AV業界裏話vol.66 制作スタッフの現場ファッションは自由なのに決まりだらけ!?
AV業界裏話vol.66 制作スタッフの現場ファッションは自由なのに決まりだらけ!?
皆さまおはこんばんちはー♡
野球シーズンが始まり、心の中がそわそわしている竹あき嬢です。
皆さまには応援している野球チームはありますか? 私はカープ一筋。毎年この時期になると、「今年こそはAクラス!」と願いながら、真っ赤なユニフォームに身を包み、応援グッズを握りしめて球場に向かっています。
さて今回は、アダルト撮影現場で働くスタッフのファッションについてご紹介します。 スタッフ募集要項には「服装自由」と書かれていることも多いのですが、実際に現場に入ると“自由じゃない自由”がしっかりあります。
私自身の経験から、AV撮影スタッフのリアルなファッション事情をお話していきます。
スタッフの基本はスポーツウェア
撮影現場で求められる仕事は、想像以上に動きが多いんです。本当に重労働です。重たい機材を運んだり、あちこちに小走りしたり、セットの片付けに追われたり…。じっとしている時間の方が少ないかもしれません。
だからこそ、現場スタッフの定番はやっぱりスポーツウェア。速乾性があって、汗をかいてもさらっと快適です。
撮影中は雑音を極力抑えるため、窓は閉めきり、冷暖房も切った状態です。冬は震えるほど寒くて、夏は倒れそうなくらい暑い。そのため自分の体温をうまく調整できる服装を選ぶことが大事になります。
シャカシャカと音の出る素材はNG。いらない環境音(ノイズ)を発生させてしまうので、音声さんの顔色が変わります。そして、もれなく監督にも怒られます。
さらに現場では汚れも避けられません。精子や潮、尿、糞便など、いろいろな体液が飛ぶことがあり、特にスカトロ系の作品では臭いが服に染みついて帰れなくなることも。なので、着替えは必ず持参しています。
ポケットのある服も大活躍。コンドームを入れたり、ちょっとしたゴミをしまったり。ポケットのない服を着て行った日には、他スタッフが「えっ?」という空気になることもあります。
照明やカメラに映り込みやすい色味を避けるため、黒っぽい服が選ばれやすいのも、現場スタッフならではの“あるある”です。
というわけで結局は、何を着ても良いと言われてもスポーツウェアに落ち着くんですね。
現場は外履きで入ってはいけません
AV撮影スタジオは基本的に土足禁止です。 うっかり靴下のまま入ると、1日で裏が真っ黒になります。フローリングや畳の床はメンテナンスされていないことも多く、ささくれが足裏に刺さる…なんてことも。足を守るためにも、スリッパや室内用スニーカーは必需品です。
女優さんにはふかふかで履き心地抜群のスリッパが用意されていて、毎回ちょっと羨ましくなります。そのスリッパを見るたびに「いいなあ…」と思いながら、私は私でスリッポン型のスニーカーでこっそり快適さを追求していました。
そして外履きとして活躍するのが大きめのサンダル。クロックスのようなタイプで、室内用の靴を履いたまま“すぽっ”と足を入れられるサイズ感が便利。撮影スタジオの中と外を頻繁に行き来するので、このちょっとした時短が大事なんです。
現場までは、特大リュックで行きましょう
現場に向かう時の荷物の量はなかなかのものです。
着替え、スタジオ用の靴、ADバッグ(こちらの中身は次回ご紹介予定♡)、PC、カメラの予備バッテリー、撮影用の小物、台本、自前のガムテープや養生テープ、さらには汗ケアやにおい対策グッズまで。あれこれ詰め込んでいると、30リットルのリュックがあっという間にパンパンになります。
ビジネスバッグやトートバッグではまったく収まりません。入りきらない場合は、追加でスーツケースを持っていくこともあります。
持ち物の中身は担当するポジションによって違います。AD、スタイリスト、ヘアメイク、カメラアシスタント、音声。それぞれ自分の“現場セット”を整えて挑んでいるのです。
ディレクターやカメラマンといったポジションになると、アシスタントさんが荷物を持ってくれることも。身軽に現場入りしている姿を見ると、つい憧れてしまいます。
大きな機材や重い道具は機材車で運ぶことがほとんどですが、それでも手元に置いておきたいものはやっぱりバッグに詰めて持ち歩きます。車に戻る手間って、地味に大きいんですよね。
全てにおいて撮影現場では時短と快適さが優先されます。
「服装自由」と聞くとなんだかラクそうに思われがちですが、実際は選択肢が限られているんですね。 動きやすくて、汚れてもよくて、音が出なくて、現場で浮かない服。これらすべてを満たす“自由”が、アダルト撮影時の現場ファッションの正体です。

この感覚は、オフィスの「私服OK」と同じようなものかも。「自由」と言いつつ、やっぱりみんな空気を読んでいる。場所が違っても、働く人の感覚って、案外似ているのかもしれませんね。
私自身、試行錯誤を重ねながら、自分に合った服や持ち物のスタイルを見つけてきました。目立たないけれど、工夫がぎゅっと詰まった現場ファッションでAVを作っている人たちがいる。そんな一面が少しでも伝わったら嬉しいです。


