みなさま、おはこんばんちはー♡

世の中には、自分の力ではどうしようもないことってありますよね。
旅行へ行った際に、毎年1度は台風や積雪、大雨で飛行機やフェリーなどの公共交通機関が欠航してしまい、予定通りに移動することをこばまれる竹あき嬢です。
こういったトラブルを含めて、旅の醍醐味ですね。

みなさまにも、打開策のない経験はありませんか?

AV撮影現場でも対処のしようのないハプニングが起きます。
今回は誰が悪いわけでもないけど、撮影中断の危機となってしまう事例を紹介していきます。

【Case1】絶対NG!選挙活動!

投票日が近づくにつれて増えてくる、選挙カーでの選挙運動。
朝8時から夜20時まで選挙カーが稼働しているため、1日に何度かスタジオの前を通ってしまうことがあります。
ドアや窓を締め切っていても、候補者やウグイス嬢の声は聞こえてきてしまいます。
運が悪いと30分に1回と、短時間で何度も候補者の名前を聞かなくてはなりません。こういった選挙活動の音声は、AV作品で使用することは一切できないのです。
監督に理由を聞いたら、後々ややこしいからと言われたのみ。
きっと、第三者の声をAV作品に登場させるために許可を取るのが、大変なのだと思います。許可がそもそも取れない可能性も高いですし…。

頻繁に選挙カーが通るとその日の撮影を中断しなければいけないため、投票日が終わってから再撮影というスケジュールを練り直します。

選挙の時期に同じスタジオを使用しても、選挙カーが来る時、来ない時があるので選挙カーの動向を読むのは難しい。1年で3回ほど選挙運動のせいで撮影が不可な状態になってしまいます。
候補者も選挙に向けて頑張っているので、誰が悪いわけでもないのですが、事前にルートと時間がわかっていたら対策が練れるのに…。

【Case2】田舎での撮影時に発生。町内放送。

東京23区内での撮影時には聞いたことがないのですが、東京から離れた地方へ行くと聞くことのできる町内放送。
河川の増水の危機に関する重要情報から、来週は夏祭りが開催されます、町内の〜さんが亡くなり告別式は〜でやりますなどのそのエリア限定の情報まで、様々な内容で放送があります。

町内放送は長時間、高頻度で流れることはないので、1度撮影を中断し静かになったら撮影を再開します。なぜ町内放送を入れられないかというと、撮影エリアがバレてしまうからです。AV撮影していることを隠さなければいけないスタジオは意外に多いんですよ。

町内放送が男優さんの射精のタイミングと重なってしまうと悲劇。作品の中で一番盛り上がっているシーンでの撮影中断ですから、演者さんスタッフともどもガックリです。無駄に射精してしまうとリカバリーにも時間がかかるので、男優さんは演技中には音に耳を済ませていないといけません。

また田舎での撮影では、虫がたくさんいるので、苦手な方は要注意。山の中でスタッフが蜂に刺されてしまったり、都内スタジオでは味わえない自然のトラブルに遭遇します。

ハプニングではないですが、沖縄などで行われる海の撮影は、撮影時間以外にみんなで遊べるので楽しかったです。年に1度あるかないかのリゾート撮影はテンションが上がりましたね。

【Case3】例のコンビニ、例のファミレスで時々発生

元々コンビニ、ファミレス、病院があった跡地をそのままスタジオにしていることがあります。その場合、外観は元々の施設のままのため、間違えて人が入って来てしまうことがあります。

撮影中は鍵を閉めているのですが、ガチャガチャと開けようとしたり、開いていますかー?と声をかけられることも。そういった時は、一度撮影を中断し、来てしまった人にスタジオ施設であることを理解してもらいます。近所に住んでいる人の多くがAV撮影を許可しているスタジオであることを知らないため、AV撮影をしているのがバレないようにしないといけません。

閑静な住宅地の一角にある大きな住宅がAV撮影可能なスタジオであることも多く、利用規約に住民バレNGと記載がある場合も。バレると反対する住民もいるので、どんな撮影の時でも常にAV撮影であることは周囲に隠しています。

色々なスタジオに行きましたが、周辺住民は知らないんだろうなと思うことが多々ありました。例えばタワーマンションのスタジオ。セキュリティチェックをくぐり抜けてエレベーターを乗り継ぎ、部屋まで辿り着くのが困難だった記憶があります。こういう物件だとバレにくいのかもしれませんね。

間違って入ろうとする人は高確率でおばあちゃん。本当に困っている人だとスタッフが判断したら、近くの施設までつれて行ってあげることもあります。周辺住民からの印象は大事です。


間違いやすさ満点。看板があってもコンビニにしか見えない。

例のコンビニは見た目がそのままなので、間違えるのもしょうがないですね。商品も陳列されていますし…。初めてコンビニスタジオでAV撮影をした時は、見たことあるところに来た!とめっちゃテンションが上がりました。

みなさまも間違って入らないように注意してくださいね。

【Case4】 サイレン、ヘリコプターの音は許容範囲。

救急車、パトカーなどのサイレンの音が鳴っていても、そのまま撮影を続けます。

近くで事件や、事故、火事などが発生し、けたたましいサイレンが終始なっている場合は、現場の安全を確認した上で撮影の続行可否を判断します。ヘリコプターの音についても、安全に問題ない場合は撮影続行です。

中にはサイレンやヘリコプターの音を気にして撮影を中断する監督さんもいますが、少数派です。

サイレンと一緒に「救急車が通ります」だとか、パトカーが車のナンバーを呼んで「〜止まりなさい」など呼びかけている場合は、撮影中断となります。第三者の音声が入ってしまう場合は、AV撮影を中断せざるを得ません。


どうしようもない理由で撮影が中断してしまうことは結構あります。こういうアクシデント時に、いかにイライラせずに平静を保っていられるかが現場で働く上で大切でしょう。どうしようもないことってたくさんあります。撮影時間が伸びたり、スケジュール変更が必要だったり…何もトラブルなく撮影ができた時の喜びはひとしおです。

AV撮影は基本的に周辺にバレないよう、住民の方と揉めないように細心の注意をはらっています。テレビやYouTubeの撮影かなと思っていても、実は、あなたの住む家の近くでAVが撮影されているかもしれませんよ。

記事一覧

竹あき嬢

広島から世界へ。 ふらふらふらふら。アダルト業界の元スタイリスト。エロ作りをしてました。現在旅人。カープ大好き。実は真面目で熱いAV界を語ります。

PR

関連記事一覧