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【語源調査】「オナニー」は絶対中出ししない強い男気からできた言葉だった

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ごきげんよう。青子(@nishiaoko)です!

今回は、女子が「していない」と言っておきながら大概は部屋でヤっているであろうものナンバー1、【オナニー】というものの名称について書いていこうと思う。
(ちなみに私は週3くらいでしている)

『オナニー』と『自慰』

自ら慰めると書いて「自慰」……。これはなんとも美しい言葉だと私は感じる。
こちらは皆さんご存知、性交ではなく自分の手や器具などで自らの性器を刺激し性的快感を得る行為であるが、この行いを”慰み”と表現した人に称賛を送りたい。性器による性的快感を「心を楽しませる気晴らし・和ませること」という意味合いでこの世で初めて言語化するのには、この日本という奥することが美徳な国では相当な勇気が必要だったのではないか?
口にする際も程よく心地よいこともあり、どことなく格好もつく「自慰」というものが私はエロ用語の中でもことさら嫌いではない。

しかし、今回はそれをあえて横文字で浸透させた「オナニー」だがーーーこれが困ったことに、「自慰」と比べ響きが妙に淫猥なのだ。
おそらく「ナニー」というなんともヌメッとした言葉尻と、「オ・ナ」という「おまんこ」「おちんぽ」に似た、『お』がつくことでどことなく卑猥に感じる日本語の変な雰囲気も相まっている気がする。

また、「自慰をしておりました」と聞くとどことなく武士が切腹をするかの如くキリッとした覚悟を感じる。
しかし「オナニーしておりました」と聞くと、口に出す音として間抜けで「おにゃにーしてましたぁ〜///」という雰囲気の突然ナヨナヨしたものに様変わりする。この感覚がおわかりになるだろうか。
全く同じ意味合いであるはずなのだが、「自慰」が立てた竿に対し真摯に・垂直にしごいて言葉数少なく絶頂に至る行為だとすれば、「オナニー」はチンコがシコる聞き手側に曲がり、顔もだらしなく、そうだ!今日はついでにアナルもちょっと刺激してイッちゃおうかな///……という軽率な煩悩を感じるのだ。

『オナニー』の語源

ここまで書いたが、私が日常的によく使う方は圧倒的に『オナニー』である
理由は上記の理由から、ポップで使いやすいからだ。私は武士ではないので、覚悟を決めて自らを慰めることはない。ちょっと気分転換にオナニーすっか!くらいの、悟空が軽率に強いやつと戦ってチチの飯食うくらいの日常的なものなのだ。

ーーーだが、いざオナニーの語源を調べてみるとわずか二行前までの私を恥じるものとなった。

なんと「オナニー」は『旧約聖書』の「創世記」に登場する人物の名にちなんだものだそうだ。
しかもその人物は私が先ほど書いた「自慰の武士感」を背景に持っていたのである

オナニーの語源、「オナン」氏

その人物、名を『Onan(オナン)』という。
オナン氏はお兄さんがいたが、若くして亡くなり、その兄嫁と子を作るように結婚させられたそうだ。
兄の女を寝取る完全にエロ漫画の導入だが、しかしこのオナン氏、そのエロ展開は性癖ではなかったのか兄嫁とのセックス時は中出しせず、絶頂寸前にチンコを膣から抜いて自分でしごいて外出ししたらしい。
今や生挿入をしたい男子が「寸前で抜くから!!」と当たり前のように行うこの行為だが、地をよごす行為として神様的にNGだったらしく、神の意志に反するものとして裁かれることになった。なんと外出し射精の罪でぶっ殺されたのだ

もちろんオナン氏がしたのは膣外射精なのだが、外出しで自分でシゴいたことから語義が転じて『生殖を目的としない射精行為=オナニー』という言葉が使われるようになったのである。
彼がこんな形で自分の名前を残すというのは絶対本望ではなかったと思うが、なんとなくこの背景から「兄ちゃんの大事な嫁さんに中出しなんて、そんなんアカンやんけっ・・・!」というオナン氏の強い意志を感じる。(セックスはしているけど)
おそらく自分でちんこを抜く行為自体がこの「創世記」では考えもしないほどあり得ないことだったのかと思うが、そのあり得ないことさえ凌駕したオナン氏の強い意思にはこれまた称賛を送りたい
ゴムつけろつけろの世情のなか自分の性欲に負けて「ね、ね、ちょっとなら生でいいじゃん」で結局中出しする男子にこのオナン氏の爪の垢、いやちんこの垢を煎じて飲んでほしいくらいだ。

「オナニー」の中には強い男気が隠れていた

今回私は、オナニーという言葉を軽率だのポップだのという理由で使っていた自分を恥じた。
オナン氏……セックス以外に自分で抜いたことさえなかったのなら、兄嫁で童貞卒業だけでなく初射精だったのなら……どれほど快楽が半端なかったかは容易に想像できる。気持ちよすぎて逆に痛いくらいの快感のなか、ギリギリで膣から抜いての手で初射精。これはなかなかできることではない。自然と拍手してしまう。
しかし、となれば、この「創世記」では基本男性は全員夢精がセオリーなのだろうか。知識がまったくない分すごく気になってきた。

ちなみに「オナン」という単語から「オナニー」に変化したのを見ると(なぜそう変わったかは不明だが)、アナルでのオナニーを「アナニー」、自分の嫁で抜くことを「嫁ニー」……などと呼ぶのは実は本来のオナニーの語源上かなり合っていたのだと今回知った。
オナン氏が自分でちんこをシゴいたことが「オナンがするオナニー」なのだから、言葉的に「ニー」の部分を継承して派生していくのが至極自然なのだ。これは非常に勉強になった。

オナン氏、ありがとう。これからはオナニー……ちょっとだけ覚悟を持って行います。