【エロ用語講座】「ぶっかけ」の語源は?海外での「Bukkake」文化とは
ごきげんよう。青子(あお子)です!
「ぶっかけ」……なんと阿呆そうでストレートな言葉だろうか。
これ、誰が考えたんすか?天才っすね。今回調べました。
不滅の人気ジャンル
『ぶっかけ』は、対象に精液を大量にかけることで興奮を満たす性的嗜好のひとつ。インターネットの情報曰く、「勢い良くかける」ことだという。しかし定義は曖昧だ。
対象に精液をかけるという行為は、征服感や独占欲といった性的欲求を満たすサディズムな性的嗜好であり、この文化は1980年代の日本で始まった。
そしてそのジャンルは、北アメリカやヨーロッパなどに順次広まっていったとしている。さすが変態大国日本である。
もっとも原始的なぶっかけは、対象に対し2名以上の多数の男性が矢継ぎ早に精液をかけるというものだったが、近年ではこのスタイルにとらわれないものも対象となる。
大手アダルトコンテンツである”FANZA”にてこの「ぶっかけ」を検索にかけたところ、なんと70936タイトルがヒットした。揺るぎのない人気ジャンルであることは間違いない。
「ぶっかけ」は職人たちから始まった
しかしこの「ぶっかけ」なるもの、実は江戸時代からある。
もちろん、そのルーツは性的なものではなく「ぶっかけそば」という料理名からだ。
はじまりは日本橋新材木町にあった『信濃屋』というお店。
当時この界隈は荷物運びを生業とする者が集まってくる場であり、荷運び人たちは立ったまま簡単にそば食べられるよう冷たいそばをいれた丼鉢につゆをブッカケた、というのが「ぶっかけそば」の始まりなのだそうだ。
それまでそばはつゆとは別に麺を逐一つけて食べるスタイルしかなかったため、この料理は効率がよく革命的だったのだろう。
そこから何百年後、すっかり一般的になったぶっかけスタイルは料理名の枠を越え1980年代に一部のアダルト作品上の顔射ものが「ぶっかけ」などと評されるようになったそうだ。
そこから80年代後半~90年代前半にかけ、成人向け漫画及び同人誌の影響でこちらの「ぶっかけ」も一般的な用語として広まった。
「ぶっかけ」に泣く丸亀製麺
ときに、貴方はこの事実をご存じだろうか。
『丸亀製麺はアメリカで“ぶっかけうどん”の名称が使えない』。
Sushi、Tofu、Tenpura……これらの人気日本料理は海外でこの日本名がそのまま使用されるほどのものである。
丸亀製麺の看板メニューの1つである“ぶっかけうどん”。これも同様に海外で人気の料理として広まってもおかしくないはず。
しかし「Bukkake-Udon」という料理名は絶対に海外では使用できないのだ。
その訳はーーー
『Bukkake』=「男性が精液を対象にかけるアダルトジャンル」という意味づけが強く知れ渡ってしまっているから。
つまり、『Bukkake』という日本名を海外で使用する場合、その国の多くの住人たちは「え、アレのこと言ってんの?」顔を歪めてしまう。日本で『Bukkake』の意味はあとから付けられた隠語のようなものであるのに、外国ではこちらがメインとなっているのだ。(しかも海外でもこのジャンルは人気を博している)
そのことにより丸亀製麺は恐ろしく卑わいな料理になってしまわないよう、“ぶっかけうどん”をさらに卑猥な隠語のような「B.K. Udon」という名前で販売している。
(丸亀製麺HPより https://www.marugameudon.com/menu/california/)
白い麺に『Bukkake』……海の向こうではこれでは食欲が失せてしまうのだろうか。南無。
ぶっかけていいのはぶっかけられる覚悟のある奴だけ
ここまで「ぶっかけ」について書いてきたので一部の殿方はイチモツがぶっかけの口になってきたかも知れないが、はっきりと言う。素人が人間相手に「ぶっかけ」するな。
AVの出演者は特殊な訓練を受けているプロだ。
ぶっかけは非常に危険な行為であり、精液に含まれる病原体は目や皮膚の病変から体内に侵入する可能性もある。
そして「ぶっかけ」をする現場によっては無駄に周辺を汚すことになり非常に迷惑である。
私も一度だけ顔面に「ぶっかけ」を食らったことがあったが、予告なしのそれはされる側にとって地獄の所業だ。
まずかけられた側にその癖がなかった場合「は?」となり、硬直し思考停止するほど意味がわからない。その後興奮どころかかけられたパニックでこみ上げる怒りにワナワナと震えるだろう。
そしてかけた側がそれを見てしっかり興奮に打ち震えるならばまだ良しだが、悲しいかな男性には「賢者」の時間が訪れる。そのときに自身の体液を肌につけたその対象に興味を持てるか?……多くの者が首を振るのではないだろうか。
その所業、覚悟と責任を持っておこなうべし。なんなら自室で相手に迷惑をかけない的を狙う練習すべし。
それができないなら「ぶっかけ」を行うべからず。うどんでも美味しく食ってろ。
西青子(すーぱーあお子)
MC・ナレーター。 あやまんJAPANユースメンバー。 Podcastラジオ『変態淑女のお茶会』パーソナリティ。 本業はグラフィックデザイナー。 キラキラ女子のふりをしたオタク。 深夜...
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