こんにちは!パティ・チャンです。

お恥ずかしながら先日初めて目にした言葉がございまして…。そう、それは「ドラゴンカーセックス」。皆さんの中にも私と同じくなんじゃそりゃ状態の方が多いのではないかと思います。

今回はこのなんそれ性癖「ドラゴンカーセックス」について調査しました。

ドラゴンカーセックスは厳しいポルノ規制の果ての産物?


ドラゴンカーセックスはアメリカ生まれの特殊性癖です。初めて文字を目にしたときはドラゴンと人間がカーセックスするのかと思っていましたが、全くの見当違いでした。ドラゴンが車とセックスしているイラストなどに興奮を覚える性癖だそうです。架空の行為なので、検索してヒットするのはイラストや漫画ばかりです。特に擬人化されることもなく、ドラゴンと車がセックスする様子を描かれており、どこに興奮要素があるのやら…と困惑の気持ちです。

ドラゴンカーセックスが生まれた背景は諸説あります。ひとつめは日本でいうところのケモナー属性をこじらせにこじらせたド変態が作り上げたフェチという説。ふたつめは、アメリカではポルノ規制が厳しく、その厳しすぎる規制に対して「規制できるものなら消してみろ」という皮肉を込めて制作されたものという説。

日本で語り継がれている説はこの2つが多くみられました。…が、諸説ひとつめを正、ふたつめを誤と紹介しているのもあれば、その逆で紹介しているのもあり、これら諸説の真偽については不明です。

ネットミーム「Rule34(ルールサーティーフォー)」

ドラゴンカーセックスを英語検索してみると新たな説が発覚しました。それは「Rule34の信ぴょう性を証明するためのアート」という説。

Rule34とはインターネット掲示板「4chan」にて発信されたインターネット上のあるあるやジョークを法則としてまとめた「Rules of the Internet」というミームのひとつです。Rule34は「それが存在するなら、それのポルノがある。例外はない」ということを意味しています。分かりやすく言うならば、「どんなものにもポルノver.が作られる」といったところでしょうか。

世界中のインターネットミームを記録するためのウェブサイト「Know Your Meme」上でドラゴンカーセックスの概要として前述の説が書かれていました。起源についてはドラゴンについて関心のあったアーティストが2004年にイラストを製作したとされていますが、いつどこで投稿されたかやその製作意図は不明。その後の2007年頃のRule34の流行によってドラゴンカーセックスのイラストを投稿する者が増えたことで認知されたようです。このRule34の証明のために投稿されたイラストはドラゴンカーセックスだけでなく、変態的なイラストがわんさか投稿されたようです。

もはや日本のものとなっているドラゴンカーセックス

ドラゴンカーセックスについてXやネット上の文言を探ると、日本で認知され始めたのは大体10年ほど前のようです。認知が広がるきっかけとなったのは2018年の少年ジャンプ+の読み切り「性癖が力になる世界」。性癖がヤバければヤバいほどに強いという、性癖をひけらかす=腕力をひけらかすみたいなぶっ飛び世界を描いた作品です。ここで強いとされている男の性癖こそがドラゴンカーセックスなのです。

やはり変態大国・日本。ドラゴンカーセックスを受け入れ、ネット上の自主制作やアダルト漫画に留まらず、大手メディアにも登場を許されるとは…。

実はドラゴンカーセックス、本国アメリカではとっくに忘れ去られた存在としてなりつつあります。そもそも熱心なネットユーザーしか知らないネット上の流行でしたし、英語検索では2017年頃を最後に新しいイラストやページなどは特に見つかりませんでした。

日本では「性癖が力になる世界」をはじめ、漫画アプリやpixiv上に多くのドラゴンカーセックスを題材とした作品があり、Xで検索すればドラゴンカーセックスについてのツイートが多くみられます。ネット上でのドラゴンカーセックスへの言及では「アメリカでは一般的」「アメリカの変態、うげぇ」といった内容も少なくなかったのですが、実は日本でのほうが楽しまれており、今もなお作品が出続けているという…。

性的に興奮するかしないかで言ったら、しない人のほうが多いと思いますが、ネタ系のエロコンテンツとして楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。

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パティ・チャン

メガネデザイナーとして活動する傍ら、ライターをしているパティ・チャンです! とにかく全身のスキンケアに力を入れているアラサー女子。 スベスベお肌を手に入れるため脱毛サ...

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