短歌で感じるエロ魂 義理の父と関係を持っていた大伴家持ってどんな人?
皆さんこんにちは、潮田水音です。本日見ていく方は恋多き男、大伴家持!奈良時代の公卿・歌人です。どんなエロさを隠し持っているのか早速見てイキましょう。
とにかくモテた大伴家持
天皇に近いエリート一族かつ見た目も良かったとされる大伴家持。金も地位もあるイケメンがモテるのは今も昔も変わりないようです。そのモテの範囲はすさまじく、年上の人妻からロリまで、果ては義母とも関係を持っていたほどです。いや、義母とのやり取り残ってるって冷静に考えて凄いな。そして男性とも多数関係を持っていたり惚れられたりと、まさに多方面にモテにモテていたようです。
本日は大伴家持と男性とのやり取りに着目してイキます。
まずはこの短歌。金明軍という方から大伴家持へ送られた短歌です。
あしびきの山に生ひたる菅の根もころ見まくほしき君かも
意訳:山に生えてる菅の根みたいにずっとずっとずっとずっと貴方を見ていたいです。
こわい。
「菅の根」は長いものの例えなのですが、意味がシンプルなだけにストーカーの手紙じみてて怖い。しかも金開軍って大伴家持のお父さんに仕えてた人なんですよね。父親の部下から「ずっと……見てるよ……」的なお手紙をもらった美少年大伴家持の気持ちはいかに……。
いや、恋多き男大伴家持のことですから一発どころか何発もヤッて骨抜きにしていた可能性もありますが。それにしても怖い。
この短歌は一方的なものですが、大伴家持と何度もやり取りをしていた男性もいて、記録も残っております。それが藤原久須麻呂です。まず、大伴家持から藤原久須麻呂へ送った短歌のうちのひとつがこちら。
春風の音にし出ばありさりて今にあらずとも君がまにまに
意訳:春風の季節になったら時間が経っても貴方の思うがままになりましょう。身も心も貴方のものです。
随分と熱烈ですね。こりゃもう大伴家持がアナル捧げてる感じでしょうか。身も心も捧げて永遠に貴方を愛します!好きにして~!ってことですもんね!?そうですよね!?盛り上がって参りました!!
そして藤原久須麻呂が大伴家持へ送った短歌がこちら。
奥山の磐かげに生ふる菅の根のねもころ吾も相思はざれや
意訳:山の奥の岩陰に生えてる菅の根が長く伸びているのと同じように私も貴方をずっと愛しています。
誠実でぐっときますね。さっきのストーカーじみた短歌と同じく「菅の根」が出てきますが使い方でこんなに印象が変わるのか……。いや、大伴家持からの熱烈な短歌を見ていて両想いだってわかってるからかもしれませんが。
さて、こんな熱い短歌を送り合っている大伴家持と藤原久須麻呂の関係ってもちろん恋人同士だよね!?と皆様お思いのことでしょう。
義理の父と息子です。
もう一度言います。
義理の父(大伴家持)と息子(藤原久須麻呂)です。
もう少し詳しくお話するならば、政敵同士だったところに大伴家持の娘を藤原久須麻呂が妻に娶って義理の親子になったというところなのですが……なんというか、禁断の恋の匂いしかしません。
ていうか実の父と夫がセックスしている現場を見てしまったら娘にとっては地獄過ぎんか?しかも父親がアナル捧げてる(推定)し……。父親と竿姉妹なんて、こういう時どんな顔したらいいのかわからないの……となってしまいます。しかもこの父、義母とも関係を持っている……そのことも知ってしまったらいよいよ地獄極まりますね。父親がモテすぎて地獄なんだが!?みたいなラノベ、現代で出てそう。強く生きてほしい。千年以上前の方だけど。
さて、今回は大伴家持の恋愛模様、特に男性関係を紐解いてきましたがいかがでしたでしょうか。短歌を通じて楽しくエロく知っていただけたら幸いです。それではまた次回のコラムでお会いしましょう!
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