいで作者を投獄しろー!!とナポレオンから命令が下ります。あれ?この人もう牢獄にいるのに?と思った方、ご名答。実は一度牢獄から病院に移っているんですね。しかし発禁小説を大量に書いていたせいで、裁判もすっ飛ばして再度投獄されます。時系列としてはフランス革命→一度監獄を出て病院に移る→ナポレオン大激怒→再投獄です。ヤバいもん書き続けてたせいでまた投獄されるなんてある意味凄い情熱です。
そんなサド氏が描いた書いた小説のエロい世界を覗き見てイキましょう。
トンデモエロ思想本『閨房哲学』とは?
まずこの作品、登場人物が全員激ヤバです。
メインの語り手であるサン・タンジュ夫人はエロいことが大好き、エロいことを極めるためにお金持ちの変態趣味の老人に嫁ぎ、変態趣味に付き合う代わりに様々な人とセックスして乱交して楽しむことを認めてもらったツワモノです。ちなみにその趣味とは、毎日旦那の顔に顔面騎乗して口の中に大便をすること。旦那もツワモノすぎる。
そしてその弟、ミルヴェル騎士。姉であるサン・タンジュ夫人と近親相姦の間柄です。彼は男とセックスするより女とセックスする方が好きと序盤に言い放ちますが、見た目がいい男に頼まれたらきっちりセックスするし、アナルに突っ込みながら自分のアナルにも突っ込まれるプレイもしっかり楽しんでいます。かなりの上級者プレイやないかい。
そしてかなりヤバい思想の持ち主ドルマンセ。物凄い美貌を持った36歳男性です。しかし、逆にこいつは男しか快楽の相手に選びません。女とセックスするのは逆アナルで掘ってもらえる時、もしくは男女混合の乱交のみ。徹底していますね。かなりのアナルセックス中毒です。
そして最後のメイン登場人物、ウージェニイ。彼女は15歳の超絶美少女です。サン・タンジュ夫人が修道院で見染めて誘惑し、見事に引っかかりすっかり虜になってしまいます。彼女がサン・タンジュ夫人の家に泊まりに来るところから物語は始まるのです。
淫蕩な快楽と思想をウージェニイに仕込もうとする3人。果たしてウージェニイの運命はいかに!?!?!?
といいつつ結論ウージェニイもノリノリで堕落していくし、処女も散らすしアナル処女も持っていかれるのですが。乱交の合間に様々な思想が差し込まれている感じです。アナルの描写ものすっごい多いです。サド氏、獄中にいる時に妻にディルド持ってこさせるくらいだしアナルセックス本当に好きやったんやろなぁ……。
この物語の見どころはなんと言っても衝撃のラスト!!潮田はまさかのそういうオチ!?!?!?と三度見しながら読み終えました。当時は危険思想として発禁本になるようなものでしたが、多様性が叫ばれる令和の世では新たな価値感として見直されていくかもしれません。
それでは本日はこの辺で! また次回のコラムでお会いしましょう~!!
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