「泡姫」と聞いて皆さんは何を連想するでしょうか?おとぎ話のお姫様? 歌姫みたいな伝説の存在? 実はこの「泡姫」、風俗マニアや関係者の方なら知っているエロ用語なんです。…とは言え、その歴史や由来について知っている人は少ないはず。

そんな訳で、今回は「泡姫」について徹底的に調査&解説していきたいと思います!

刺激的なキーワードをマイルドに?「泡姫」の由来と歴史

「泡姫」とは、ソープランドで働く女性の事を指します。
ソープランドが浴室内で性的サービスを行うお店だという事は、男女問わず大人であればほとんどの人が知るところだと思いますが、調べてみたところ石鹼やボディソープの泡を身体に纏ったプレイでお客さんを喜ばせる事が由来なのではないかという説が多く見られました。

一般的には「ソープ嬢」と呼ばれる事が多く、求人広告などには「キャスト」「コンパニオン」などと表記されるため世間的にはあまり馴染みがない言葉ですが、男性向けの風俗誌や情報サイトなどではよく見かける言葉で、主に『人気泡姫完全攻略ガイド』『U-25限定!業界未経験の新人泡姫特集!』といった感じの見出しコピーとして使われる事が多い印象です。

ソープ嬢を泡姫と呼ぶようになったのはいつ頃からなのかを調べてみたところ、具体的な時期や発祥、命名したのは誰なのかについての詳細を掴む事は出来ませんでしたが、筆者が風俗デビューした2000年代初頭には風俗誌やスポーツ新聞等の媒体で見かけていたので、それほど新しい用語でもない事が窺えます。電車の中吊り広告やコンビニ、書店等の年代や性別を問わず多くの人が目にする場所での刺激をマイルドにする為に生まれた言葉なのではないか…という説もありますが、その真相は定かではありません。

ちなみに、ソープランド以外(ヘルスやピンサロ等)の風俗嬢に対してはただシンプルに「姫」と表記される場合がほとんどです。

「泡姫」デビューまでの道のりと現代の泡事情

「究極のサービス業」と称される事もあるソープ嬢ですが、入店するとベテランの先輩嬢や専門の教育係(主に引退したソープ嬢)に講習料を払った上で厳しい講習を受ける事になり、半日〜丸一日かけて接客マナーや技術などをじっくりと学ぶそうなのですが、そこで泡を使ったプレイの数々を実際に裸になって伝授されるそうです。

その代表的なプレイの一つが「泡踊り」で、固めに泡立てた石鹸を自身の身体に塗りお客さんと身体を密着させながら滑らせるのが特徴です。胸や陰毛や女性器を使ってお客さんの身体を愛撫しながら洗う事でこれから始まる濃厚なプレイへの期待が高まる…との事だそうで基本中の基本プレイなのですが、石鹸は刺激が強く、1日に何人ものお客さんをお相手するソープ嬢が肌荒れを起こすため、現在は石鹸の代わりにローションを使うのが一般的なようです。

それでも昔からの名残りで「ソープランド=石鹸」というイメージのまま「泡姫」という呼び名は変わらないと言う事でしょうか…?(確かに「ローション姫」だと何だか変ですよね)

ありえる?エロ用語以外で見つけた「泡姫」のありえない使用法!

更に調査をしてみたところ風俗以外の界隈で「泡姫」というキーワードを発見したのでご紹介したいと思います。

2013年に発表された「ベスト・オブ・キラキラネーム」の1位に「泡姫」という名前が選ばれましたが、何と読むか皆さんはご存知ですか…?実はこれ「ありえる」と読むそうなんです。人魚姫のキャラクターが好きな母親がどうしてもこの名前をつけたくて考えた当て字なのではないかという事なのですが…名前を付ける前に調べたりしなかったのでしょうか?「ありえる…?いや、ありえないでしょ!!」なんてオヤジギャグみたいなツッコミを入れたくなってしまいました。

余談ですが、最近のK-POPブームからか「ユナ」という名前の女の子を時々見かけますが、江戸時代の銭湯で現代のソープ嬢に近いお仕事をする女性を「湯女(ゆな)」と呼んでいたため、日本史に詳しい人はギョッとしてしまうのだとか。名前って本当に難しいですね。

決してラクじゃない「泡姫」について知って欲しい事

今回は「泡姫」について調査&解説してみましたが、いかがでしたか?
最近は煌びやかなSNS等の影響で「ラクして稼げる」なんてイメージを持つ人も多い風俗業界ですが、お客さんを喜ばせる為に日々たゆまぬ努力をしている泡姫たちの存在を知っていただけたら嬉しく思います。
そして…もしも赤ちゃんに「泡姫」なんて名前を付けようとしている人が周りにいたら、全力で阻止してください。(そんな人がいない事を願います…!)

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久瀬川つばき

数々の修羅場を経て、現在は真面目の皮を被ったむっつりスケベなベテランOL。 持ち前の好奇心で「何かエロ面白い事はないかな〜?」と常にアンテナを張り巡らせています!

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