ごきげんよう。青子(あお子)です!

今回はヘテロ男性憩いの場「ソープランド」について調べていこうと思う。
もちろん私は行ったこともなければ、残念ながら働いたこともない。
実際きちんと見たこともないような場所を取り上げて調べていく……これまさに超絶耳年増案件ではないだろうか?まぁいいかレディゴー。

「ソープランド」は一般公募?

ソープランドとは、浴槽のある部屋(浴室)で「風俗嬢」や「ソープ嬢」、「泡姫」と呼ばれる女性従業員が男性客に対し性的なサービスを行う店である。
風俗店の中でも実際に”最後まで”のサービスを提供するため「風俗の王様」と称されることもある。

名前の語源はなんと、名称を一般公募して選ばれたのが『ソープランド』だという。
名付けたのは当時20代の男性会社員。1980年代の話なので、その名付け親は今どうしているのだろうか。
「ソープランド」と名付けた理由は特出して記述がなかったが、浴室で楽しく遊ぶ場所としてはキャッチーで非常に良い名称であると言える。

トルコと風俗のてんやわんや

しかし、そもそもそれはソープランドという名称ではなく、『トルコ風呂』と呼ばれていたのはご存知だろうか。

もともと中東地域の伝統的な公衆浴『ハマム』は蒸し風呂であり、その中では垢すりのサービスが行われていた。
これが20世紀初頭まで中東随一の大国であった「トルコ」の名前で日本に紹介されたところから始まったとされている。

そこから1951年4月1日、東京は東銀座に開店したのが日本で初めて誕生した「トルコ風呂」第一号である。
だがこの店は本当にサウナ施設がメインで、女性がマッサージサービスを行うものだったがそれは着衣のままであり、性的なサービスも厳禁。単に女性垢すり師が「垢すりサービス」を行う公衆浴場だったそうだ。

そして1957年、売春防止法が施行され、吉原遊郭などで性風俗産業に従事していた人々が行き場を失った。
そこで、一般的な公衆浴場だったトルコ風呂が「個室付浴場(サウナ)」として許可されたことから性風俗産業と具合が良く、現在のえちえちな形態の性風俗店へと発展していったという。
確かに公衆浴場から個室になったら、その中で何をしていてもなーんにもわからんもんね。

だがしかし、やはり「トルコ風呂」という名称はトルコさんに怒られてしまうわけなのだ
東京大学に留学していたトルコ人のヌスレット・サンジャクリ氏は、1984年に当時の厚生大臣・渡部恒三に「名前を変えてよ」と訴えた。(ちなみに当時サンジャクリ氏がトルコ風呂の名称問題で相談していたのはかの小池百合子氏だったという)

さらに駐日トルコ大使館は、新宿区にあった「大使館」というトルコ風呂がなんと電話帳に「トルコ大使館」と記載されていたことに猛抗議!ワロタ。こりゃ怒られるわ。
そこから公募により1984年改名され、「トルコ風呂」という名称は一切使用されなくなった。これがトルコと日本の風俗とのてんやわんやである。

自由恋愛で成り立つグレーゾーン

ソープランドは唯一日本で本番行為が出来る風俗ではあるが、これは法的に認められているわけではなく、”あくまで自然に”、最後まで出来てしまうというだけである。
これはどういう意味かというと、我が国ではちんちんをまんまんに挿入することで金銭が発生することを法律で禁じている。つまり、本来ならばそれをサービスとしているソープランドは当然、違法行為を行っていることになるのだ。

私はTwitterなどで病んでいる嬢を見るのを趣味としていた時代があったが、やはり彼女たちは自身をソープランドで勤務しているとは言わず「お風呂屋さんです🛀✨」と書いてあることが多かった。

そう、あくまでソープランドは”お風呂屋さん”なのだ。
他の風俗の形態だとお客様はエッチなサービスに対して対価を払うが、ソープは厳密に言うと入浴料とサービス料を支払っていることになる。

つまり、
①ソープランドというお風呂屋さんにお風呂を入りに来たお客様が、”体を洗う”というサービスをしてくれる女の子と店の中で、”偶然にも”恋に落ちる
②恋に落ちた二人はお客と店員という関係を超え恋人同士になり、恋人なので問題なくその場でSEXをしてしまう……。
そんな『コント!偶然お風呂屋さんで出会った二人!』というものが日々繰り広げられているのだ。
憲法の恋愛の自由を逆手にとった経営方法である。

その時点で十分グレーではあるが、店側が嬢に避妊具やらローションなどを用意していたり、スケベ椅子などが置いてあればそれはもうエッチを推奨していると判定され、保健所の検査上そこで初めて違法となるわけである
なのでソープ嬢たちはエッチな女の子という名目ではなく、あくまでお風呂屋さんで働いている普通の女ですというプロフィールにするわけだ。

一生知らない非現実の空間

私は風俗店で勤務したことがないため、異性愛者男性たちが足繁く集うエッチなお店には行ったことがないし、実際に肉眼で店内すら見たことがない。
女性用風俗や女性同士のエッチなお店はあれど、たとえばピンサロでの一部屋に複数男女がいて一斉にフェラをしている景色などこれから先見ることは多分無いだろう。
想像するとすごい異空間で非現実な光景である。それを知っているか知らないかでの男女の違いは凄まじいものだといつも思う。

私はソープランド含め、様々な性サービスが存在する男性が正直至極羨ましい。それを男性に言えば「女性はヤろうと思えばすぐにできるからそっちのほうが羨ましい」と言われた。
いやいや、そういうことではないだろう。金はかかるが非現実的な様々なパフォーマンスを味わえるのだから、そこには遊園地のようなワクワク感はあるはずだ。エロのテーマパーク。しかもたくさん種類がある。次回男性に産まれたらぜひ風俗は行きたい。病気は怖いが、行き倒したい。有り余る性欲に対し、金銭を対価にサービスを受けてみたい。エッチなサービス。男性だけの特権。友人と行くのも楽しそうだ。

しかし今世は女である。どうしてくれよう、この性欲。
昔から女性用風俗のホームページはチラチラと見ていた。おそらくだが、あと数年後には門を叩きそうな予感である。

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西青子(すーぱーあお子)

MC・ナレーター。 あやまんJAPANユースメンバー。 Podcastラジオ『変態淑女のお茶会』パーソナリティ。 本業はグラフィックデザイナー。 キラキラ女子のふりをしたオタク。 深夜...

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