全てをOPENにする空間とは?バーニングマンの日本版「バーニングジャパン」に参加してみた
こんにちは!きのコです。
この連載「きのコのプレイルーム」では、アングラ歴10年超の私が、さまざまなアングラ・エロ・変態にまつわる体験談や日頃の思いを赤裸々に綴ります。
「バーニングジャパン」というイベントを知っていますか?
知らないというあなたも、もしかしたら「バーニングマン」なら聞いたことがあるかもしれません。
バーニングマンとは、アメリカ北西部の人里離れた荒野で年に1度、約1週間に渡って開催される実験的な地域社会イベント。バーニングジャパンとは、いわばその日本版です。以下の10原則をもとに運営されています。
・どんな者をも受け入れる共同体である
・与えることを喜びとする
・お金もうけのことは忘れる
・他人の力をあてにしない
・本来のあなたを表現する
・隣人と協力する
・法に従い、市民としての責任を果たす
・あとを残さない
・積極的に参加する
・「いま」を全力で生きる
お金を使わず「ギフティング」によって助け合い、共同生活を送る社会実験としての数日間。
今回はバーニングジャパンに初参加した私が、そこで体験した非日常についてお伝えしたいと思います。
バーニングジャパンには「テーマキャンプ」と呼ばれる、作品や出し物などを創り上げるために一緒にキャンプするグループがいくつもあります。
その中でも私が気になっていたのが、「Naked Island」というテーマキャンプ。なんとここでは、誰もが裸になって同じテント内で過ごすというのです。
野生の裸族としてとにかくすっぽんぽんでいたい私としては、このテーマキャンプに参加するためだけにバーニングジャパンを訪れたといっても過言ではありません。
わくわくドキドキしながらNaked Islandを探していたところ、とあるテントの入口で、ビール片手にアウトドアチェアでゆったりと寛ぐマンキニ一丁の男性を発見しました。マンキニって、変態仮面が着てるみたいなあのビキニです。
テントの入口には、安心して全てをOPENにするためのルールが掲げてあります。
・No entry under 18 years old.
・貴重品、携帯電話は持ち込まない。
・洋服、手荷物は預ける。
・撮影やボディタッチはしない。
・泥酔者は入れない。
・喫煙は出来ない。
・ルールを守れない人は入れない。
中では一糸まとわぬ姿の男女数人が、のんびりと語らっています。私もとりあえず衣服をぜんぶ脱ぎ、渡された缶チューハイを開けて乾杯しました。基本的には、裸でお酒を飲みつつ会話を楽しむというだけのシンプルな場です。
Naked Island来訪記念ということで、チンコの形のペンダントを贈呈していただきました。ちなみにこのチンコ、笛になってます。全裸の人々が皆で楽しげに笛チンコを吹き鳴らしている有り様は、さながら異国の民族のよう……
「撮影やボディタッチはしない」というルールがあったからこそ、私はNaked Islandに安心して参加することができました。「わざわざ来て裸になったってことは、触ったり卑猥なこと言ったりしてもいいってことだろ?」みたいな履き違えおじさんがいたら、安心安全に全てをOPENにするなんてできませんからね!
無理やりなナンパやセクハラ発言などもなく、ひたすらにまったりとした会話が繰り広げられます。とはいえ性にまつわる話も多く、ハプニングバーや乱交パーティーの体験談、オススメの混浴温泉、セックスや性癖に関するぶっちゃけ話などで盛り上がりました。
温泉やスーパー銭湯であればタトゥーNGの場所も多いのですが、Naked Islandでは全身バチバチに刺青が入ったイカつい兄ちゃん達も寛いでいるし、右足が欠損しているマダムも義足を外して「断面さわってみる??」と皆に見せてくれたりします。こういう多様性のある空間って好き。
美大出身の参加者は、私や他の人をモデルにヌードデッサンをしてくれました。これも素敵なギフティングだし、こういうことがギフトとして成立するのもバーニングジャパンの面白さだな〜!と思います。
結局、4日間のバーニングジャパン期間中、毎日Naked Islandに通って裸でゴロゴロしては飲んだくれるという、至高の日々を過ごしました。
ちなみに、合意した上での”ボディタッチとその先”については、また別の場所が用意されているのです。その名もマジックミラー小屋!
この名前を聞いたあなたが想像するとおり、壁がマジックミラーになっている例の車……ではなく小屋です。
マジックミラー小屋は、テーマキャンプ「The Clown Crown」に設置されています。
Naked Islandで仲良くなって意気投合した参加者とマジックミラー小屋へ繰り出してみましたが、その規模に度肝を抜かれました。
キャンプサイトの真ん中に高さ7mの櫓がそびえ立っています。櫓は3つの部分に分かれていて、上部がVJスクリーン、中部がDJブース、そして下部がマジックミラー小屋という作りです。
つまりマジックミラー小屋の上にDJブースが載っているため、小屋の中にいると上から大音量でトランスだのテクノだのが降り注ぎ、小屋の周りは音楽に合わせて踊り狂う人達に取り囲まれることになります。
小屋の正面の壁はマジックミラーになっていて、外から中は見えないものの、中からは外が丸見え。だから小屋の中からは、ゾンビのごとく押し寄せる人々に囲まれて覗き込まれ、囃し立てられているかのように見えるというわけです。
マジックミラー小屋の中にはエアマットとコンドームとローションが備え付けられていて、合意さえあれば中で誰と何をしようがご自由に……ということになっています。
みんなに見られていると興奮しちゃう!!という人には、堪らない趣向ではないでしょうか。
そんな面白い場所があったら使ってみずにはいられないのが好奇心旺盛なビッチというもの。
激しい音楽に合わせて、マジックミラーの外でも中でもそれぞれに声を上げて熱いダンスを繰り広げるのは、なかなか趣深いものでした。
余談ですが、この小屋を利用したのは我々が最初だったみたいです。先陣を切ったことが功を奏した(?)のか、その後は利用者が引きも切らず、気づけばコンドームが品切れしていたとかいないとか……。バーニングジャパンのマジックミラー小屋、刺激強めテンション高めの異空間を満喫しました!!
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