エロ用語講座 今さら人には聞けない「ロリコン」について徹底調査!
今やすっかり世間に浸透している「ロリコン」というキーワード。その意味を知らないという大人の女性はいないと思いますが、何となく知っていても、その由来や歴史など、詳しく知っているという人は意外と少ないはず…。
そこで今回は、「ロリコン」について調査&解説したいと思います!
「ロリコン」って何の略?誕生の背景は?
「ロリコン」とは1955年に刊行されたウラジーミル・ナボコフの小説「ロリータ」に登場する少女の愛称と、フェティシズム的な意味合いで使われる「コンプレックス」から成る和製英語「ロリータ・コンプレックス」の略語で、「少女や幼女を性愛の対象とする成人男性」という意味として知られています。
「ロリコン」という言葉が浸透するきっかけになったのは1979年に公開された宮崎駿の名作アニメ「ルパン三世カリオストロの城」に出てくる台詞だという説が知られていますが、厳密に言うとそれより前の1972年頃には既に存在していた言葉なのだとか。そして、1980年代の初め頃からロリコンをテーマにした漫画やアニメなどが多く発売され、一大ブームを巻き起こした事によりジャンルのひとつとして定着しました。
更に「ロリコン」という言葉が広く知られるようになったのは1989年に日本中を震撼させた東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件がきっかけだと言われています。
犯人に対する偏向報道から「ロリコン=モテない精神異常者」というレッテルが貼られるようになり、その後も成人男性による女児への犯罪が報道される度にネガティブな偏見を持たれる事が増えて行きました。ちなみに、1989年に思春期真っ只中だった筆者はこの事件の事は鮮明に記憶にあり、毎日ワイドショーやニュースで映る犯人の家に乱雑に積み上げられたロリコン雑誌に見てはいけないものを見てしまったような背徳感に苛まれ、同じ時期にクラスメイトが河川敷で拾って来た内山亜紀の「おむつッコ」というエロ漫画を見せられた事でその思いが確定しました。禁断の扉を開けてしまったという感じです。
「ロリコン」の定義と創作物の影響、そして海外の反応
厳密に言うと「ロリコン」の対象は13〜18歳までの少女で、6〜12歳までは「アリス・コンプレックス」、5歳以下は「ハイジ・コンプレックス」と言うように細かく分類されるとの事ですが、今ではひとまとめにされて5〜18歳くらいまでを対象にした総称とされています。
今更ですが、日本では18歳未満の子供への性的接触は犯罪行為に当たります。それでは何故ロリコンを題材にした漫画やアニメがこんなにも流通しているのかというと、架空である創作物の中で起こっている「ファンタジー」で実際に接触している訳ではなく被害者が存在しないから犯罪にはならないという事らしいのですが…小児性愛で犯罪を犯す人たちは二次元や三次元を問わず児童ポルノ作品が引き金となり事件を起こすという傾向にあり、それらの作品に触れる事で「ロリコンは悪くない」という認知の歪みが生じ、子供に加害するようになるのだとか。創作物と現実との見境がなくなってしまう程に倒錯してしまうのでしょうか。
近年では児童ポルノに関する条例が各自治体により改正されるなどして単なる「ファンタジー」では片付けられない問題として取り上げられるようになって来ましたが、日本は他国に比べてまだまだ法整備が遅れています。海外では外国人男性が日本を旅行した際にお土産として買ったロリコン漫画やフィギュアを、帰国時に空港で押収され「児童ポルノを持ち込んだ」として逮捕されるという実例が存在しています。日本では「ロリコン」はひとつの萌えジャンルだという認識が通用したとしても、海外では厳しい処罰の対象である事がほとんどなので、注意が必要です。
「ロリコン」は取り扱い注意!そして誤解しないで…。
今回は「ロリコン」について解説してみましたが、いかがでしたか?
エロ用語の中では気軽に使われている言葉ですが、その歴史や定義について初耳だったと言う方もいらっしゃる事と思います。文中にて「ファンタジー」と表現しましたが、その域を超えてしまっては、子供の一生を大きく変えてしまう卑劣な犯罪に繋がってしまうので注意が必要です。誰かを傷つける「エロ」はただの性犯罪。やっぱり法律や条例に基づいて管理されて欲しいな…と思います。
ちなみに、20代の女性と付き合ったり結婚する40代以上の男性に対して「ロリコン」と揶揄する場面を主にネット上で見かけますが、彼らはロリコンの定義からは外れた単なる「若い女性が好きなおじさん」なので誤解なきようご注意を…!
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