愛は地球を救うように、AVも地球を救うかもしれない!
ちゅうことで、今回の異色の対談にして対戦カードはこちら!
AV業界イチの異端児さもあり監督vs現役産婦人科医でAVプロダクションmine’sの専属女医の宮本亜希子先生ことあっこ先生ですー!

(注:AV撮影が始まるわけではありません)

今回は、AV女優が好きすぎて自らmine’sの門戸を叩いて専属女医になったあっこ先生が、さもあり監督に会いたすぎて強引に実現した企画です(笑)。

さもあり監督のAVは「女の子が楽しそう!」

あっこ先生:私、さもあり監督の作品の大ファンです。痴女は男の“こんなやらしい男にイジられたい”って発想の産物な気がするけど、さもさんの生み出した“甘サド”は、女の子が主体的に男をイジって楽しんでる感じが、とってもポジティブに感じられます!

さもあり監督:もともと、甘サドって同人系の漫画とかで使われてた言葉でもあるんですよね。僕自身、わがままなM男なので女の子には笑いながら攻めてほしいんですよ。先生が言うように痴女とは違う自分好みの世界観を作りたかったんですよ。

あっこ先生:その世界観にめっちゃ感銘を受けて、私も甘サドに目覚めました! まあもともと、さもさんのAVのこだわりのひとつの乳首いじりは得意ジャンルだったし、チクシャ(乳首弄りだけで射精させること)のテクも身につけたいと思ってるんですけど。とにかく攻め方のバリエーションとか、とても勉強になります。

さもあり監督:嬉しいです。僕は元々、そうやって女性が真似しやすいような、女性狙いでAVを作ってますから。

あっこ先生:そうやったんですか!

さもあり監督:今って裏垢女子とか、エッチ大好きで楽しんでる女の子多いじゃないですか。そんな子からしてみたら「AVなんてダサい」みたいな感覚だと思うんですけど、そういう裏垢女子にハマる作品を意識してます。

あっこ先生:確かに、さもさんのX(Twitter)にアップしてるサンプル動画は、すごくスタイリッシュでカッコいいし続きが見たくなります。

さもあり監督:ありがとうございます。あと、やはり女性に好まれる方が圧倒的に拡散力があるんですよね。男性はイイねで終わりだけど、女性はリツイートしてくれるから。

あっこ先生:女性には、「いいものはみんなにシェアしたい」って思いがあるからね。そこが男性との違いなのかな。

さもあり流、セックスレス解消法とは


あっこ先生:あの七瀬アリスちゃんの『夜を使いはたして、朝陽が昇るまで七瀬アリスにひたすら犯●れ続けたい。』とか、すごく良かったです。カップルの生配信を見てるような生々しさも良かったし、みんなあんな風に、もっとやればいいのにって思います。

さもあり監督:もっとやればって?

あっこ先生:本当は女の子に積極的に攻めてもらうのが好きな男子も少なくないし、積極的に攻めてみたいけど遠慮してる女の子と少なくないと思うんです。だから彼の寝起きを女の子が襲っちゃうとか、みんなもっとやればいいのにって思います。

さもあり監督:お互いあってのことだから、なかなか難しいですよね。先生はどうなんですか?

あっこ先生:私は結構やるタイプなんですよ(笑)。それに私の周辺の40代やそれ以上の年代の女性でも、年下のパートナーができたということで、私が院長をするPillクリニックに膣HIFU(膣の若返りを目的とした施術)しにくる方とかも多くて。そういう女性は男性を攻める楽しさも知ってますしね。

さもあり監督:素晴らしいですね。そういう女性がもっと増えたらいいと思います。

あっこ先生:あと、さもさんが経営されている風俗店のブログで書いてた「僕は騎乗位以外やりません。セックス中に動く事はまずない。だけど女の子からは楽しかったですと言って頂きリピート率が大体100%です」というのを見て、これだと思いましたよ。騎乗以外やらないは極端だけど、リピ率100パーというのはワケがあるなと。さもさん、反応がめっちゃいいんじゃない?

さもあり監督:その通りです(笑)。女の子が責めてて楽しいと思わせる反応をしてます。もちろん本当に気持ちいいからなんですが、僕は喘ぐことに躊躇しませんから。

あっこ先生:それは大事です。やっぱ感度がいい男性とセックスすると嬉しいし、女性側も承認欲求も満たされると思いますし。だから男性には女性の責めスイッチをうまく入れてほしいと思いますよ。

さもあり監督:あれはもうね、誰かに言って欲しかったんですけど、誰も言わないから自分で言うしかない。ほんと、男らしさ、女らしさみたいなことって未だ言われてますけども、セックスの時こそ“男ならば女をイカせなければいけない”みたいなムードがあって。ひどく疲れますよね。

あっこ先生:まあ、さもさんみたいにセックス中は常に100パー動かないとまで振り切られると困りますけども(笑)、セックスの時に女性が主導権を握る機会があってもいいんじゃないかなとは思いました。

さもあり監督:そうですね、無責任なことは言えないけど、男女それぞれがそういう意識を持つと、セックスレスは解消されるのではないかなあと思いますね。

あっこ先生:そうですね、セックスは男性主導のものって意識がまだ根強いから。だから男性も攻め入る女性を受け入れてほしいし、もっと女性に身を委ねてもいいんじゃないかなとも思う。あと、女性ももっと自分の欲に素直になって主体的に動いてもいいのになって思います。

男らしさ、女らしさって、いらなくね?

さもあり監督:フランスに住んでた時、フランス人から言われたんですよ。「なんで日本の男性は女性にマウントを取ろうとするんだ。彼女たちが笑っていればそれでハッピーじゃないか」って。

あっこ先生:フランスでは男性が女性を褒めるのは挨拶言葉のようなものですからね。それでいて日本のように、まるで女は男に愛されなきゃいけないかのように「愛され女子」や「男がほれ込むこの仕草」とかって刷り込みが多いですからね。一番大事なのは、自らの意思で愛することなのに。さもさんが男らしさから脱却したきっかけはなんだったんですか?

さもあり監督:高校は服飾系の学校で、女性49人で男は僕ひとりだけで3年間過ごしたんです。そこで男らしくあることを奪われたと言うのもあるし、その後、フランスに住んだ時に服飾の先生から「あなたのセクシャルはどっちなの」と聞かれ「わからない」と答えたんです。「それはダメ、服を扱う人間がそれをわからないと、服の方向性がわからないのと同じだから」と言われて、夜な夜な彼氏を作ったり研究したんです。そこで辿り着いたのが「ベースは男性だけど男性らしくある必要もないし女性らしさを出す必要もない」と。ひと言で言っちゃうと「男らしくあるなんてくだらない」って思い至ったんですね。

あっこ先生:なるほどねー。そんなターニングポイントがあったんや。じゃあ、さもさんが乳首が良くなったのはいつからなんですか?

さもあり監督:まずM性感で乳首が気持ちいいことに気づきました。それでハプバーの店員時代にある女性に「乳首に安全ピン刺させて」と言われて冗談かと思ったら本当に刺されて。超痛かったんですけど「これで乳首、育つねえ」と言われて。翌日、痛みが取れた代わりに感度が上がってました。

あっこ先生:確かにそれは、痛みを感じた時に、それを癒やすために脳内モルヒネと言われているエンドルフィンの分泌が活発化する仕組みから言っても、あり得なくはない話ですね。

さもあり監督:痛みの代償です(笑)。

楽しいことがしたいから、ラクはできない!

あっこ先生:今後、さもさんがやりたいことってなんですか?

さもあり監督:いろいろありすぎて。AVは一生作っていきたいんですけど、フォーマットやルールの移り変わりが激しい世界だし、仕事が細々していくのも嫌だから、食い扶持のためもあるし楽しいから風俗のプロデュースとかもしてるんですけど。次はゲイのAVを撮りたいし、ゲイ風俗やファンサイトの立ち上げもやりたい。台湾の方でもAVが撮れるかもしれない話もあるし、やりたいことは尽きません。海外の女性も撮ってみたいですし。

あっこ先生:やりたいことがありすぎるっていいですよね。

さもあり監督:ありすぎますよ。楽しいことがしたいから、ラクはできないというね。楽しいことするためには、そこに辿り着くまでの努力が必要ですから…。あとやっぱり、僕、レディオヘッドが好きなんですよ。

あっこ先生:ああ、暗いし意味わからないけどイイですよね。それが世界的に評価されてて、すごいし(笑)。

さもあり監督:はい。僕もねえ、ああいう、その活動もスタイルも独特で比べようがないニッチなポップスターでありたいんですよ。ドMの始まりの聖地みたいな、そんな存在にいつかなれたら。37歳にしてめちゃめちゃダサいこと言っちゃいましたけど。

あっこ先生:そういう、目指すべきところがはっきりしてるのも素敵です。

さもあり監督:照れます。

あっこ先生:やっぱさもさん、かっこいいわ〜。さもさんのAVを見たカップルや夫婦のレスが解消され、人類存続の危機を免れ地球を救いますように(笑)。今日はありがとうございました!

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河合桃子

ライター歴20年以上、おもに男性週刊誌記者でAV業界や男女の性欲に関する記事を担当。 2児の母でママ友からエロ話を聞き出すのが得意。 生涯の課題は“エロと美容”。

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