manman読者の皆様は、エッチなWeb漫画を読みますか?
全く読まない派と、ものすごく読む派に分かれるかもしれませんね。

Web漫画やアダルト動画は、色々なタグで作品を探せるのが人気の要因の一つです。
エロにまつわるキーワードは数多くあり、ニッチな趣味に合った作品とも簡単に出会えるのがネットのいいところ。

そんなニッチなキーワードの一つに、「甘サド」があります。
「甘い」と「サド」。
一見、真逆の言葉ですが、合わせるとどんな意味になるのでしょうか?

「甘サド」について調査しました。

「甘サド」とは?

「甘サド」とは、これまでの「女王様」のイメージとは異なり、相手のことを甘やかしながら責めるサドのこと。
小悪魔系サドと言われることもあります。

厳しい言葉で責めるのではなく、「かわいいね」「いい子だね」などと褒めながら行為を進めていきます。
「この豚が!」なんて言いませんし、ハイヒールで踏みつけたりしません。
女性も楽しく、時に意地悪に、精神と体を責めるのです。

必然的にキリッとした女王様タイプではなく、可愛らしい女性が漫画やAVに登場することが多いです。
小悪魔系が特に人気ですね。
「かわいい女の子に甘やかされつつエッチに責められたい」、そんな男性の願望をかなえてくれるのが、「甘サド」なのです。
もちろん責めるのが好きな女性にも注目されているんですよ。

「甘サド」は、AV監督のさもあり氏が確立したジャンルだと言われています。
元々同人誌界隈で使われていた言葉を、監督が自分の作品で使い始め、それが広まったようです。
最近ではAVや同人誌だけではなく、幅広いジャンルで使われています。

男性だって受け身になりたい

さもあり監督は現在、錦糸町で「甘サド美少女、お貸しします。」という風俗店を経営されています。


その風俗店オープンに際してさもあり監督が呟いたのが「男らしく生きる事から解放してやるよ!」というフレーズです。
風俗店のトップページにも「男らしくなんて、気にしなくていいからね」と書かれています。

その言葉通り、甘サドというジャンルは、「男らしく生きる事」「男らしいセックス」から解放してくれるから、人気を博したのでしょうね。

通常、セックスは男性が主導権を握りがちです。
でも男性だって、女性の手のひらで転がされたい時もあるはず。
普段から「女性に甘えたい」という願望のある男性は、セックスの時だって女性にリードして欲しいのではないでしょうか?
そんな時に、甘く責めてくれる女性がエッチなことしてくれたら最高ですよね。

さもあり監督はMを公言しています。
だからこそ、Mっ気のある男性が求めるSがわかるのですね。

>>>甘サドがテーマになっているさもあり監督のAVレビューはこちらからご覧いただけます。

女性が責めたっていいのです

ハードな責めは怖いですから、痛みはなしでエッチに責めてくれる。
意地悪なことも言いつつ、たくさん褒めてくれて、主導権を完全に委ねられて……って、女性から見ても需要があるのはわかりますよね。
女性向け漫画や小説のSキャラですと、甘サドという表記がなくてもまま見られる設定だと思います。

これ、逆でもアリですよね。
女性だって受け身ばかりではなく、自分でイニシアティブを取りたい、相手を喘がせたいって思う場面があっていいと思うんです。
そんな時には、「甘サド」を試してみるのはいかがでしょうか
「今日は私が女王様になるから」っていうのは、ちょっとハードルが高いですが「甘サドやってみない?」っていうと、雰囲気を壊さずエッチなムードに持ち込めそうです。

もっと深く知りたい方は

manmanにはさもあり監督のインタビュー記事が掲載されていますので、ぜひお読みください。


きっと甘サドに興味が湧くはずです。
そして興味を持たれた方は、AVでも漫画でも、ぜひ鑑賞してくださいね。

男性と女性の感性が近づいた?

ここまで甘サドについて書きましたが、普段から女性向けのアダルト動画やエッチな漫画に親しんでいる方なら、抱く疑問があると思います。

「これって普通のSと何が違うの?」

例えばTL小説や女性向けエッチ漫画で「子犬系彼氏がSでした」みたいな作品に出てくるSな彼氏って、甘サドに非常に近いですよね。
さらに言うなら、「スパダリ彼氏がドSで困ります」みたいな作品でも、男性向けの甘サドの範疇を出ないんじゃないかなって、感じます。

もちろん、男性向けでも女性向けでも、本格的なSM作品があること知っています。
あくまでライトな層のお話です。

これまでは女性の考えるサドと、男性の考えるサドは大きく違っていました。
しかし現在、セックスに求めるものや、主導権をどこまで握りたいかという要望に、男女差が少なくなっているようです。
その結果男性が、女性が親しんでいた「S」に近い、甘サドを求め始めたのでしょう。

男性も女性も関係なく、二人の希望でセックスの主導権や、行為のあり方が選べる時代が来ているのかもしれませんね。

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海乃しらす

元BL作家にして、現在は斎場勤務。 性と死を見つめる貴腐人。 異性愛も同性愛も、食わず嫌いなしの雑食派でもあります。

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