AV業界裏話vol.65 AV制作業界で長く活躍する人の特徴３選

みなさま、おはんこんばんちはー♡
石の上にも3年とは言いますが、続けることって本当に難しいですよね。
自分の好きなことでも、忙しい毎日の中でコツコツ取り組むのは至難の業。
ずっと続けているのは、派手髪くらいの竹あき嬢です。

良くも悪くも、アダルト業界は入れ替わりの激しい世界です。
1年以上続けているだけでレアと呼ばれます。それでは一体どんな人が長くこの業界にいるのでしょうか。

今回は私が出会った、業界歴の長い裏方スタッフの特徴についてお話しさせていただきます。

長く続くパターン1：本当にAVが大好き。監督になると収入も多い

アダルト業界には、本当に心の底からエロが大好きな人がいます。
世の中に新しいエロのスタイルを発信し、自分の内側から溢れ出るエロパワーが世の中のニーズと噛み合っている人は、業界に長くいる傾向があります。主に、AV監督と呼ばれる人たち。

本当はAV作品ではなく、映画やバラエティ作品を撮りたかったなど、違う夢を持っている人は、ある程度の知名度や人脈を得ると業界を去っていきます。
メディア露出の多い超有名監督さんなら、顔と名前が広く認知されることもありますが、他はそうでもないので、チャンスを見つけられれば他業種への転向も可能です。
（AVを購入するユーザーは○○監督の作品だから買おうという人は少なく、好きな女優さんや好きなシュチュエーションで選ぶ人が多く、実は監督が誰かというのは重要じゃなかったりします…）

監督さんには、キャスティングや脚本執筆、作品の方向性を決める権限があります。
収入も制作スタッフの中では1番高く、生活に困ることもないので、エロが大好きであれば楽しく長く業界で働くことができます。
※ただし、監督になるまでの下積み期間は平均3年程度。監督になるまでは、きつくてしんどいブラック期間があります。

長く続くパターン2：アダルト業界には、片足のみしか突っ込んでいない

これはヘアメイクさんやスタイリストさんに多いタイプ。
本業は自分のサロンを持っていたり、別のスタイリスト事業を兼任していたりします。その中で、いくつかある仕事の一環としてアダルト系のお仕事もしているのです。
業界に20年間携わっているベテランヘアメイクさんは、有名美容院の経営者だったりします。

スタイリストさんが足りないときには、クラウドソーシングで外注を頼むこともあります。
1度、和服レズ大乱交作品の撮影で、15人くらいの着付けが必要なことがありました。
私1人では着付けが回らなかったので、5人のお助けおばあさんをシルバー人材センターから呼んだこともあります。
基本的には取っ払い（現金即時手渡し）で収入が得られるため、拘束時間は長いですが、いいアルバイトになります。（6～14時間拘束で1日2万円程度）

ヘアメイクさんやスタイリストさんは、女優さんからの指名を受けることができるので、女優さんとの距離が近い職種です。
そのため、女優さんによってさまざまなスタッフが手配されることもあります。
撮影現場では美容部門と呼ばれ、厳しいヘアメイクさんだと監督も頭が上がらないことが…。
美容部門のスタッフは常に女優さんの味方であり、女優さんの不満を代弁してくれる大切な役割を担っています。
女優さんとの交流が密だからこそ、長く続ける人が多いのでしょう。

長く続くパターン3：訳あり人材が集まる

基本的に一般企業では賞罰があると入社が難しい場合が多いのですが、アダルト業界には訳のある人が多く集まるため、人の過去は問題になりません。
私が勤めていた制作会社にも、前科のある人が働いていました。
その人はあまり過去については語らなかったので、どんな罪を犯したのかは分かりませんが、立派な社会人に見えました。
また薬物関連の前科がある人は、罪状をオープンに話すことが多く、「こんなに悪気がないなら、きっとまた捕まるだろうなあ」と思っていました。

一般企業での勤務が難しい人は、この業界で仕事をするしかなく、結果として長く勤務することが多いです。

犯罪者が再出発するのはとても難しく、出所後に自力で生計を立てることができず、また罪を犯して塀の中に逆戻りする例は後を絶ちません。
それを考えると漆黒のブラック業界とはいえ、誰にでも門戸が開かれているのは、世の中のためになっているのではないでしょうか。
AV制作業界は未だにパワハラ体質です。
暴力を肯定するわけでは決してありませんが、荒くれ者を統率するには、強い力も必要なのかと思わずにはいられません。
（お話だけでは言うことを聞かない人も多いのです…）

学歴なんか関係ない。
いろいろな人が集まる、本当の意味での多様性の世界。
類まれなる根性と純粋なエロさがあれば、頂点を目指せる。
それがAV制作業界です。

アダルト作品を見るときに、裏方スタッフの事情を想像しながら見ると、また違った楽しみが生まれるかもしれません。