ようこそ、茶会へお運びくださいました。
はじめまして。色欲たっぷりのM淑女、フェラメール玉響です。

わたくし、日本の美を愛し、快楽の所作を日々探求しておりますの。
官能的な言葉責めがあれば、いつでもしっとり潤っておりますわ。

このコラムではエロティックな歴史をたどりながら、甘くて艶かしい世界へあなたをお連れいたします。

さあ。今宵は星の宿を眺めながら、一緒に古に思いを馳せましょう。
エロティックな歴史をたどりながら、甘くて艶かしい世界へあなたをお連れいたします。

今日の茶菓は秋らしい『栗の渋皮煮』。
ほんのお口汚しですが、ご賞味くださいませ。

『栗の渋皮煮』はお口に合いまして?
茶色くって、艶々している姿が立派でしょ。堅い筋は取ってありますからね。ぷっくりとして割れ目があって、かわいらしいでしょ。まるで亀の頭のよう。
甘いシロップをたっぷりかけてありますから、最後まで舐めて味わってくださいね。
お口直しに、濃茶を入れて差し上げます。甘いシロップの後に、ごっくんすると、この上ない喜びです。

さて、甘味を口に含みながら、わたくしの戯言を聞いてください。

わたくし、最近『契りを結ぶ』ことについて夜通し考えておりますの。
『契り』が何かって?情交のことです。
もっとざっくり申しますと、愛するもの達がズッコンバッコンすることです。

若かりし日に古事記を読みましたとき、その内容に心ならずも下腹がうずいたことがございます。
なぜって?それは、神々の『まぐわい』について記してあるからです。

わたくし、厳格な父母のもとで育ちました。ですから、性をオッピロゲーで語ることはタブーでしたし、そのような卑猥な話をする方々は、お下劣で尻軽と思っておりました。

しかしながら、そのような無垢なわたくしを、性へ目覚めさせたのが古事記なんです。

古事記には、国生みという日本列島の始まりを記している件があります。
神である伊邪那岐神(イザナギ)が自分の身体に、余って出っ張ているところを見つけます。
そして、伊邪那美神(イザナミ)に「あなたの身体はどうなっているのか?」とお尋ねになると、イザナミは「一か所だけ、何か足りずに窪んでいるところがあります」とお答えになるのです。

もしや、これはポコチンとオメコのこと?
口ばしが黄色い娘だった私は、もう頭が乱交カオスです。

そして、イザナギがついに言ってしまうのです。「それでは、私の出っ張ているものを、貴方の窪んでいる所に挿し塞いで国をつくろう」と。

これは、まさにセックス。凹と凸。
幼少期に遊んだブロックのような、パズルのような、凹に凸をハメるという行為。しっかりハマった時の快感。

そして、古事記と同じ時期に編纂された日本書紀には、もっと凄いことが記されています。

神であってもセックスは初体験。しかも、知識は皆無。そんな二柱の神がまぐわいの参考にしたのは、目の前に現れたセキレイであると。
突然舞い降りてきたセキレイが、神々の前で交尾をおっぱじめるのです。
鳥の交尾は、メスの上にオスが乗って、おしりをこすり合わせます。

ですので、神の初まぐわいは、性常位ではなくバックの可能性があるのです。
セキレイ、グッジョブ!
このあと、二柱の神の間には次々に国が生まれます。

なんて、ハレンチなのでしょう。
生娘のわたくしは、神の話とはいえ、いけないものを見てしまったような後ろめたい気持ちになりました。

その時、私は気が付いたのです。

古事記が日本最古のエロ本ということに。
若いわたくしは興奮しました。うずきでだけでは止められず、じっとりと濡れている自分を感じたのです。そして、全身で殿方を受け入れたい気持ちになったのです。

そして悟りました。神だってヤリまくっているんですから、わたくしだって、まぐわってもいい。古から、ずっとずっと続くまぐわい。契りを結ぶということ。

人類の歴史はズッコンバッコンでできている。世界中の人がズッコンバッコンしている。
わたくし自身も、厳格な父母のズッコンバッコンによって、性を授かったことを。

なんてロマンティックなのでしょう。

私の妄想は止まりません。
古事記の編纂を指示した天武天皇はどのような御方だったのでしょうか?
古事記が完成したとき、元明天皇はどのようなお気持ちで読まれたのでしょうか?

その後も、時を超えて読まれてきた古事記。令和の世に至るまでに、誰がどこでそれを読み、何を思ったのでしょうか?
わたくしのように、ほとから潮がほとばしる感覚を得た女人はいたのでしょうか?

ああ。感じてしまう。
古に思いを馳せると、じっとりムラムラしてきますね。
もう我慢できない。今宵はもう、お開きにしましょう。

茶会は股、開きます。次回も、ゆっくり入って来てくださいね。
お口に淹れる、おいしいモノを準備してお待ち申し上げております。

では股。ナニとぞよしナニ。

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フェラメール玉響

色欲たっぷりのM淑女、フェラメール玉響(たまゆら)です。 官能的な言葉責めで、しっとり潤います。 日本の美を愛し、快楽の所作を探求する日々。 エロティックな歴史をたどりなが...

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