蜜壺の茶席~精神科医フロイトが提唱した性の五段階発達理論とは~
ようこそ、茶会へお運びくださいました。
今宵も星の宿を眺めながら、一緒に古に思いを馳せましょう。
今日の茶菓は『イチゴ大福』。ひと頃、フルーツ大福が世間を賑わせていたわね。
わたくし、イチゴ大福をはじめて口にしたときから、心を奪われてしまっているの。
甘酸っぱいイチゴと餡の甘さの塩梅。そして、包皮の柔らかさが愛おしくてたまらない。
お口いっぱいに頬張ってしまった、あなたのために、ほうじ茶を淹れて差し上げましょうね。
月並みだけど、甘酸っぱい想い出といえば、初めて唇を重ねたとき。
あなたは、ファーストキスを覚えている?ぜひ、わたくしに教えて欲しいわ。
その時の感情、唇や秘部の感覚を。
【フロイトの発達理論】
口や唇には性感帯があるっていわれているわよね。
赤ちゃんは生まれてすぐ、生きるためにおっぱいを吸うのだけれど、その行為は、そのうちに生命維持というより快感となっていくの。
母親とふれあいながら、口や唇への刺激を繰り返すことで、快感になり、信頼感や安心感を得ると言われているわ。指しゃぶりやおしゃぶりを吸う行為なんかがそうね。
少し専門用語になるけれど、この時期を『口唇期』というのよ。
これを提唱したのがジークムント・フロイトという精神科医なの。
フロイトは精神分析という治療法で知られているわ。他にも夢の解釈についても論文があるのよ。
口唇期につづく発達段階も、きっと興味を魅かれるから聴いてくださる?
口唇期の後は『肛門期』『男根期』『潜伏期』『性器期』の5段階とされているわ。
いかがかしら?どれもチャーミングでしょ。
肛門期はトイレでするアレのこと。トイレでアレをするときは、快感があるでしょ。特に我慢していた時間が長いときは、思わず声がもれちゃうほど、すっきりとした感覚を得るわよね。
フロイトはそのことを『粘膜部を興奮させて、快感を得られるように調整している』と表現しているの。
そして男根期は自分の性を自覚し始めるころね。殿方だったら、ペニスに気づいて遊んだりする時期のこと。
潜伏期は性への興味が表面上は消えて、勉強をしたり友人と交流する時期のこと。
性器期は、思春期となって性的欲動が、精神活動の中心となるころね。身体にも変化が起きて、成熟しちゃった性器に関心を持つようになるわ。
恋愛をしたり、1人遊びも覚えて、性的関わりを持ち始めるときよ。
【性と愛の探求】
成長の5段階で、性欲動がしっかり満たされると、健康的な人格が形成されるとフロイトは考えたの。そして、不感症やインポテンツ、人間関係の問題は、この性欲動が満たされなかったことが原因として、治療に取り入れていったわ。
そうしているうちに、フロイトは、性に対して抑圧的な社会のなかで【性と愛】が果たす役割について研究を深めていったの。そして、性愛と文明論の関係性まで考えを広げていったわ。
ただ。心理学を性に執着して探求したことで、仲間が彼のもとを去っていったのも事実。
だけど、フロイトは精神科医として悩める人たちを、何とか救おうと一生懸命な人だった。きっと優しいお人柄だったと思うわ。
フロイトの考えは男性目線すぎたり、時代と合わないために批判や反論も多いわね。
だけど、わたくしは思うの。一度は自分の性の欲動が、どこからくるのか?何に影響されているのか?じっくり考えてもいいかもしれないわって。
ただ、ここで1つご忠告。
『悩みがあったら、性を開放しまくったらいいのね!』なんて安易に考えてはダメよ。
フロイトも言っているわ、行き過ぎはダメだって。バランスが大切。
ああ。今宵は、自分の心と身体とゆっくり向き合いたい気分だわ。
あら。もう、身体の変化を感じてきてしまいましたわ。身体って正直。
この気持ちをしっかり感じて、心を満たしてイクわね。
今宵はもうお開きにしましょう。
茶会は股、開きます。次回もゆっくり入ってきてくださいね。
お口に淹れる、おいしいモノを準備してお待ち申し上げております。
では股。ナニとぞよしナニ。
フェラメール玉響
色欲たっぷりのM淑女、フェラメール玉響(たまゆら)です。 官能的な言葉責めで、しっとり潤います。 日本の美を愛し、快楽の所作を探求する日々。 エロティックな歴史をたどりなが...
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