AV業界裏話vol.7 撮影現場で起こった困ったハプニングランキング5選
皆様おはこんばんちわー♡
以前AV撮影現場でスタイリストとして働いていた、竹あき嬢でございます。
最近めっきり春めいてあったかくなってきましたね。
花粉症の方はしんどい季節になってきたのではないでしょうか?
私は今年から花粉症デビューです。
大きなくしゃみが出てぎっくり腰になってしまいそうです。
さて今日は、撮影現場で起こった困ったハプニング5選をランキング形式で発表していきますーー!さてイクぞーー!!
第5位「待っても待っても勃ちません」
通称「勃ち待ち」というものがあるのですが、これは字のまま男優さんのイチモツがふにょふにょだと演技に入れないので、勃つのをみんなで待つ時間のことです。
この際現場にはなんとも言えない空気が漂います。
大勢のスタッフに見守られ裸で必死にしごいたり、動画を見てイメトレをしている男優さんを見ては、いつも陰ながら頑張れと応援していました。
大概の場合は10分くらいでちゃんと演技できる状態になるのですが、勃ち待ちの撮影ストップは女優さんも「私に魅力ないのかしら?」などと思い空気が悪くなります。
一度だけ何をやっても勃たないことがあり、男優さんに「お願いします!誰かアナルに指突っ込んでください」と言われみんなでジャンケンをして負けてしまった私がその重大任務を背負わなければいけないことがありました。その時は無事に指突っ込みで解決したのですが、その男優さんがこの監督の作品に呼ばれることはその後ありませんでした。
第4位「どう見ても入りません」
宣材という女優さんのプロフィールが書かれた書類にスリーサイズなどが書いてあるのですが、実際お会いしたら全然違う人ということは日常茶飯事です。Aカップの人がHカップになっていたり、摩訶不思議な現象が起きます。実はそういう時に備えてたくさんのサイズの衣装を用意しているのです。それゆえに移動の際の衣装の量は10人乗りの移動車がパンパンになるほどです。
モデル級美女などと謳われている女優さんの撮影の時に事件は起きました。
写真からは想像しがたいくらい横に大きくなられており、ファッションショーものの撮影なのに決まっていた衣装がどう見ても全て入らず、急きょその場でシーツで服を製作するという事態に陥りました。大事なところだけ手縫いで仕上げて他は安全ピンやガムテープでドレスを製作しました。我ながらあっぱれです。ただ1時間以上、衣装制作にかかってしまい、監督に遅いと終始怒鳴られて、悪いのは果たして本当に私なのかと疑問を持つ事件でした。
第3位「誰だ!?盗難大事件」
以前のコラムにも書いたことがあるのですが、スタッフさんは薄給の方が多いです。だからといって許されることではないのですが、年に2回ほど起こってしまう大事件。経費袋がなくなってしまいます。撮影のために当日使う費用(スタジオ費用、スタッフさんの人件費など)として手持ちで最低でも50万円ほど用意しているのですが、忽然と姿を消し、支払い不可能な事態に陥ることがありました。こういった場合はプロデューサーさんに連絡をして支払えなくなったかもと報告します。それ以前に「誰だよ、取ったのは」と現場は騒然となります。そして人狼のように誰も信じられなくなります。その場にいる監督さんによって違うのですが、全員で無くなった分を割り勘で補填する、もしくはその経費袋を管理しているADさんが自腹をきる、プロデューサーさんが立て替えるの3種類の解決法があります。どれにせよ気分は最悪です。犯人が名乗り出るわけもありませんし。犯罪はダメ絶対です。
第2位「もう嫌だーーーー帰る」
これは初めての撮影の女優さんの時に起こった大事件です。撮影に緊張していたのか、決心がまだついていなかったのかはわかりませんが、メイクや衣装合わせが終わり、台本の打ち合わせを無事に終え、撮影前に歯を磨きにお風呂場に行かれました。その後しばらく出てこないので心配になって、お風呂場に行くと、嫌だーー嫌だーと泣いていました。緊張する気持ちもわかるので、お話を聞き、落ち着くのを待ちます。2時間くらいの立て篭もりのあと、ようやく出てきてくれました。監督やプロデューサーさんに「どうする?今日の撮影大丈夫そう?」と声をかけられ、元気に「はい!がんばります!」と言ったので撮影を続行することに決定。いざ撮影が始まる時にスタッフ全員が挨拶をした時に、彼女は不穏な表情になりました。男優にかっこいい人が一人もいないことにショックを受けてしまい、再びお風呂場に籠城してしまったのです。次はどんなに呼びかけても「もう嫌だー帰る、それかイケメンだけにして」という一歩も引かない攻防が繰り広げられ、時間だけが過ぎていきました。急に静かになったのでもしかして?と不安に思い無理やりドアを開けると、窓から逃走していました。こうなってしまっては撮影どころではありません。その日の撮影は中止でリスケになりました。彼女はちゃんと無事に家に帰っていたそうなのでご安心を。
次の撮影で彼女にあったら意外にもケロッとしており、逆に前のイメージがあったのでびっくりしてしまいました。なかなかレアな女優さんの逃走はかなりのパニック事件でした。
第1位「ごめんなさいーよくわかりません。仕事で呼ばれたんでーー」
これは本当に大事件です。野外撮影をしている時に警察に通報されてしまうというパニック大事件です。こういった撮影をダマトツと言うのですが、リスクがたくさんあります。
とある撮影で、本当の事件だと思って通行人の方に通報されてしまったことがありました。石神井の某公園で、ロケではよく使われています。あまり人通りがないとはいえやはり公園なので絶対に誰もこないとは言えません。レイプものの撮影だったのですが、通報があり、警察官が来てしまいました。幸い洋服を着ている状態だったので誰も大した罪には問われなかったものの、AVの撮影と悟られないように、みんなインディーズ映画撮影のふりを頑張っていました。私は「ごめんなさい、よくわかりません、仕事で呼ばれただけなんで」とずっと答えていました。全員氏名を控えられ、その場所から離れることを要求されただけでことなきを得て一安心。それ以降、私はいくら上が怖くてもダメなものはダメと自分で決めた線引きを守って仕事をする決意が固まりました。個人的には一番ヒヤヒヤした事件です。
いかがでしたでしょうか?
竹あき嬢の経験したぴっくり現場ハプニング5選でした。

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