英語とフランス語で育ち、大学・大学院でアイスランド語やサンスクリット語など10種類以上のマニアックな言語を研究する傍ら、持ち前の語学力を活かして世界中のセレブリティを骨抜きにして参りました。

全人類のラヴドオル「もも奴」でございます。

大陸のクライアント様との激しいベッド経験が豊富なためか、、

事の最中は、AVあるいはエロゲー並みの感情表現力と大袈裟なほどの言葉や喘ぎ声で、ほとばしる悦楽と情熱をお相手にお伝えしないとすっきりしない派です。

「あぁああぁっ!!!
イッちゃう!!イッちゃう!!イッちゃう!!!
だめ!!!あ!!
イクイクイクイクイクーーー!!!!!」

は、十八番の常套句。

夫はずいぶん慣れたもので、秘め事の前には必ず
「暴れないでね。騒がないでね。
声出さないでね。静かにね。
お家追い出されちゃうからね」
などと詰めてきます。

嗚呼、完全防音の戸建てに引っ越したい。

ところで日本人がオーガズムに達するときの
「イクイクイクイクイクーーー!!!」。

世界的に見て、だいぶ珍しい表現だというのはご存知でしょうか。

実は、英語圏を始め世界の多くの方々はオーガズムに達する瞬間を
「イク」
ではなく
「来る」
と捉えます。

あら、やだ。
大陸では絶頂に及ぶと何かが降りて来るのかしら。
なんか怖い。でもなんかエッチ。

※この謎については後ほど解説します。

たとえば、ハリウッド映画やアメリカのドラマの濡れ場などで愛し合う恋人たちが
「ohhh…I’m coming」と
吐息混じりに言葉を漏らすシーンを目にしたことはないでしょうか。

日本人の感覚で言えば
「ohhh…I’m going」
と表現したいところですが英語話者の感覚ではそうはならないのですね。

これは英語圏のみならずフランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、トルコ語、ヒンズー語などユーラシア大陸のほとんどに共通する感覚で、なんとお隣の韓国や中国国内の北京語圏でもオーガズムの瞬間に叫ばれるのは
「来る来る来る来る来るーーー!!!」
なのです。

『マイ仏教』の著者であるみうらじゅん様は、この「イク来る問題」について面白い仮説を述べておられます。

※じゅん様の私見については、こちらの記事をご参照のこと。
https://www.news-postseven.com/archives/20110624_23746.html?DETAIL

なるほど。

「性感の絶頂は、昇天。
それはつまり死と同じ。
その死の瞬間に極楽浄土へ『イク』日本人と神様が迎えに『来る』欧米人」

確かに浪漫も説得力も溢れる仮説。

しかし。
ここにツッコミを入れるのはまことに野暮だと承知の上でお言葉挟みますと、、、

皆様、今一度
「ohhh…I’m coming!!!」
のフレーズを思い出してください。

主語は誰ですか?神様ですか?
それとも、もっとスピリチュアルな得体の知れない何かですか?

違います。
「 I 」です。

つまり、絶頂のときに来るのは、
わ た し 自 身
なのです。

日本語に直訳すると
「あぁああぁ、、、私、来る!!!」

へ?
違和感だらけの耳慣れない言い回し。
これはいったいどういうこと。

この謎を解き明かすには、「イク」にも「来る」にも共通するオーガズムに達する瞬間のイメージを考える必要があります。

そもそもなぜ日本人は絶頂に及ぶことを「イク」という言葉で表現するのか。

これは諸説あるためもも奴の私見になってしまうのですが、シンプルにとらえて性的興奮がオーガズムの山頂を目指しエクスタシーのお山を登ってイク、というところに由来しているのでしょう。

これはユーラシア大陸の多くの方々にも英語圏の皆様にも等しく共通する感覚なのです。

もうまもなく山頂に達しそうな頃になると
「イクイクイクイクイクー!!!」
と、叫びたくなる。

セックスの最中は人類みんな性感の登山者なのですね。

ところが英語を始めとする多くのユーラシア大陸の言語の感覚では、ある対象物に向かって自分が近づいていくときは「come」
ある対象物から自分が離れていくときは「go」
というような、日本語ではあまり明確に意識されないニュアンスの区別があって、それで日本語が「イク」と表現するあのオーガズムへの到達の感覚を世界の多くの人々は「come」と表現するのだと考えられます。

-Hey, give me a hand. (ちょっとお手伝いして~)
-I’m coming!!(今行く!)

こんな風に
「行く」という意味のcomeは英語の日常会話の中でとても重宝されるのです。

英語圏のセックスパートナーができたら、本番で是非欧米モノのAV女優様・男優様並みに情感たっぷり、ねっとりと
「ohhh…I’m coming!!!」
発してみてください。

ちなみに、この「coming!!!」の感覚が名詞化された結果、英語では精液や愛液など絶頂に達して溢れてきた液体全般を「come」とも表現します。

さらにSNSやLINEで「come」と綴るところを「cum」と綴ると、ちょっぴりくだけてとてもキュートな雰囲気。
「I’m coming」は
「I’m cumming 」とも
綴ることができますよ。

LINEやDMなどで英語圏のお相手様とチャットセックスする機会があればどうぞ。

ということで。

みんな~!!
イクときも~、クルときも~
一緒だよぉおぉおお!!!!!

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もも奴

英語、フランス語、日本語のトライリンガル教育を受け、グローバルな幼少期を過ごす。 上智大学文学部英文学科、および同大学院文学研究科英米文学専攻にて、古英語、アイスラン...

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