おもエロの泉〜ラブホテルの由来や起源とは?時代とともに進化を遂げる憩いの場所を深掘り〜
みなさんこんにちは!性に興味津々なあまり、10代の頃から調べに調べて眠れぬ夜を過ごしてきたアラサー女momoです。
読者のみなさんは、ラブホテルってお好きですか?
「もちろんイキまくってるよ!」って方も、「最近はあまり機会がないな〜」って方も、きっと初めて訪れた際にはドキドキしたはず。
大好きな恋人とのラブラブセックスの思い出、酔ってワンナイトラブした思い出…エロい思い出には、ラブホテルがつきものですよね。
今回は、そんなラブホテルの歴史や進化について深掘りしていきます!
ラブホテルの起源や誕生した背景は?
ラブホテルの起源になったと言われているのは、江戸時代にあった「出会い茶屋」という場所。食事をメインに扱う茶屋ですが、茶屋の奥には布団が敷かれていて、おまけ程度に宿泊もできる施設だったそうです。
また、遊覧船の中で性行為できる「川船」と呼ばれるサービスもあったそうで、この出会い茶屋や川船が、現在のラブホテルの元になったのではないかと考えられています。
とはいえ、江戸時代に存在した施設は、あくまでも性を仕事としている“プロ”の女性と、客である男性が交わるために利用されていたのが中心。
一般的なカップルや夫婦が利用するという意味では、昭和初期に広まった「円宿(えんしゅく)」という宿泊施設が、ラブホテルの始まりだと言われています。
円宿は宿泊と休憩が選べる料金体系で、まさに現在のラブホテルと同じような目的で作られたカップル向けの施設。
当時は家族三世代で暮らすのが一般的だったという時代背景もあり、家ではセックスしづらい環境だったことから、多くの夫婦やカップルに支持されていたようです。
しかし、その後戦争が始まったことで、ほとんどの円宿は焼失してしまいます。
戦後しばらくは代わりとなる場所が誕生することはなく、草むらや森の茂みといった、人の少ない野外が“性行為スポット”として人気だったのだとか。
…今ではスリルを味わうために行う人が多い“青姦”ですが、当時の人々にとっては「家でするよりは人気のない野外でしたほうがマシ」という認識だったのかもしれません。
その後、徐々に復興が進み、都市部で宿泊施設の需要が高まったのに伴って、再び円宿のようなカップル向けの宿が建てられます。
都市部の繁華街に多く建てられた施設は「連れ込み宿」という名称で呼ばれ、1960年前後になると、都内だけで約2700軒もの宿が誕生しました。
部屋の中にお風呂を設置するようになると、連れ込み宿はさらに大盛況。
当時は自宅にお風呂がない家庭も多く、銭湯の数や設備も充実していなかったこともあり、ふたりきりで安心してセックスできる上に綺麗なお風呂にも入れる!という画期的な場所として、爆発的に人気が高まりました。
普段は親や子供を気にしてセックスに集中できない環境だったからこそ、当時の夫婦にとっては、たまにラブホテルに行って一緒にお風呂に入って思い切りセックスする…そんな時間が楽しみで仕方なかったのでしょうね。
ラブホテルの由来と進化
1960年代末から1970年代前半になると、ラブホテルが本格的に全国に広まっていきます。
ちなみに、セックスをするための宿=ラブホテルと呼ばれるようになったのもこの頃。
諸説ありますが、1969年に大阪市にオープンした「ホテル・ラブ」というホテルが由来になって、ラブホテルという呼び方が広まったのではないかと言われています。
当時ホテル・ラブには表に「ホテル」裏に「ラブ」と書かれたネオン看板があり、目印として一晩中クルクル回っていたのだとか。
看板を見た人がホテルとラブを逆に読んで「ラブホテル」と呼び、いつの間にかその名称が一般化して、同じような宿全般をラブホテルと呼ぶようになったそうです。
「連れ込み宿」だとなんだか生々しい気がしてしまうので、エンタメ要素や“愛を育む場所”というニュアンスにも捉えられる「ラブホテル」という名称が広まって、より行きやすくなったカップルも多いのではないでしょうか。
今でもラブホテルと聞くと、キラキラした外観、派手なネオン、かわいくて個性的な部屋…といったイメージを思い浮かべる人が多いと思いますが、そんなイメージの先駆けとなったのが、1973年に東京都目黒区にオープンした「目黒エンペラー」というホテル。
以前から“ラブホテル=セックスするための宿”というのは暗黙の了解として知られていましたが、さすがに内容が内容なだけに、大っぴらに宣伝することができなかったのがラブホテル業界の悩みでもありました。
そこで目黒エンペラーは、一目見てラブホテルであるとわかるよう、当時珍しかった洋風のお城のような派手な外観を目印とし、いわゆる普通のホテルとの差別化をはかります。
この作戦が功を奏し、目黒エンペラーはひと月で約4000万円の売り上げを記録。
外観のみならず、派手なネオンやテーマ別の部屋といった非日常的な要素を売りとして、現在のラブホテルに繋がる文化を生み出しました。
その後、海外旅行ブームや大阪万博で海外への関心が高まったのを機に、目黒エンペラー以外にも、回転ベッドや鏡張りの壁、遊園地のようにキラキラした部屋といった、非日常空間を楽しめるホテルが増えていきます。
エンターテインメント性を追求するラブホテルが増え、当初の目的であった“人目を気にせずセックスできる”という点だけでなく、カップルで楽しめる“大人の遊園地”として、デートスポットとしても大人気に。
週刊誌でもラブホテル特集が組まれるほどのブームを巻き起こしました。
令和のラブホテル事情
前述したように、一時はブームとなったラブホテル。
しかし、一人暮らしする若者が増えたこと、核家族化によって夫婦間で利用する人が減ったこと、そもそも他にも娯楽が増えたことでセックスへの関心が薄い若者が多いこと…
数々の理由から、ラブホテルの勢いは衰退しつつあるのが令和の現状です。
また、最近は安いカップルプランを用意するビジネスホテルも多く、ビジネスホテルがラブホテル代わりに利用される機会も増えました。
そんな状況を打破すべく、近年、女子会などの女性同士で利用できる「レディースプラン」や、くつろぐことを目的としたさまざまなプランの導入、食事やアメニティの充実などに力を入れるラブホテルが急増。
現在の女性の好みに合わせて、外観も派手すぎず、シンプルでリゾートっぽい(ヘンに目立たない)ラブホテルが増えている印象です。
また、ここ数年のサウナブームに合わせて、岩盤浴やサウナ設備が整ったラブホテルも登場し、若いカップルを中心にじわじわと人気を集めているのだとか。
さらに、日本のラブホテルに興味を抱く外国人観光客が宿泊しやすいよう、英語や中国語表記といったインバウンド対応を強化するホテルも急増しています。
江戸時代に登場し、時代とともに進化してきたラブホテル。
誕生した頃のようなギラギラした勢いはなくなってしまっても、エロ好きとしては絶対に途絶えてほしくない憩いの場所ですよね。
これからも時代に合わせて新しい形式や文化を生み出していってほしい!!
未来のラブホテルがどんな姿になっているのか、考えただけでもワクワクします。
…と、そのためにはやはり私たちがラブホテルに行かなくては。
筆者も最近ご無沙汰ですが、たまには夫婦でラブホテルステイしてみようかな。
読者のみなさんも、この機会にぜひラブホテルに足を運んでみてくださいね。
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