「疲れた心身を癒すのに最も効果的なのはイケメン同士の絡みである」
これはかの有名なビーエル・エッチスギー腐人(801年~1919年)の言葉だ。
息苦しい現代社会を生き抜くうえで最も大切なのは癒し。
そう、我々のような腐女子にとってBLこそが最大の栄養剤なのだ。

筆者はよく質の良い栄養剤を求めてネットの海を彷徨うのだが、とりわけよく利用するのが「DlSite」という同人販売サイトだ。
このサイトでは非常に質の良いBL漫画が販売されており、ランキングを上から順に眺めているだけでも心が満たされる。

そんな中でかなり気になる作品を見つけたので、今回はこちらをガチレビューしていきたいと思う。

「転生モブはBLゲーの世界でハメられ攻略されました!? 」


昨今、アニメやライトノベルの世界でも「転生モノ」というのは一大ジャンルを築き上げているが、この作品もその「転生モノ」のひとつだ。
しかし、ただの転生モノと侮ってはいけない。
主人公が転生したのは剣と魔法のファンタジー世界などではなく、まさかの18禁BLゲームの世界なのだ!

しかもその上ゲームの中でも攻略対象にすらならず、キャラクターたちと絡むこともない背景キャラ、いわゆるモブに転生してしまったのである。
主人公の名前はモヴ・モーヴリアン
名前からしてもうモブ全開なのだが、この主人公は別にイケメンたちとの濃厚なイチャラブセックスを期待しているわけではない。
むしろ自らがモブである事に安堵しており、学園内で日常的に繰り広げられるイケメン同士のあれやこれやに巻き込まれなくてよかったとすら思っているのだ。

「突然BLエロゲーの世界に転生しちゃったけどなんとかして平穏な生活を送ってやる!」というのがこのモヴ君の望み。

しかしね腐女子の皆さん、こういう「興味ないです~」みたいな顔した男の子がいつの間にか絆されてメスの顔になって、最終的にはケツ穴差し出しちゃう…♡みたいな展開、好きでしょ?
分かるよ分かる、筆者も大好き。

ご安心ください!このモヴくん、ちゃんとメスになります!

モヴくんの寮のルームメイト、テオドア
このテオドアこそが、モヴくんをただのモブから激かわトロ顔受けに変身させちゃうキーパーソンなのだ。

テオドアはこのBLエロゲーの世界においてれっきとした攻略キャラクターであり、容姿も端麗で、学園内でもやたらとモテる。
モヴがルームメイトになる前は、彼を狙う野獣たちによって夜な夜な全裸で迫られたり私物を盗まれたりと、とにかく彼のケツをつけ狙う者たちに苦労させられていたそうだ。

テオドアのそんな過去を知っているモヴは、少しでも彼を困らせないために無害な隣人でいよう…と心に決めているのだが…。

なんとまさかの、実はテオドアはモヴの事が大好きなのである。
一匹オオカミ的な意地悪キャラでありながら、モヴの前ではつい赤面したり優しさを隠しきれなかったりと、ツンデレ全開のテオドアにもう筆者はこの辺りからよだれと息切れが止まらなかった。

BLゲームの世界で平穏な生活を謳歌しようと目立たないように奮闘するモヴと、そんなモヴを陰ながらいやらしい目で見て股間をふっくらさせているテオドア。

この二人が、つい勢いあまってキスをしてしまった事をきっかけに、関係が急展開する。
そして最初は「絶対にボーイズとラブなんかしない!」と意地を張っていたモヴも、テオドアに触れられた体が疼いてしまう事をきっかけに、隠していた恋心を自覚するのだ。

お互いに恋心を自覚してからの二人は、もうそれはそれはスケベ。
「ゆるして…♡ぼく、めす…♡ほんとにめすになっちゃうからぁ…っ♡」
というセリフまで飛び出すくらい、テオドアに体を弄り回されてすっかりメス化していくモヴ。

本来なら絶対に交わる事のなかったゲームのメインキャラクターと背景同然のモブという真逆の二人が織りなす濃厚なセックス描写に、脂汗が止まらない。
niwaniwa先生の繊細なタッチで描かれるモヴのトロ顔も、この作品の見どころの一つだ。

「転生モブはBLゲーの世界でハメられ攻略されました!?」は、枯れた心に一滴の水を垂らすオアシスのような作品だった。

転生モブはBLゲーの世界でハメられ攻略されました!?

BLゲーに転生しちゃたモブだけど気づくと攻略対象にハメられてました…!?

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滝川クリヒロイ

あやまんJAPANユースライター部の滝川クリヒロイです。 三度の飯よりBLが好き、よく考えたら百合も好き。 筋金入りのサブカルエロ女が、今日も今日とてお役立ちバカエロコラムをお...

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