底辺ドメンヘラを克服し幸せをつかめたワケ！Vol.9【風俗スカウトマンと出会ってしまった】

こんにちは。元風俗嬢でアダルトライターの百花繚乱です！

わたしはドメンヘラをこじらせて、普通の仕事がほとんどできなくなりました。地元を飛び出して東京でひとり暮らしをしていたので、それでは食べていくことさえままなりません。そのため、いい歳になるまで援助交際をしながら生計を立てていた、底辺クソ女でした。

前回ではプロ詐欺師に出会ってしまい、大金をしぼり取られた話をしましたよね。しかし、それでも稼がなくては生きてはいけません。借金も残っているし…。その後もわたしは、出会い系サイトでの援助交際をやめられてはいませんでした。

なんだかその日は、援助交際相手を探すのが億劫になっていました。よほど心身ともに、疲れ果てていたのでしょう。

連日のように援助交際をするということは、見知らぬ相手とセックスをしまくらなければならない、とても過酷な作業です。どんなに健康な女性だって、続けていれば必ず病むかと思います。

しかも、わたしは根っからのドメンヘラ。処方された大量の精神薬をがぶ飲みし、自分を奮い立たせながらでしか、体を動かすことさえできません。今日だけは、ちょっと援助交際をお休みしようかな…たまにはそれも良いかな…と、思ってしまいました。

以前もちょっと触れましたが、たいていの出会い系サイトというものには「アダルト掲示板」と「ピュア掲示板」の、二種類の掲示板があります。アダルト掲示板はセックス相手探し、ピュア掲示板は恋人や友達探しという風に、分かれているという建前です。

ドメンヘラすぎて周りからどんどん友達も離れていき、たったひとりで孤独だったわたしは、ピュア掲示板を使ってその日飲む相手を探そうと心に決めます。

ピュア掲示板を使ってみると、すぐに飲み相手が見つかりました。見つかったのは、3歳年下の男性。北海道から上京してきて、起業したばかりだということでした。

わたしたちはメッセージのやり取りもそこそこに、すぐに待ち合わせをし、新宿で落ち合ったのです。

今までは、出会い系サイトで待ち合わせをした相手とは、ラブホテルに直行するというパターンしかありませんでした。しかし入ったのは、その辺にあった明るい居酒屋さん。久しぶりに行った普通の居酒屋は、とても新鮮に感じられました。

彼（仮に「Ｍ」としましょう）もお酒が好きらしく、自己紹介を交えながら和気あいあいとジョッキを空けていきます。人とこんな風に楽しく飲めるなんて、友達がいなくなっていたわたしには、すっごく嬉しかったのです。

Ｍは、この辺りでオフィスを借りていて、マーケティングの会社を仲間たちと立ち上げたばかりだと言いました。のちほど、それは真っ赤な嘘だと分かるのですが、人を疑うことを知らないドメンヘラはＭの言うことを鵜呑みにしてしまったのです。

名刺ももらってフルネームやオフィスの住所、電話番号を把握したので、よけいにすぐ信頼してしまったのかもしれませんね。そんな名刺の偽造は、誰でもすぐにできるのですが…。

さて、連日の援助交際で貞操観念なんてものはとっくに失っていたわたし。言われるがままに、Ｍを自分の部屋に招き入れ、そこでセックスをしました。なにがピュア掲示板だ。

Ｍは夜明けまでに、わたしを4回抱きました。ちょっぴり愛を感じてしまった、アホすぎるわたしです。単に溜まっていただけだろー！

いったん部屋を後にしたＭが戻ってきたのは、なんとその翌日。いきなりインターホンが鳴らされ、大荷物を抱えたＭがそこに立っていたのです。

どうしてＭは、ここに来たのでしょうか？いったい、Ｍは何者？
後編に続きます！

【風俗やAVなどのスカウト行為について】
職業安定法（職安法）では、有害な業務の職業紹介や募集等を禁止しています。
路上スカウトだけが迷惑防止条例に違反すると思っている方も多いようですが、スカウトが紹介した先が「有害な業務」であれば職安法に違反するとして違法となります。
（現状、裁判例ではAVや風俗店は有害な業務にあたると解釈されています）
この職安法の罰則は、１年以上１０年以下の懲役又は２０万円以上３００万円以下の罰金と重いんですよ。
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《職業安定法６３条》
次の各号のいずれかに該当する者は、これを１年以上１０年以下の懲役又は２０万円以上３００万円以下の罰金に処する。
２号　公衆衛生又は公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で、職業紹介、労働者の募集若しくは労働者の供給を行つた者又はこれらに従事した者
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manmamはセックスワーカーの仕事を有害ではなく、職業に貴賎はないと思っています。
実際にプライドを持って従事されている方を多く存じ上げているからです。
しかし、悪質なスカウト行為は罰せられるべきだと考えております。