AM6:30 | 現場スタッフスタジオ入り
まずは車に積んで来た荷物をおろし、スタジオセッティング開始です。
AV業界裏話vol.1で紹介した「擬似中」もこの時に制作します。
衣装に改めてアイロンをかけたり、靴を並べたり、見やすいようにラックにセッティングします。
この間にADさんの買って来た朝ごはんを机に並べて、作業をしながら食べます。
BGM選択権争奪戦争がよく起こります。
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AM7:00 | 監督現場入り
台本に沿った道具がきちんと揃っているか最終チェックします。
ここでもし揃っていない場合は急いで買いに行くor台本を修正します。
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AM8:00 | 女優さんがスタジオイン
女優さんがやって来ます。大体の場合、マネージャーさんと一緒に来ます。
みんなでご挨拶をして、女優さんはメイクに入られます。
この間に女優さんは台本を読み、段取りを確認します。
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AM8:30 | 男優さん(1回目の絡み)がスタジオイン
男優さんがやって来ます。男優さんにも台本を渡し、談笑しつつ、演技指導しながら女優さんのヘアメイクが完成するのを待ちます。この時、女優さん、男優さん同士、性病検査の結果を見せ合います。陰部もチェックし、湿疹なども目視確認します。このチェックは男優さんが変わるたび、必ず行います。
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AM9:00 | 最初のエロスタート
この日はじめてのエロ絡みを撮影します。ここは全員腕のみせどころ。
お仕事モードスイッチオン。
私は衣装さんとして脱いだパンツや服を拾います。音を立てないようにみんなで協力して、大人のおもちゃを渡したりコンドームを渡したり、黒子に徹します。
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AM10:30 | 撮影終了、2回目の絡みの男優さんスタジオイン
女優さんは軽くシャワーを浴びて、メイクをお直しします。
現場スタッフはスタジオを片付けます。
濡れてしまったシーツ、衣装などをビニール袋などに入れます。→これは持って帰って私が洗濯します。
新しい現場をスタンバイします。大まかなセッティングは早朝に済ませているので、照明などを移動させます。
男優さんにも台本を渡し、演技の説明をします。
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AM11:00 | 次のエロスタート
この撮影は例としてローションなどをいっぱい使う場面とします。
撮影終了を見計らい、浴室にお湯を貯めておきます。
ローションはとても身体が冷えるのであったかいお風呂は必須です。
撮影中は邪魔にならないように、実は咳なども一切禁止です。
もし、咳やくしゃみなどをしようものならやり直しになるので、絶対に誰もしません。
花粉症、風邪気味のスタッフは撮影中はスタジオ内に入ることはできません。
外待機となります。冬は地味にこの外待機がきついです。
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AM12:00 | 撮影終了
通り道いっぱいにバスタオルを引き、女優さんが滑らないようにお風呂場まで誘導します。本当に危ないので、細心の注意を払います。
この撮影の後は女優さんはしっかりお風呂に入り、身体を休めます。
大体この時間くらいにお弁当が届くように手配し、受け取り、女優さんのお風呂が終わったらお弁当タイムです。
男優さんは一緒に食べる場合もあれば、次の現場に向かわれる方もいます。
お弁当は4個くらいプラスで頼んでいます。私が好きだったロケ弁はソミーズデリの八丁味噌弁当と、金兵衛の西京焼きでした。
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AM12:00-13:30 | お昼休憩
休憩は基本みんな思い思いに過ごします。
やり残した仕事、次の現場のための用意、お昼寝など。
私はいつも休憩時間いっぱいゆっくりご飯を食べていました。遅すぎて怒られることもしばしば。お外が晴れていたらお弁当を持って外でゆっくり過ごしておりました。
この休憩の間に、プロデューサーさんとパッケージ写真を撮るカメラマンさんがスタジオに来ます。カメラマンさんはご自身のアシスタントさんを連れてくるので、スタジオの用意はそちら側のスタッフが行います。
プロデューサーさんによっては、厳しい方(寝たらおこるなど……)や面白い方など色々います。
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PM13:30 | パッケージ写真の撮影開始
ここからアダルトビデオのパッケージ写真を撮っていきます。
ここは私の腕の見せ場。裾を直したり、埃を取ったり、衣装が雰囲気に合わない場合はチェンジ衣装を提案したりします。
余談ですが、ここでのBGMはカメラマンさんチームが選曲します。
このパッケージ写真の撮影中にビデオ撮影チームは午後からのセットを作り込みます。
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PM15:00 | パッケージ写真撮影終了。3回目の男優さんスタジオイン
男優さんに台本を渡し演技の説明。
3回目の絡みはフェラなどの挿入なしのパターンが多いです。
女優さんは衣装チェンジ、メイク直しをします。
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PM15:30 | 3回目のエロスタート
このシーンは顔のアップが多い。
そのため、撮影スタッフは少しまったりモードでお仕事します。
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PM16:00 | 撮影終了
さくっと撮影を終えて、次のシーンの用意をします。
次は導入部分のインタビュー(絡みなし)
女優さんも少し疲れが出ているので、ゆっくりとした撮影になります。
ヘアメイク、衣装チェンジをして、インタビューへ。
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PM16:30 | インタビュー撮影
この撮影は監督さんがインタビューして、女優さんが答えていくものになります。
なぜAV女優になろうと思ったのか、などなどきちんと台本がありまして、シナリオ通りに進めていきます(事前インタビューを参考に女優さんの希望を含めて台本を書いています)
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PM17:00 | インタビュー終了
女優さんはこの衣装のままメイクを直します。
作品の一話目に入る作品の撮影をしていきます。
4本目の絡みの男優さんがスタジオに入られます。この一話目の絡みは女優さんの希望の男優さんの場合も多いです。打ち合わせを終え撮影準備に入ります。
スタジオセッティングはインタビュー時のまま使用します。
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PM17:15 | 4回目のエロスタート
インタビューからの流れという設定で板付きから撮影をします。
少し疑問に思った方もいると思うのですが、基本的に単体女優さんの場合はスタッフは撮影中、全員中にいて、撮影を手伝っております。大所帯の場合スタッフが10人以上いる場合も多々あります。撮影中に起きる色々なトラブルに対処するため、すぐ対応できるように用意をしています。(服が脱げない、おもちゃの電池が切れる、女優さんが喉が乾く、ベッドがギーギーいうなど)
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PM18:20 | 撮影終了
もうそろそろ終わりが近づいてきました。
残りは後1エロ。
最後の撮影は3Pになります。5回目の絡みの男優さんスタジオイン。4回目に絡んだ男優さんに残っていただき、男優さんは2人になります。台本確認後、撮影準備に入ります。
女優さんは衣装チェンジ、メイク直しをして少し休憩します。
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PM19:00 | ラストのエロスタート
本日最後のエロシーンの撮影。
激し目の絡みの場合が多いです。
時々スタッフさんの中にうとうとする人が現れ始めます。撮影中声を出してはいけないのですが、こっそりスタッフ同士で変なアクションをして笑かそうとしたり、ちょっと静かですが、チーム内は結束が強いです。
最後の撮影なので、フィニッシュは顔射で終わります。
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PM20:00 | 撮影終了
女優さん、大変お疲れ様でした。
シャワーをあびて、お仕事終了となります。
この時間くらいにマネージャーさんが帰ってきて、女優さんがみんなに挨拶して帰られます。
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PM20:20 | 撤収作業開始
女優さんが帰られた後は、スタッフ一同の全力の撤収作業になります。
今日の撮影はローションをたくさん使ったので、バスタオルや、衣装、お風呂もクエン酸をかけてぬるぬるをとります。
現場復帰をしなくていけないので、用意をした時よりも時間がかかります。
衣装の洗い物もきちんと分別します。何もなくなっていないかチェックします。基本的に私は撮影中、拾ったパンツはなくならないように腕に輪ゴムのように付けていました。意外にヘアゴムにしか見えません。
ゴミを捨てたり、床を清掃したり、シーツ、カーテンを戻したり、なんやかんやで1時間ほどかかります。撤収作業を始める際にスタジオマンを呼んでおき、撤収作業終了後確認に来てもらいます。
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PM21:30 | 撤収
スタジオマンが到着後、清算を行います。
この時、技術部スタッフの清算も一緒に行われます。
それぞれみんな帰路につきます。みなさんお疲れ様です。
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PM0:00 | 帰宅
連日撮影の場合は急いで翌日の現場の用意をします。その場合、帰宅時間は有ればラッキーと言った感じです。
早めに帰れたら洗濯をします。慣れとは恐ろしいもので、何の抵抗もなく、自分のものと一緒になんでも洗濯できるようになります。階段のスタジオだと1日で軽く3万歩は歩きます。なかなかハードな一日です。
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