ごきげんよう。青子(あお子)です!
今回は同人用語でもよく聞く「アクメ」について掘り下げていく。

もれなく海外生まれ

はて。アクメとはなんぞや?という方もいるかもしれない。私のイメージだが、”白目をむいてイき顔を晒す女性”のことを指すのだと思う。アクメというジャンルでの作品が白目をむいている画が多い印象だからだ。

『アクメ』というキーワードで画像検索をかけてみてほしい。
するとどうだろう。いわゆる二次元作品のエロ画像が多めに出てくるのではないだろうか。
そう、アクメというジャンルを私が知ったのも漫画作品からだったのだ。
二次元の女の子が絶頂に至る際、「アクメすりゅううううぅぅぅぅうぅぅ♡♡♡♡」と叫びながら白目をむいてなぜか陰部から体液を出す。これがセオリーという認識である。

ーーーしかし、「アクメ 語源」を検索窓に入れた著者はその結果に驚いた。
英語:acme』とすぐに出てきたのである!……まさか、英語なのか?

アクメ……そもそもはフランス語の『acmé』に由来するとされている。
絶頂というものを英語でorgasm(オーガズム)と言うように、ギリシア語で「頂点」を意味するakmēが語源である。

お恥ずかしながら著者は知らなかった。アクメという言葉を知った直後、どこか頭の悪いインターネットに書かれていた『悪目』という単語をアクメの漢字版だと勘違いし、完全に日本生まれの俗語だと思っていたのだ。
なので、白目をむくことをなにか悪く言うことで、アクメ(悪目)と……これは大きな勘違いであった。
(“悪目”=他人に悪く見える点や落ち度のことを指す言葉)

ファンタジー変顔の魅力

いろいろと考えてみたところ、私が思っていたのは”アクメ”自体のことではなく『アクメ顔』のことを指していたことに気がついた。どうだろう、この行きあたりばったりで記事を書いている感。リアルタイムで頭の中をおっぴろげだ。

しかしそもそも、なぜ人は「イキ顔」もとい、「アクメ顔」が好きなのだろうか。
アダルトな作品では絶頂の瞬間の表情が至極重要に力を入れて描かれる。
より大げさに描く趣向のある監督や作者によっては白目をむいたり寄り目だったり、口を大きく開け舌が飛び出したり、強く歯を食いしばったり……もはや変顔の領域に達していることもある。
快楽に耐えている姿というのは性欲を駆り立てるものだが、そこまでくると美しい顔が変な顔になればなるほど興奮する性癖もあるのかと思う。
通常の顔から精神が崩壊したのような 「アクメ顔」 とのギャップのインパクトがすさまじいほど、読者の性的なボルテージも上がるのだろう。

だがどうだろう。リアルな性行為の際、上記の「アクメ顔」のように変顔の領域で絶頂に耐えている姿。エロを通り越して怖くはないだろうか。
それにプラスして、「アクメすりゅううううぅぅぅぅうぅぅ♡♡♡♡」が来てしまったら。世の中モノ好きもいるが、声デッカ!顔コッワ!がリアルな感想だと思われる。
ーーー所詮ファンタジーなのだ、「アクメ顔」というのは。

アクメをナメるな

とはいえ、女優さんの「アクメ顔」はえちえちだ。特にアクメ潮というシチュエーション、著者は大好きである。
しかし先程記した通り、アクメはあくまでギャップで良さが出るジャンルだ。美しいもの、それとは程遠いものが醜く快楽に溺れ絶頂を迎えるからエロスが出る。
そもそもそうでもないものがアクメを迎えようと何だと言うのだろうか。
ブスな素人ハメ撮りがイクイク言ってるだけでタイトルには「激アクメ!!」などと。ナメるな。アクメを謳いたいなれば、「アクメすりゅううううぅぅぅぅうぅぅ♡♡♡♡」の一つでも言ってみろ。アクメの乱立を許すな。
……などと、アクメを日本語だと思っていたやつが怒っている。どうしようもない記事だ。

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西青子(すーぱーあお子)

MC・ナレーター。 あやまんJAPANユースメンバー。 Podcastラジオ『変態淑女のお茶会』パーソナリティ。 本業はグラフィックデザイナー。 キラキラ女子のふりをしたオタク。 深夜...

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