前略、セックスレス大国ニッポンの妻より 夫婦でもAVの性癖は隠し通したい

こんにちは。
前回のセックスからちゃんとヤらずに半年が過ぎた、セックスレス妻日本代表、出汁茶漬けアユミです。

いや〜寒い。こんなに寒いのに風呂以外で裸になりたくないよ。
靴下だって脱ぎたくないのに、世の中の夫婦は愛し合うために服を脱いでるの？スゴイデスネ。それ全部嘘じゃない？じゃない？あっそ。

愛はあるけどセックスはない夫婦。だが、愛はあるので（しつこい）お互いのスマホやPCを盗み見たりはしない。自分がやられて嫌なことは人にもしちゃだめって、昔お母ちゃんが言ってたもん！

しかし、ラブストーリーくらい突然に、夫の見ていないところで夫のPCを使う機会が訪れたのだ…。

盗み見る機会は突然に…

きっかけは仕事先にいる夫からの電話だった。
なんでも仕事に必要なファイルを自宅のPCの中に置いてきてしまったため、PCからのメールで送って欲しいとのこと。
LINEで「開くのに必要なパスワードは＊＊＊＊」と送られてきた。

私たち夫婦は個人用PCを完全に分けていて、日頃はお互い触れもしない。

だから夫のPCに触るのはほとんど初めてだった。
ファイルを夫のGmailから会社のメールに送り、「終わったよ」とLINE。

もちろんそのままパタンと閉じれば良いのだが、Gmailの受信ボックスのトップにある文字を、中学生並にスケベな私の目が見逃すはずがなかった。

「（大手アダルトサイト）注文完了のお知らせ」

墓場まで持っていきたいものナンバーワン！

見てはいけない！
私の本能がそう言っている。

もし「JKモノ」だったらアラサーの私はショックだろう？
もし「爆乳モノ」だったら通常乳の私はショックだろう？
もし「時間停止モノ」だったら時間を止める時計を持っていない私はショックだろう？

もし「緊縛プレイ」だったら？「野外露出」だったら？「飲尿」だったら？私は今後夫の欲求に応えていけるのだろうか？

オシッコは飲む方はぜったいに無理だな…くっせえし、体に悪そうだもんな…飲ませる方ならギリギリ…
などと考えていると

「シュポン！」

夫からLINEが届いた。
「ありがとう！助かった！」の文字と、見たこともない気持ち悪いキャラクターのスタンプだった。

そこで我に帰り、（大手アダルトサイト）からの注文履歴メールを開かず、そのままブラウザを閉じた。
夫のプライバシーは守られたし、私もオシッコの味についてこれ以上考えなくて済んだ。
夫婦の絆も、守られた気がした。

死んだら閲覧履歴も消えますように

何年か前に山田孝之と菅田将暉が主演で「死んだらファイル消す屋さん」を演じるドラマがあった。「死んだらファイル消す屋さん」って何だよって感じだけど、そうなんだから仕方ない。

私の（大手アダルトサイト）の閲覧履歴は恥ずかしいを超えて、もはやおぞましいことになっているので、ある程度のお金を払ってでも死後速やかに消してほしい。
そして夫もこの世の全ての人も「一生、一生を終えても誰にも見られたくない」と思っているだろう。

私が敏腕プログラマーなら「死んだらファイル消す屋さん」になり、数々の病院の入院棟を周り、「うへへ…あなたの死後のプライバシー守りますよ…」と容体の芳しくない患者さんたちに直営業をかけて、あらゆる病院を出禁になりたい。

そんなことを考えながらキッチンで一人ハイボールを飲んでいると…ふと思い出した。

夫とまだ付き合いたてのころ、ハイボールを飲みすぎて泥酔し、オシッコを漏らした私に対して、夫ったらこの世に存在する怒りとは思えないほどバチクソキレていたな。
そしてベロベロの私は脱いだビシャビシャパンツを洗濯かごに入れることができず、たしか真冬の寒空の下、下半身裸のまま家を追い出されそうになったな。
おもらしであんなにキレるなら、飲尿マニアではなかろう。よかったよかった。
おもらしおもら…めでたしめでたし！