おはこんばんちん。manmam編集部です。

夏といえばプール。プールといえば水着。水着といえば撮影会。
グラビア、アイドル、モデル、コスプレイヤーやAV女優が雑誌などのメディアやSNSを華やかに彩る夏の風物詩ですよね。
ですが!
今年はなぜか水着撮影会が中止に追い込まれてしまったのです。

一体なにがあったのでしょう?

水着撮影会中止の経緯

埼玉県の県営プールで予定されていた水着撮影会へ、突然、施設管理団体から中止要請がありました。利用予定の事業者が過去のイベントで違反をしたからだとか。これにより実際に数件の撮影会が中止に追い込まれました。しかしその後、「違反が認められない団体にも中止を要請していたこと」「1つの施設については明確なルールがなかったこと」が判明。問題のない業者への中止要請は撤回すべきと、大野埼玉県知事から施設管理団体へ指導が入ることとなったのです。

でもなんで急に中止要請したわけ?

おばさんの妬み僻み?

埼玉県に貸出中止の申し入れをしたのは日本共産党埼玉県議会議員団らでした。
理由はこちら。

・明らかに『性の商品化』を目的とした興業
・未成年も出演しているという情報もある

これに対し、容姿が残念で自分の見た目で勝負できないおばさん達が、嫉妬で若くて可愛い女性の足を引っ張っている、という意見も多く目にしました。
筆者も立派なおばさんなので周りに「若くて可愛い子に嫉妬する?」と聞いたところ「嫉妬もなにも、そもそもグラビアアイドルやAV女優のことがよくわからない」「水着撮影会なんてやってることすら知らなかったわ」という至極真っ当な意見が。
そう。いわゆる普通のおばさんからしたらこの程度の話で、認識できてないんだから実は嫉妬しようがないのです。

だいたい、人間は学習能力・運動能力・社会的能力・親の財力・コミュニケーション能力など、持って生まれた何かを使って生きています。見た目だってそのひとつ。なぜ持って生まれた能力を使って稼ぐことを否定されなければならないのでしょうか?

もちろん未成年の、水着になることの良し悪しを自分で判断できない年齢の子供たちは守られるべきです。あれをやらせてる親はかなり問題があると思います。というか未成年者が出演する撮影会にマトを絞って中止要請していれば、こんな大ごとにならなかったような…

そんなわけで、引っかかるのは「性の商品化」という部分。まずは彼女たちがどんな思いで仕事をしているのか「知る」ことが大切だと思いました。

被写体女性たちが声をあげ始めた

今はSNS時代。水着撮影会が中止に追い込まれスケジュールが白紙になった女性たちだって黙って受け入れるわけがありません。それにグラビアアイドルやAV女優は立派なお仕事です。顔や髪やメイクや体や爪など、努力で撮影会出演者として求められる状態まで作り上げているのだから、仕事を奪われるなんてたまったもんじゃないですよね。

そして立ち上がったのがタレントのあおちゃんぺさんです。
水着撮影会やグラビア、アイドル、モデル、コスプレなど自分を表現する場を守るべく魅力を伝えるパレードを企画されました。

このパレードの主旨に水着撮影会出演者はもちろん、それを応援する様々な人たちが賛同したのです。女性側は性的に搾取されているわけじゃない、自分でやりたくてこの職業をしている。それをわかって欲しい。そう思っている人たちはたくさんいるということですね。

集まった寄付金は7,389,259円。このお金で警備員さんを雇い、ケータリングを頼み、カメラマンさんも仕込み、アフターパーティーをし、会場費など必要経費の支払いに充てるそうです。税理士さんにチェックしてもらってさらに税金も払うのだから、だいぶ社会に貢献しているパレードですね。

パレードスタート

神宮通公園を12時半に出発したパレードは13時に宮下公園に着き解散。やはり女性ファンの姿が少なく、関心の低さが伺えます。この状態から認知させていかなければならないって前途多難ですよね。

そしてCLUB CAMELOTでアフターパーティーが開催されました。そこにはmanmamでコラムを書いてくれているRINKOちゃんの姿が。これはインタビューさせていただくしかないでしょう!

–なぜこのイベントを開催することになったんですか?
RINKO:主催者のあおちゃんぺさんが抗議の意味を込めて、Twitterで「そっち派の人お得意のパレードやったろか?? グラビア、AVの子集めて 水着で都内歩き回るぞ」ってちょっと煽ったことを言っていて、めっちゃ面白いじゃんって思って私が「やりたいwwwwwwwwwwww 女の子かき集めたいw」ってリプしたのがキッカケです。
そこから急ピッチで企画を進めて道路使用許可も取り無事にパレードを開催することができました。
本当は8月でもいいかなと思ったんですが、新鮮なうちにやってしまえと。

こちらが実際にTwitter上で交わされた会話です。強い!

–参加者は表現の自由や職業選択の自由に対して思うところがあるのでしょうか?
RINKO:私も元々ダンサーや撮影会モデルをやったりしていたので、容姿を売りにする職業じゃないですか?それって誰にやらされてるとか命令されてるわけじゃなく、自らの意思でそれを選択しているんですよ。そこをなぜか履き違えられてしまい、今回撮影会が中止になってしまったんだと思うんです。そこをわかって欲しいなと。たとえばAV女優さんだって自分がやりたくてやってるし、水着撮影会だって彼女たちにとって貴重な一夏の思い出なんです。それが中止になったのは本当に悲しいなって思いました。

–女性被写体の参加者が少なかったような…
RINKO:出たいと言ってくれたグラビアアイドルもかなりいたのですが、政治的なことに巻き込まれるなと事務所から言われてしまった方が多く、このような結果になってしまいました。

–このパレードをキッカケにどう変わっていけば良いなと思いますか?
RINKO:水着撮影会はもっと明るくてハッピーな職業なんだよっていうのが、一般的にも広く伝わって欲しいです。誤解をされている部分がまだまだ多く、陰湿で、無理やりお金のために水着にさせられてるって思い込んでる人も多いんです。撮影会の画像でめちゃくちゃ密着されてスカートの中から撮られてるようなもの、ネガティブなやつってどうしても拡散されやすく出回っちゃうんですよね。実際はそうではなくみんなマナーを守って和気藹々と楽しんでいる。そういう実態がちゃんと伝わってくれると良いなと思います。

同じく主催をしたichikaちゃんと。二人とも表現の自由を楽しんでいます。

一体なにが問題だったのか?

水着撮影会は問題のない業者への中止要請は撤回すべきと、大野埼玉県知事から施設管理団体へ指導が入ったことで、今後も開催される見通しです。
しかし何が問題だったのかは一度立ち止まって考えなくてはいけないでしょう。

まず一つ目は、政治団体が圧力をかけるのであれば、ある日突然職を奪うのではなく、代替になる仕事を用意したり補助金を出すべきでした。被写体・事務所関係者・会場・警備・ケータリングなど被害はたくさんの方に及びます。誰だっていきなり数日後の仕事がなくなったら困りますよね。もちろん参加者のカメラマンも予定を空けているし、交通費や宿泊費が無駄になった人も大勢いるでしょう。

二つ目は「表現の自由・職業選択の自由」があるということ。これは守られて当然の権利です。成人した大人が自分の意思でやりたくてやっていることに、外野がどうこう言う筋合いはありません。政治団体は自分たちの思惑のために、その権利を迫害したことにどうか気付いて欲しいです。

三つ目は冒頭でも言いましたが、未成年が参加する水着撮影会に限って中止要請すれば良かったのかなと思います。

今回の取材で、みなさんがすごく自分の仕事に誇りを持っているんだと感じました。
素直にかっこよかったです。

そして私たちmanmamも誇りを持って進んでいきたいと強く思いました。
これからも明るいオトナの女性向けメディアとして、読者の皆様に面白くてエロい、バカだなーって笑える情報をお伝えしていきますね。

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