真冬になると、決まって思います。どうしても人の温もりが恋しくなってしまうと。

乾燥や老いも重なり、肌の潤い不足を感じます。抱きしめられれば、きっと濡れる。そう信じていた頃は、もう遠い過去になってしまいました。

私の不倫相手の浅井さん(仮名)は、セックスがとても上手くて、優しい方です。それは相変わらずで、不満に感じる事が無くて…。

ただ最近、私のいやらしい身体が、彼の愛撫にうまく追いついてこないのです。

「やっぱり、加齢なのかしら…」

パソコンで調べていくうちに、更年期というキーワードに反応した私。

あの日、いつものラブホテルで愛し合っていた時に、優しいはずの彼のクンニに甘さよりも先に微かな痛みを感じてしまったのです。

「もう少し、優しく舐めて…」

そうお願いすると直ぐに舌の動きをスローペースに落として、舌先を優しくクリトリスに近づける程度の刺激に変えてくれました。

「アッ、はぁはぁ…。アッアッアッ。ウンッウンッウンッ…」

痛みが薄れ、代わりに快楽が、じわじわと広がっていきました。いつものように甘い喘ぎ声を漏らしてしまいます。やっぱり幸せ…。

けれど、その後でした。
彼の指が入り、子宮の奥をかすめた瞬間、鈍い痛みが体を貫いたのです。

ズキッ!

「痛いっ!アッアッ奥!アッ痛い…」

直ぐに指が引き抜かれ、再び、優しいクンニのみに切り替えられました。

「アッアッアッ!」

クリトリスの優しい刺激が、気持ち良くて…。直ぐにでも絶頂に達してしまいそうです…。

浅井さんはもう一度、指を1本、ゆっくりと私の中に挿入してきました。

ところが奥に当たる箇所で、再度裂けるような痛みが走ります…

「アッ痛い…ごめんなさい。痛いわ」
「どうしたんだろうね? 今日は少し潤い不足のようだね? ちょっと休むかい? それとも、挿入しないでクンニだけでイカせようか?」

優しい言葉と共に、心配そうに私の顔を覗き込んでくれるのは嬉しいのですが…

「ごめんなさい。クンニは気持ち良いんだけど…」

その日はそのまま、お互いにオーラルセックスのみで終了となりました。
帰り道、身体よりも、心の方が冷えていくのを感じていました。

もう私は、浅井さんと結合することが出来ないのかしら…。
こんなに大好きなのに…彼のモノを気持ち良く受け入れることが出来ないなんて…どうしたら良いのかしら…。

数か月後、彼は「セックスなしで会おう」と連絡をくれました。
個室のある和食店で、昼のやわらかな光の中、久しぶりに会えて心が解けていきます。

「この前はごめんなさい。最近、濡れ辛いかもしれないの…」
「まぁ、気にしないで。今日はさ、食事を楽しもうと思ったんだ」

対面で座る浅井さんの優しい笑顔が、少し私に安心感を与えてくれます。

こんなに自然に食事を楽しめるなんて。もっと早く会えば良かった。

最後のデザートを待つ間に、彼は何やらバックから取り出してきました。

「今度はこのローションを使ってセックスしてみようか。ほら、つぼみちゃん、割と濡れやすい体質だったから、使ってみた事なかったよね?」

そう言って、数本のボトルをテーブルに並べていきます。

そう言えば…ベッドでオイルマッサージをしてもらった事はあったけれど、潤滑のためにローションを使用した事は1度もなかった事に気づきます。あんなに濡れていたのだもね。

食事後、近くのホテルでローションを試してみることにしました。

いつもならば…ホテルへ向かうタイミングで凄く興奮していて、私の秘部は大洪水なのですが…
やはり今日は緊張と不安と更年期の影響でしょうか…潤いが不足している気がします。

「もし痛みが出るようなら、正直に言って。無理に挿入する事は絶対にしないからね」

彼はベッドの上で不安になる私に優しく声を掛けてくれます。
おかげで安心することが出来て、全てをお任せしようと思いました。

「脚を開くよ? ローションが少しヒヤッとするかもしれない。少しずつ垂らすからね」

指を使って秘部に馴染ませ、その後で、硬くなったペニスをゆっくりと突き刺して…。

「アッッッ!アッ…ん…!」

ローションのトロッとした感触と浅井さんの懐かしい温もりが心地良くて…私は思わず喘ぎ声を漏らしてしまいました。

そのままゆっくりと、太いペニスがトロトロのローションを利用してヌルっと私の中に入ってくるのが分かります…。

「アッアッアッ…気持ちいい!」

ローションの滑りは女性器から分泌される愛液とはまた違う感覚でした。ですが人工的に作られたものとはいえ、すんなりと巨根を再び受け入れる事が出来たのです。

彼の動きは、終始ゆっくりでした。
確かめるように、何度も。
それが私の快楽をさらに高めていきます。

「つぼみちゃん、どう? 痛くない?ウッウッ…久しぶりだ、つぼみちゃんの中…。気持ちいい…。ウッウッ…出すね!」

ぐちゃぐちゃとヌルヌルが入り混じった中へ、沢山の精液を放出されました。

そして、私も久しぶりに絶頂へ…

「アッ…アッアッ!イクッ!」

温かさと、滑りと、確かな重み。
それらが混ざり合った感覚は、以前よりもずっと現実的で、逞しく感じられました。

老いは、終わりではないのかもしれません。
形を変えた欲情を、受け入れるための入り口なのだと。
私は、そう思いたかったのです。

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つぼみ

大好物は、甘いケーキとロマンチストなエロい男性です。 副業で官能小説書いてます。 得意なジャンルは禁断の関係。 ダメ…いけない…と言われれば言われるほどハマる大人の関係…。

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さくらの恋猫

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