韓国出身の人気DJ・DJ SODAさんが、8月13日に大阪で開催された音楽フェスティバル「MUSIC CIRCUS’23」にて痴漢に遭ったことをX(Twitter)で報告しました。
フィードに流れてきた動画を見ましたが、腕を掴まれたり服の中に手を入れられたり胸を揉まれたりしているので、痴漢というより性的暴行に近い感じを受けました。
これに対してほとんどのXユーザーは同じ日本人として申し訳ない・恥ずかしいというリプライを送っています。
ところが「露出のある服を着ている方が悪い」「ファンに近づきすぎたのが悪い」など、彼女にも非があるというリプライを送っている人も少なくないのです。
これは明らかに認知が歪んでいます。


警察庁が発表した令和4年中の迷惑防止条例等違反(痴漢・盗撮)に係る検挙状況の調査結果によると令和4年の痴漢の検挙件数は2,233件です。
しかし、これはあくまでも検挙された数。
被害届を出すのは1割程度で9割は泣き寝入りすると言われていますから、実際にはこの10倍以上いることが予想されます。
強姦などの性犯罪は世界中でかなりの数が報告されていますが痴漢は珍しいようで、海外では「CHIKAN」が国際語となり、欧米では日本への渡航者に対して注意を呼びかけているそうです。
情けない話ですね。

なぜこのようなことが起きるのか?
それは認知が歪んでいる人が少なくないのが原因のひとつかと思われます。

日本では昔から性被害に遭った被害者を責める傾向があります。
露出の多い服装だったあなたが悪い、人気のない道を歩いていたあなたが悪い、満員電車で自衛しないあなたが悪い、さらには職業や生活態度にまで落ち度がないか探られたりも。
これは完全にセカンドレイプですが、言っている本人は良かれと思っているのです。
だいぶ認知が歪んでいますね。

今回DJ SODAさんに痴漢してしまった人の中にも、お相撲さん感覚でペタペタ触っても良いと思った、近づいてきたからノリでやった、酔っていたからしょうがないなど、自分のなにが悪かったのかわかっていない場合もあったかもしれません。
XでDJ SODAさんを傷つけるようなリプライを送っている人たちは、本当にその認識が悪いとは思ってないのでしょう。
ものすごく怖い話ですが、完全に認知が歪んでいるので、それを咎めた人たちとも話し合いにすらなっていませんでした。

絶対に勘違いしてはいけないこと。
それは男女ともに、勝手に触っても良い人なんていないということ。
露出の多い服装だろうがなんだろうが、体を触られたら気持ち悪いとしか思いません。
なにがなんでもダメ、絶対。

でも認知の歪んでいる人にはいくら言ってもわからないですよね。

法務省は昨年4月から性犯罪の再犯防止策を強化するため、全国の保護観察所で実施している処遇プログラムを見直す方針を固めました。
あまりにも再犯罪が多いからです。
それはそれで大事だけどね、犯罪が起きてからじゃ遅いのよ。
やるべきは小学生からの徹底した性教育で認知の歪みをなくして、正しい知識を身につけさせることです。


今回、DJ SODAさんは最後にこうポストしました。
『私は露出した服を着るのが好きで、これからもずっと着ていくつもりです。 だからみんな服装に干渉する人たちの顔色を伺わず、着たい服を思う存分着ながら生きよう!!』
素晴らしいメッセージだと思います。
そして、悲しい思いをさせて大変申し訳ありませんでした。

これをキッカケに私たちは反省し、議論し、痴漢大国日本の汚名を晴らせるよう行動していかなければいけませんね。

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manmam編集部

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