ある日、manmam取材班にあるイベントのお知らせが届きました。MENSA会員の女性たちに向けた「女性の性愛とその未来」をテーマにしたトークライブに、講師として超人気AV男優・東雲怜弥くんが登壇するというではありませんか!!

怜弥くんといえば、女性向けAV・SILK LABOのエロメンとしてはもちろん、男性向けAVの出演も多数の日本を代表するトップAV男優。最近ではNetflixのドラマ「地面師たち」への出演やan・an「愛とSEX」特集への掲載など、幅広い活躍を見せてくれています。

果たして、怜弥くんは全人口上位 2 %の IQ (知能指数)を持つ女性たちを前に、何を語ってくれるのか……。これは潜入取材させてもらわねばなりますまい!!



というわけで、2月21日に開催された『「おしえて!しののめ先生」~女性向けAV男優と考える女性の性愛とその未来~』にお邪魔してきました!

まずは、主催者の立花奈央子さんから怜弥くんの簡単なプロフィールや、今回のイベントを行うことになった経緯の説明が。きっかけはAVの撮影現場。立花さんが怜弥くんの「女性の性をオープンにしたい」という信念に共感し、さらに彼が教員免許も持っているということからオファーに至ったとのことです。


今回の講師である東雲怜弥くんの登場です!まずは怜弥くんの自己紹介からスタート。怜弥くんはなぜAV男優になったのか……その知られざる経歴を辿っていきます。中学時代から自転車競技アスリートとして活躍。日本体育大学に進学し、ここで教員免許も取得したそうです。ただ、教育実習で保険の教科書を読んでみて「この知識で社会に出て性のあれこれをするのは不安じゃない?」と感じたのだとか。現在の怜弥くんの活動の一歩目ともいえるエピソードが聞けました。


さらに、ITのコンサルティングをやっていた会社員時代のことも。副業としてAV男優をやっていたことが会社にバレてしまい、役員ミーティングにかけられたこと。AVと会社のどちらを辞めるかを迫られた際に30秒考えてAVをとったことなど、興味深い過去の話をたっぷり聞かせてくれました。

2024年に話題沸騰だったドラマ「地面師たち」に出演した際のエピソードも披露。怜弥くんはホスト役で乱交シーンもアリ。実はもともとは普通の俳優がキャスティングされる予定だったのが、オーディション中に俳優陣の誰も乱交の経験がないことが判明。せっかくなら「リアリティが欲しい」とのことで、ホストにも見えて演技もできる俳優=エロメンに白羽の矢が立ったとか。乱交シーンに出ていたうちの2人は普通の俳優だったそうで、楽屋ではずっと「AV撮影ってどんな感じ?!」と男の子トーク全開だったそうです(笑)。


また、AV作品における男性向けと女性向けの違いや、女性向けAVユーザーの特徴、女性向け風俗の拡大など、女性をターゲットにしたアダルトの仕事について、時代背景も絡めて詳しく説明。需要と供給の現状を、現場の視点でわかりやすく教えてくれました。

さらにAV男優の立場から、今後も「女の子がエッチなことが好きでもいいよね」と発信し続けたいと宣言。性に対する自分の悩みや、逆に楽しかった話を自分の中だけに押し込めてしまうのはもったいない。そういう話をして不自然ではない世界になれば、と考えているそうです。


ただし、「自分の心をオープンにすることと、ハラスメントの線引きは必要」ともキッパリと主張。「例えば、大して仲良くない会社の後輩に『私、昨日AV見たんだけど~』と、自分だけオープンにするのはどうなんだろう」と、問題提議をします。こういう話が、結果的にいやがらせになってしまうことが多い、とも。

そうならないためにも、まずは人間同士の関係性をつくっていくことが大事である、という怜弥さん。「急に大振りのストレートを打つ人が多すぎる。彼女いる?彼氏いる?くらいのライトな部分から重ねていって、小さなイエスを積み重ねてからオープンにしていかないと」と、かなり具体的なコミュニケーション法を伝授してくれました。


ここからは、怜弥くんがイベント参加者の皆さんからの質問に答える、Q&Aのコーナー。現役のAV男優にしか語れない現場のリアルを包み隠さず語ってくれました。

「AV男優のキャリアで多いものは?」という質問については、「前職が一般企業の男優は実は少ないので、その点で自分は重宝されている。バイトしかしたことなかったり、俳優になりたかった人が多いせいか、面接にカバンを持っているだけで凄いって言われた(笑)」とのこと。ちなみに、男優引退後のセカンドキャリアとしては、編集やプロデューサー、監督などAVの裏方にまわる人が多いとのこと。

「AVは男性向けと女性向けでギャラって違うの?」という、業界的にはかなり攻めた質問にもハッキリ答える怜弥くん(笑)。「男性向けは半日で3万、終日で5万円くらい。女性向けはその2~10倍は貰えている」と、驚きの暴露。ただ、女性向けのギャラが良いのは、ビジュアルを整えるために投資して欲しいという意味合いで上乗せされているのでは?とも言っていました。


AV男優としてではなく、一人の男として回答してくれた質問も多数。「パートナーがいるのにアプローチしてくる男性の感覚って?」という質問には、「くだけた言い方をすると、狩猟本能って言わないと辻妻が合わない……社会的リスクより1回のセックスをとるなんて、本能とでも言わなきゃ理性が負けすぎじゃない(笑)?」と答えながらも、その本能をコントロールできる大人になることが大事と豪語。

「年齢を重ねるにつれてセックスの考え方や感じ方は変化した?」と聞かれると、自転車競技を引退した後で、アプリを使って色んな女性と会っていた過去を吐露。会う女の子に今までで一番クオリティの高いセックスをしてあげたくて、自分の中の引き出しを増やすことに熱中していた時代があったのだとか。しかし、「でも結局、いざとなったらどの引き出しを開けたらいいのかわからない。セックスに正解はないってことに気づいた」とのこと。この考えの変化は、人生で一番のターニングポイントだったと語ってくれました。

最後には質問ではなく、「性行為をすると泣いてしまう。自傷行為に近い感覚がある」という女性の声が読み上げられました。「セックスを絶対しましょうはない。無理してしなくてもいい」と、優しい言葉を投げかけていました。……これは、さすがのひと言でした!!


怜弥くんのこれまでの経歴、女性向けアダルト市場の現状、怜弥くんの性愛に対する向き合い方など、manmam取材班もひじょうに有意義な講義を受講させていただきました。

イベント終了後、主催の立花さんに今回の感想を伺いました。

「東雲さんの活動理念に深く共感し、女性の性のより良いあり方について皆で考える機会を持ちたいなと考え企画した今回のトークイベント。参加者は女性向けAVの視聴経験がない方がほとんどで、東雲さんのお話はまさに新しい扉を開くものだったと好評でした」

さらに、今後の新しい展開も考えているとのこと。

「勉強になった、という細やかな感想アンケートとともに『ファンになった!』という声も多く、東雲さんの魅力を再確認させられるイベントでした。 参加者から寄せられた今後の希望で意外にも多かったのが『男性向けにも開催してほしい!』というもの。女性向けAVを観て、女心や求められているコミュニケーションを知ってほしい、ということでした。 女性が求めるのはテクニックやわかりやすいHOW TOではなく、心の触れあいや安心感だということを再確認した濃密な学びの時間となりました。 快く企画にご協力頂いた東雲さんに心から感謝しております!」

ぜひ、第二回も開催されることを期待しております!

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もちづき千代子

AVメーカー制作広報・風俗サイト編集長・アダルトグッズ社員を経て、アダルトからグルメまで、人間の欲望を追求し続ける豊満人妻ライター。度を超したぽっちゃり体型がチャームポイ...

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