2017年のデビュー以降、エロメンとしてAV界のトップを走り続けてきた上原千明さんが、10月1日に自身のX(旧Twitter)にて、2026年1月19日をもって引退することを発表しました。

突然の引退表明……ファンの皆様にとって大きな衝撃だったでしょう。manmam編集部にとっても大驚愕のビックニュースでした。当サイトでこれまで散々お世話になってきた上原さん。何で引退するの?!これからどうしていくの?!とても聞かずにはいられない!!

というわけで、我々は上原さんに直撃取材を決行。引退前のmanmamラストインタビューとして、今の率直な心境を明かしていただきました!

――上原さん、AV男優としての活動もあと僅かですね。そもそもAVに出てみようと思ったきっかけは何だったのですか?

「好奇心と衝動ですね(笑)。もともと僕は芸能の事務所に所属していてお芝居経験もあったんですけど、女性向けAV作品を初めて見た時に『めっちゃいいな』って感動して、すぐにこの世界に飛び込みました。そういえば初めての撮影が12月だったから、もう少しで8年経つんですね」

――引退日は来年の1月19日。9年目を迎えたところでピリオドを打つことになるわけですが、引退を決めた理由は?

「3年くらい前から、ぼちぼちかなぁと思ってはいたんですよ。実をいうと、期待してくれる人たちの気持ちを背負うのが辛かった時期があったんです。僕はただ『この仕事が好き』って気持ちだけで続けていたから、明確なビジョンや目標を見つける事ができなかった。応援の言葉にも「何か頑張れるような目標を見つけないと」、と焦っていました」

自分の言動が良くも悪くも多くの人たちに影響する立場になってきたし、先輩として若い子たちの目標にならないといけないとも常に考えるようになっていました。そんな中でずっとやりたいことを探していて、それを見つけられたら転職するつもりでいました」

――そして見つけた「やりたいこと」とは?

「パーソナルトレーナーです。でも、これに気づかせてくれたのは、ファンの皆さんなんですよ。イベントでファンの方にお会いすると、ヘルスケア関連の質問が来ることがすごく多かったんです。僕なりのキレイな生活習慣の作り方やモチベーションの保ち方……僕自身にとっては当たり前のことに興味を持ってくれたことが嬉しかったし、それに答える時間も楽しかった。感謝の声もたくさんもらえていたので、もしかして僕の進む道はそっちなのかな?と」

――でも、本格的に転職するとなると、さらに専門的な知識が必要になりますよね?

「実際にトレーナーになると決めた後、引退をして100%で新しいことに向き合えるかどうかの見極めの期間は設けています。色んなジムに行って色んなトレーナーさんにお会いして、本当に自分ができるのか?を自問自答しました。

ただ、ちゃんと勉強をし始めてみると、意外とすでに持っている知識だったことが多かったんですよね。もちろんスポーツ科学は日々進化しているので、流行りに追いつくことも必要でしたが、それはそれで面白かったし。結果、自分の趣味も、性格も、大事にしていることも、すべてトレーナーにマッチしていると判断できました」

――どこかのジムに所属するわけではなく、自身のパーソナルジムを作られる予定だとか。

「はい。最初からその発想しかなかったんですよね。どこのジムにもルールはあると思いますし、それに則る形だと僕らしくないなと思ったんです。でも、『この人いいな』と感じたトレーナーさんには、弟子入りじゃないですけど、やり方をすごく勉強させてもらっています。お客様への教え方や動きの言語化の修行中ってところですかね」

――ここでちょっとだけ、トレーナーとしてトレーニングのアドバイスをいただけたりしませんか?

「その人がどうなりたいのかにもよると思うんですけど、カロリーの収支をつけることが大切かもしれません。人間は食事によって性格も左右されるんですよ。言動ってホルモンからきているので、食事が乱れると心は乱れますけど、食事を整えると心も整うんです。適量を摂取するだけで、前向きに元気になれますよ。自分自身でも実感しています」

――なるほど。食事のレコーディングって効果あるんですね。

「ただ、今は間違った知識が横行しているのも確かで。特にリンゴだけとか納豆だけとか、偏った食事はメリットもあるけどデメリットもある。そこに惑わされないで欲しいですね。『これをやってたら痩せる』なんてことは絶対にないから!」

――上原さんのパーソナルジムでは、今よりさらに具体的なアドバイスをもらえるわけですよね。現在は設立に向けてクラウドファンディングの真っ最中だとか。

「クラファン、本当はやるかどうか迷っていたんですよね。元々応援されるのが恥ずかしいって気持ちの方が強くて、自分の事は黙々と自分でやりたい、って性格なんです。でも、今まさに応援してくれている方々の気持ちを、自分、そして開業するジムの血肉にさせてもらいたいって思って、やってみることにしました」

――食事デートプランや国内日帰り旅行プランも魅力的ですが、ジム通い放題&食事アドバイスプランにめちゃくちゃ惹かれます。ジムはどのエリアで開く予定ですか?

「港区で考えています。オンラインセッションがあればやってみたい、という方もいらっしゃいますので、名前も変えてしまいますが、今後はトレーナーとしてファンティアを続けようと思っています。そちらではオンラインセッションや食事指導をやっていく予定です」

――8年間のAV男優人生の中で、心に残っている思い出はありますか?

「思い出……出来事よりも“人”ですね。業界ならではの変わった人たちに会えたなぁと思います。僕も変わってると言われ続けてきましたけど、ここにいると自分が普通くらいだなと思いますもん」

――身も心も裸になっている人たちばかりですもんね(笑)。

「自分のことを個性として受け入れられたのは大きな収穫だった気がします。アングラな業界ですけど、優しい人も優秀な人もいて、いきなりチンコの写真送りつけてくる人もいる……色んな人間への耐性は身に付いたかもしれないです(笑)」

――エロメンの仲間たちについてはどう思っていますか?

「エロメンもみんな良い意味で変だったな~。今は12人いますけど、派閥とかも全くないし。みんな新人が入ってくると『やっぱり変な人だったね(笑)』って毎回のように言うんですよ。でも、気づいたらその子も含めてちゃんと輪ができてるっていう」

――エロメンの皆さんが集っていると、傍から見てもすごく良い雰囲気を感じます。

「変な人たちだけど社会性はあって、誰にも教えられなくても上下関係も身に付けてるんです。でも、一緒に仲間の舞台を観に行ったり、飲みにも行ったりしてるので、気を遣い合うような感じでもなくて。例えるなら、同じ団地に住んでいる小1から小6くらいの関係ですね(笑)」

――言い得て妙な気がします(笑)。引退について周囲の方々にはどのように伝えたのでしょうか。

「SILK LABOのスタッフさんからは『寂しいと思いつつも、こんなに将来を見据えて引退するという嬉しさもある』と言われました。成し遂げるビジョンが見えるから安心して送り出せる、と。『子どもいないけど、親ってこんな気分なのかな~』って感慨深そうでしたね(笑)。男性向けAVの方の監督さんも『やりたいこと見つかってよかったじゃん』と、温かく送り出してくれました」

――エロメンの皆さんにはどのタイミングで伝えたのですか?

「向さんには直接伝えました。ちょうど6年ぶり3回目の3P作品で共演したので、スタジオで『一緒にお風呂入ろう』ってお風呂に誘ったんです(笑)」

――なんと混浴!裸のお付き合いだ!

「お風呂って真面目な話をできるじゃないですか。最初にまず『謝りたいことがある』って切り出しました。僕と向さんは一緒にイベントをやっているんですが、絶対に100回までやるって言い続けてきたんですよ。でも、それを僕から断念する形になってしまったので……」

――その流れで引退の話をしたわけですね。向さんの反応は?

「ちょっと考えた後で『それだったら止められないなぁ……』と。僕の性格を理解してそう言ってくれたことが嬉しかったし、何より止めようともしてくれたことに感動しました」

――お二人の絆を感じさせるエピソードですね。後輩のエロメンたちには?

「気づいたらみんな知っていたんですよ。でも、僕がXで発表する当日まで何も言わないでいてくれましたね。発表を見てくれた制作の人たちからは『寂しい』の声がたくさん届きました。でも『男優は長くできない仕事の可能性もあるし、そういう人たちの希望になれるといいね』とも言われました」

――業界全体から前向きなステップととらえられているのは、上原さんの人徳でもありますよね。

「注目を浴びるのが得意ではないので、こういう発表には気恥ずかしさはありました。でも、今の人間関係はこの業界で深く繋がっているので、ぬるっと消えることはできないと思ったんです」

――男優の後輩たち、またこれから男優になろうとしている人たちにアドバイスはありますか?

「この業界に限らずトップの層にいる人たちって、24時間仕事のこと考えているんです。売れている監督やトップ男優たちは『こうなりたい』とか『ここを変えたい』とか、とても強い気持ちを持っていますよ。せっかくアングラな業界に入るなら、自分が一番になるって気持ちを持った方がいいなと思います」

――上原さんには、一番になりたい気持ちはあったのですか?

「なかったですね。僕は競争心がまったくないし、その立ち位置を奪い取ろうという気持ちもないんです。結局トップ層との差って、業界に対して腹を括っているかどうかだと思いますね。エロメンはみんな一生懸命ではあるけれど、特に向さんや東雲怜弥くんからは、横にいてもそれが伝わってくるんですよ」

――上原さんの最近の性欲事情を聞かせてもらえますか?

「性欲はぜんぜんありますよ。寝る前のオナニーはルーティンとして毎日しています(笑)。毎日同じドーパミンを受けていると中毒になるので、現場に行ってる方が強くなると思います」

――引退後はかなり落ち着きそう?

「そうですね~。今よりは落ち着くのかもしれないな。でも、僕はダウンタイムとして2週間現場を入れない時もあるので、結局はあまり変わらない可能性もありますよ」

――では、最後にファンの皆様にメッセージをお願いします!

「本当に感謝しかなくて……僕はファンの皆さんがいたからここまでやってこれたんです。対面のイベントでお喋りすることがすごく好きだったし、それこそが男優をやるうえでのモチベーションにもなっていました。

これまで『頑張ってね』と言われることがプレッシャーだったけど、今はその言葉が元気玉みたいなエネルギーになっています。みんなのお陰でやりたいこと見つけられました。職業は変わりますが、これからも応援してくれる人がいれば嬉しいな」

――ありがとうございました!

インタビュー中も上原さんのキラキラした瞳は、真っすぐに未来を見据えていました!上原千明としての活動期間は残り僅かですが、今後も夢に向かって邁進する姿を見せて欲しいですね。manmamはずっと応援しています!

上原千明さんはただいまクラウドファンディングに挑戦中です。
フォトブックやチェキがリターンされるプラン、お食事や旅行に行けるプラン、パーソナルトレーニングや食事指導が受けられるプランなど盛りだくさん。
ぜひチェックしてみてくださいね。
https://hito-tsunagi.jp/project/b078b43e-917c-481a-9051-f74bc87f7819

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もちづき千代子

AVメーカー制作広報・風俗サイト編集長・アダルトグッズ社員を経て、アダルトからグルメまで、人間の欲望を追求し続ける豊満人妻ライター。度を超したぽっちゃり体型がチャームポイ...

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さくらの恋猫

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