前略、セックスレス大国ニッポンの妻より お互いの自慰に触れてはならない、それがマナーのような気がするのです
「1回しました。30日目に1回。」
こちらは千鳥のノブさんが、右椎骨動脈乖離で40日間の休養をとり、復帰した直後の番組で言っていたお言葉。もちろんセックスについてだ。まじか、首痛くても抱くんか。セックスレス7カ月目の私はうなだれた。私なんか口内炎できただけで「気分じゃなくなる」だろう。
「セックスレス」で検索すると、「どうやって解消しようか」「夫が抱いてくれなくて悶々」「このままじゃ浮気に走ってしまいそう!」などの積極的な紐パンティー人妻の声ばかりが上がってきて、そうじゃないんだよなーと眉間に大陰唇と見紛うほどのシワが寄る。ヤラない今の生活は快適だし、夫のことは大好きだから浮気なんて考えたこともない。ただセックスレスという言葉の存在だけが、私が悪いことをしているような気分にさせる。こんなヌルヌルとしたことを考えているのは日本で私一人なのか?みんなこんなもんじゃないのか?ちなみにさらっと書いた「紐パンティー人妻」は、性欲旺盛そうな色気のある人妻のことを指す造語である。私調べだと、私しか使っていない。
首が痛いノブも妻を抱く。ウチの夫も…私を抱きたいと思ってくれているのだろうか?超草食な雰囲気の夫。「春菊は生で食べても美味しい」がここ最近一番のハイテンションだった夫。はたして性欲はあるのか?その答えは意外な瞬間に分かることとなった。
「今年は良いダウンジャケットが欲しいんじゃ!」すっかり千鳥に感化されたように宣言する私の隣で、嫁の語尾など完全無視で夫はスマホを取り出した。「パタゴニアかノースフェイスならそこまで高くなく、良いのが売ってるよ」と答える、Siri並に隙のない夫。ヘイ夫、英語に翻訳、たまたましこたまキンタマ神話化。(後にわざわざ「Many gold ball happen to be mythical.だったよ」と答えてくれました。ラブ夫。)
検索窓にpatagoniaを入力する夫のスマホを覗き込む…その瞬間、私には見えてしまった。Pと打った瞬間に現れた検索履歴。そこに表示されたオレンジ色のアイコンと「Pornhub」の文字が!Googleゥ!
まず断っておくが、私は夫がAVを見ることに怒るような女ではない。これはハッキリ言っておくが、私だって見る!だがちょっとびっくりしてしまった。我が家はそんなに広いわけではないので、夫と私それぞれに部屋もなければ、夫婦だけの寝室もない。子どもは騒がしいさかり。そんな暮らしの中で、見ていた様子を微塵も感じさせなかったのだ。いや、Pornhubになぜか上がっているという真空ジェシカのネタを見ていた線も…ないか。
私は気づかなかったフリをした。というか一切表情も何も動かさなかったし、言及もしなかった。キンタマを英訳してくれるくらい、下ネタは多少OKな仲良し夫婦でも、お互いの自慰に触れてはならない。それがマナーのような気がするのだ。夫自身は気づいていないはずがないのだが、いたって平然と、パタゴニアのダウンを一生懸命探してくれた。ありがとうね、その気遣いだけで私はこの冬どんなに節電しても乗り越えられそうよ。
さて、夫に性欲があることが分かった。なんて申し訳なく情けない一文であろう。分かっていたはずなのだ。そしてここまでお読みの方々も分かったであろう、私にもちゃんと性欲がある。Pと打てばPornhub、Fと打てばFANZAが出てくる検索履歴の所有者である。
ただ、その性欲を夫婦生活に持ち込むのは一踏ん張りがいるのである。そしてその一踏ん張りを踏ん張れない日々がセックスレスなのだ。あれ?いま良いこと言った?言ってないね。
私は「セックスレス解消奮闘記」を書くつもりはない。しかし、夫が
①妻に性的魅力がない
②妻が乗り気じゃない感じだから手が出せない
のため抱いてこないのだとしたら、これは良好な夫婦関係とは言えないだろう。さてさて、どうしたものか。とりあえずFANZAの2D動画ランキングでも見るか。
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