ようこそ、茶会へお運びくださいました。
今宵も、星の宿を眺めながら、一緒に古に思いを馳せましょう。

【今日のお菓子】

今日の茶菓は『ザッハトルテ』なんていかがかしら。
このお菓子をご存じ?わたくしには、想い出深いモノなんです。

若かりし頃、ヨーロッパ旅行をしましたの。その時に、カフェでお友達と食べたチョコレートケーキ。それは、もう歯が痛くなるほどの甘さ。はじめて極勃起した男棒を見てしまったときの衝撃。
こんな、甘々なお菓子にはダージリンティーが合うわ。ゆっくり頬張りましょう。

【天才音楽家モーツァルト】

ザッハトルテを食べたカフェの近くには、モーツァルトの生家があったわ。黄色の壁のかわいらしい建物。そこにはたしか、神童と言われたモーツァルトが使っていた、ヴァイオリンや小さなピアノが展示してあったのを記憶しています。

わたくし、10代の頃、ピアノの手習いをしていたこともあって、学校の図書館でモーツァルトの伝記を読んだわ。
本の中のモーツァルトは、3歳でピアノを弾き始め、5歳で作曲をした神童。才能はいつも高く評価され、上品で優雅な暮らしをしていた紳士。

でも、ある時、わたくしは知ってしまったのです。
モーツァルトが、わたくしが描いていたような御人ではなかったことを。

モーツァルトは、ヨーロッパを旅しながら生活していたこともあって、家族や友人、好意を寄せた女性に、マメに手紙を送っていたの。

特に、21歳の頃に出会った従妹のベーズレに宛てた手紙が、現在に残っているけれど、その内容が下品極まりなくて。知ってしまったら、きっと萎えちゃうわ。

それを見る限りでは、わたくしの描いていた上品なモーツァルトの姿はどこにも見当たらないの。

【スカトロ趣味のモーツァルト】

でも、モーツァルトに感銘を受けちゃう御人も、いらっしゃるかも知れないわね。だから手紙に綴ってあった言葉を列挙しちゃいます。準備はいいかしら?

★ご機嫌いかが?お通じはまだかい?
★僕らのお尻を平和条約調印のしるしにしよう
★今日も、ひとクソたれしておこう。そうそう、僕のあれは元気です。
★ぐっすりお眠りよ。お尻を口につっこんで。
★ウンチで君のベットを汚してやるぞ!
★僕のお尻が火事になった!なめてやろうか、ウンチが出たがっている!そうだウンチだ!僕は変態だ!
★あなたの鼻にウンチをします。そうすると顎まで垂れてくる…

そして手紙の最後には、
『君のご両親、つまりあなたを生むように精を出された殿方と、それを受け止められた奥方によろしくお伝えください』なんて結んである手紙もあるわ。

戯言ばかりの手紙。
本当はまだまだ、こんなモノじゃないのよ。
1通の手紙に4ページに渡って、スカトロ趣味に彩られた言葉が綴られていることもあるのですから。意味のあるメッセージなんて、ほんの一部だけ。

2人は4年間もこんな文通をしていたの。きっと、お互いに楽しんでいたのよね。

【母もスカトロ】

モーツァルトが、こんなにも奔放に下品な言葉を使うようになったのは、母親の影響もあったようね。

母が父に宛てた手紙のなかで「いとしい方、お元気でね。お尻に口をつけて舐めてください。おやすみなさい。ベットに音を立ててウンチしてください」と送っているのですから!

とても明るい母親だったようだけれど、ちょっと明け透け過ぎるわね。

【愛溢れるモーツァルト】

ただ。スカトロ趣味のモーツァルトだけれど、愛溢れる御人なのは、きっと間違いないのよ。

翻訳が不可能なシャレや、意味の通じない話、馬鹿げた話、韻を踏んだ言葉や逆さ言葉。とにかくユーモアに溢れた手紙がたくさん残されているけれど、そんな冗談ばかりの手紙の中でも、必ず、相手を思いやる言葉や『愛している』という言葉をたくさん綴っているの。

妻と離れて暮らしていたときも、妻の体調をとても心配して優しい言葉を送っているわ。そして、愛しているということを、何度も何度も伝えているの。

素敵だわ。

実際にスカトロプレイをしていたのかは、今となっては知る由もないけれど。
変態、でも愛溢れる御人。そして何より、多くの名曲を残している天才モーツァルト。彼は、実はユーモアたっぷりで、陽気な御人だったのかもしれないわ。

そんな彼から愛を存分に受けて、スカトロジーを耳元で囁かれてしまったら…。
わたくしの新たな扉が開かれてしまうかもしれない。

ああ。何だかうっとり、じんわり、してきました。
今宵はもう、お開きにいたしましょう。

茶会は股、開きます。次回も、ゆっくり入ってきてくださいね。
お口に淹れる、おいしいモノを準備してお待ち申し上げております。

では股。ナニとぞよしナニ。

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フェラメール玉響

色欲たっぷりのM淑女、フェラメール玉響(たまゆら)です。 官能的な言葉責めで、しっとり潤います。 日本の美を愛し、快楽の所作を探求する日々。 エロティックな歴史をたどりなが...

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