2024年12月7日、新宿二丁目のゲイミックスバー「A Day In The Life」にて、『二丁目流行語大賞2024』が開催されました。こちらのイベント、タイトル通り新宿二丁目界隈で起こった出来事を振り返るという、年末の二丁目の風物詩。10年前の2014年よりスタートし、今回で記念すべき10回目を迎えました。

登壇者は、イベント主催者でありネットウォッチャーの太陽さん、LGBT評論家のじゅんこさん、ドラァグクイーンディーヴァユニット・八方不美人のちあきホイみさん。さらにゲストとしてゲイライターのサムソン高橋さんと、YouTuber・2すとりーとの浜崎たつやさんを迎え、この一年の出来事を総ざらいしていきます。

イベント開始早々に話題に挙がったのが、「露活」について。露活とは「露出活動」の略語。去年の12月にSNS上を騒然とさせた裸のアビーロード風の写真をもとに、露活のみならず、やたらと脱ぎたがったり写真を撮りたがったりするゲイの癖について語らっていました。ちなみに、たつやさんも「ちょっとだけ露活願望がある」と自ら暴露(笑)。

さらに、公園で「シャワ浣(シャワー浣腸)」をしていた人が捕まったというニュースから、ホテルのシャワーヘッドを外す行為は是が非かという話に発展。2021年に撮影された2すとりーとのラブホあるある動画が今になって発掘され、炎上してしまった件についてもたつやさんが見解を述べてくれました。


続いてノミネートされたのは、『トランスジェンダーになりたい少女たち』。こちら、ア ビゲイル・シュライアー著作の『IRREVERSIBLE DAMAGE』の邦訳版。欧米諸国で心と体の性が一致しないトランスジェンダーだと訴える少女が近年急増していることを受けて 、著者が約50家族に取材し、トランスジェンダーや性別違和をめぐる社会的、政治的な情勢や、未成年者への医療的な処置の是非を問う内容のノンフィクション作品です。

本書は産経新聞出版より発売されましたが、その前にKADOKAWAが出版を中止していたことも大きな話題になりました。急にアカデミックな方向性になったと思いきや、ほとんどの登壇者が読んでいなかったため、何も語らうことができないという不測の事態に。唯一、じゅんこさんが「サラーっと読んだ」そうですが、今回はトランスジェンダー当事者が不在という事もあり、深掘りするでもなく議題は移っていくのでした。



そして今年の4月に行われた「東京レインボープライド2024(TRP2024)」で勃発した「TRP緊縛騒動」も、ノミネートされました。イベントのブース内で過度に露出した男性が緊縛された姿がネット上で拡散されて大炎上した件です。昨今、大きな広がりをみせているTRPにおいて、以前であればお目こぼしされてきたと思われる、二丁目のとある風景の再現がとうとう難しくなってきたことを感じさせる出来事でした。


しかし……蓋を開けてみれば、2024年の流行語は完全なる一強。今年の大賞を飾ることになったのは、Netflix発の男性同性愛者の恋愛リアリティショー『ボーイフレンド』でした!

ホイみさんも「友達とヤンヤヤンヤ言い合いながら見るのが楽しい」と、かなりハマっていたようです。サムソンさん的にはイケメンではないけれど「カズトには来世なりたい」とのこと。さらに「恋愛リアリティショーにおけるゲイあるある」についても語らい、逆に「自己紹介でタチ・ウケ(・リバ・バニラ)などの性的役割(ポジション)を聞かない」「集団生活をしているのに交尾が始まらない」などの「ゲイないない」トークでも大盛り上がりでした。

ノミネートされた4つ以外にも、映画『94歳のゲイ』や「既婚バイ・既婚ゲイ」、「新橋ルッキズム酒場」などなど、数多の流行語が挙がっていました。来年はどんな流行語が大賞に選ばれるのか?!早くも来年が楽しみです!

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manmam編集部

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