AV業界裏話vol.67 アダルト撮影現場スタッフのADバッグの中身とは?必須アイテム大公開
皆さま、おはこんばんちはー♡
お出かけする時、あなたは荷物が多い方ですか? それとも少ない派?
最近はバッグのトレンドが、どんどん小いさいものになっていますよね。
だけど私は、常にマイボトルとカメラを持ち歩きたい派。
大きめバッグがないと生きていけない竹あき嬢です。
ミニバッグなんて小さすぎて何が入るの?、とつい気になってしまいます。お財布とリップくらいしか入らないんじゃ…? ミニバッグ派の方がいたら、ぜひ中身を教えてください♡
何が入っているかわからないと言えば、AV撮影現場のスタッフバッグの中身も、なかなか知ることができないですよね。そこで今回は、アダルト作品の撮影現場で働くAD(アシスタントディレクター)が必ず持ち歩いている『ADバッグ』の中身をご紹介します!
ADバッグはボディバッグが定番
ADバッグは、撮影中ずっと身につけているマストアイテム。
現場設営中も、カメラが回っているときも、そして休憩中でさえも常に携帯します。両手が自由に使えるボディバッグが定番で、ショルダー部分がバックルで取り外せるタイプだと、テープなどの輪ものをはめて使うこともできて便利です。
カメラ映りや反射を避けるため、黒やカーキなどの落ち着いた色味を選ぶ人が多いです。マジックテープつきのバッグは音が響くのでNG。静かな現場では細かい音も目立つので、注意が必要です。
体にフィットする軽量タイプを選ぶと、長時間でも快適。中には細々としたグッズが詰まっているため、意外と重くなります。
アダルトな現場ならではの必須アイテム5選
アダルト撮影現場で働くスタッフのADバッグの中には、この5アイテムが必ず入っています。
①コンドーム
コンドームは撮影時の大定番アイテムで、会社から支給されます。男優さんが使うのはもちろん、バイブや電マにも装着します。5枚ほど常備しておくと安心。共用で使う“女優セット”(女優さんのそばにいつも置いてある、撮影グッズが入ったカゴ)にも入っているので、そちらを使用するパターンもあります。
>>>過去記事「アダルト業界で人気の「つなぎ」、そして「女優セット」の中身とは」で詳しく解説しています。
ただし、色付きのコンドームはNG。なぜなら、コンドームが男優さんによって違う色になってしまうと、女優さんの体より一瞬男優さんのちんこを視聴者の方が見てしまうからです。
色付きコンドームを使う場合は台本の中で指定されています。
予備を持つなら“無色透明”を選ぶのがマスト!
②シコロー(仕込みローション)
仕込みローションの正式名は「ウェットトラストゴールド」で、通称“シコロー”。
女優さんの濡れ具合が足りないときや、大人のおもちゃ、男優さんのちんこが入りにくいときなどに、画角の外からさっと注入します。
これも女優セットに入っていますが、念のためバッグにも1本あると安心。ただし入れっぱなしにしがちなので、袋が破れてローション漏れしていないか定期的なチェックが必要!いざというときに使い物にならなくなってしまいます。
③ジップロック
使用済みコンドームや装着失敗分、シコローのゴミ、潮をふいたティッシュ、ローションまみれの下着など、撮影中に出る“ぬるぬる系”ゴミはジップロックに回収します。
放置しておくと踏んで転倒事故の危険があるので注意しなければいけません。
Lサイズのジップロックを3枚くらい忍ばせておくのが◎。カメラが止まったタイミングでゴミ箱へ捨てます。
④安全ピン(ロックピン)
ベッドや布団にシーツをしっかり固定するために使います。
現場ではヘッド部分にカバーがついた“ロックピン”と呼ばれる手芸メーカー製の丈夫なピンが定番。
女優さんに刺さってはいけないので、ロックピンは手芸メーカーの品質のいいものが◎。
撮影後に回収するため、名前を書いておくのが鉄則です。みんな同じものを使っているので、無記名のものはすぐに行方不明になります。
⑤免震ゴム(通称:まさる)
免震ゴムはベッドやソファーの下に敷いて、絡み(セックスシーン)の際に家具がずれるのを防ぐアイテム。
家具のきしみ音やガタガタ動くのを防ぐために重要な役割を果たします。
1セット4枚で使うのが基本。バッグの容量を一番使うアイテムです。
撮影スタジオはあまり綺麗ではないので、気になる人は巾着などの専用ケースに入れています。1回使っただけで、よくわからない怪しい汚れがたくさん付着します。
黒いので名前が書きづらいため、取り違え防止にシールを貼っておくのが◎。
一般の撮影現場でも共通のアイテム
さらに一般の撮影で使うものも入っています。
テープ類
養生テープ・パーマセルテープ・ガムテープ。
※ビニールテープはアダルト撮影ではほとんど使いません。リハーサルがない1発撮りの現場では“バミリ”(位置指定の目印)も少なめです。
筆記用具
メモ帳・ボールペン・蛍光ペン・油性マジック(黒+好きな色)。
台本の変更があったときにするメモや、飲み物・お弁当に名前を書くのに活躍します。
カッターとハサミ
箱開けや備品加工に毎回登場します。
電池(単3・単4)
大人のおもちゃの電池切れトラブル防止に絶対必要!
ウェットティッシュ&ゴム手袋
汚物処理時にあると気が楽。想像を絶する汚物処理が必要な場合もあるので…。
その他
貴重品、スマートフォン、自分だけの愛用品(例:裁縫セット、携帯灰皿、ハンドクリームなど)。
一見「普通のボディバッグかな?」と思いきや、ADバッグの中身はとっても個性的。
ちょっとニッチなものが多いですよね。でも、確かに“撮影を支える”ための大事な相棒です。
どんなに小さなアイテムでも、撮影中に「ない!」となると現場は大混乱します。
だからこそ、準備しておくことで安心感が生まれるんです。
可愛いバッグに夢を詰めてお出かけするのも素敵だけど、現場の必需品をパンパンに詰め込んだバッグも、実はちょっとかっこいい。
裏方のリアルが、誰かの「へえ〜」につながったら嬉しいです♡
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