ビアン事変 40代半ばの彼女の性欲がダイナミックすぎて、深夜3時にたたき起こされる現役ビアンの悲鳴
世の男性諸君、そしてノンケの女性陣に突然ですが質問です。
「歳の差恋愛」と聞いて、どんなシチュエーションを思い浮かべますか?
「年上の包容力のあるお姉さまに、大人のしっとりしたバーで口説かれ、ベッドの上でも優しくスマートにリードしてもらう……」
――もしそんな風に、映画のような落ち着いたロマンスを妄想しているなら、今すぐその優雅な幻想をゴミ箱に投げ捨ててほしいと思います。
今回は40代半ばの気品溢れるお姉さまとお付き合いすることになった30代ビアンの私、みかんみかが、その生々しすぎる寝不足の現場をぶっちゃけようと思います。
1.昼の「憧れのお姉さま」と、夜の「絶倫モンスター」
私の彼女は、40代半ば。
昼間は知的で、仕事もバリバリこなし、大人の女性としての品格と包容力に満ちあふれています。
付き合う前、私は「あぁ、この人に強引に攻められて、可愛がってもらう夜があっても最高だな……」なんて、うっとり妄想していました。
ところが、いざお付き合いが始まり、夜のベッドインを迎えると、その上品な仮面は一瞬で剥ぎ取られます。
とにかく、性欲のバイオリズムが私(30代)の常識を遥かに超越しているのです。
女性の体は、40代半ばのプレ更年期などに差し掛かると、女性ホルモンの減少に伴って相対的に男性ホルモン(テストステロン)が優位になり、逆に性欲が解放されて爆発的にアクティブになる時期がある……と、フェムケアの教科書では読んでいましたが、目の前にいるのはまさにその「生きた証拠」。
1回戦が終わり、体力を使い果たした私が「ふぅ、じゃあ電気消して寝ようか……」と、泥のように爆睡モードに入ってからが、本当の恐怖の始まりでした。
2.深夜3時、漆黒の闇の中で揺さぶられる肩
時計の針が深夜3時を回った頃。
私の意識は完全に深い眠りの底にありました。
そんな静寂を切り裂くように、全裸の肩をガシガシと、ものすごいパワーで激しく揺さぶられるのです。
「……みか。ねえ、みか。起きて?」
薄気味悪いホラー映画のワンシーンではありません。
漆黒の闇の中、私の顔を覗き込んでいるのは、昼間の気品はどこへやら、野生の肉食獣のようなギラギラした瞳をした40代半ばの彼女です。
「う、うん……?え、どうしたの……?」
眠気で頭が1ミリも回らない私に、彼女は信じられないトーンで言い放ちます。
「ねえ、私、全然物足りないんだけど」
明日も朝から仕事の打ち合わせがある30代の私の肉体はとっくに限界を迎えている――そんな現代社会の正論は、彼女のダイナミックなパッションの前には1ミクロンも通用しません。
そこからは、半分意識が飛びかけながらも、相手の圧倒的なリードにノックアウトされ続ける怒涛の2回戦(あるいは3回戦)が強制スタートします。
リバだから攻めも受けもできるとはいえ、睡魔と疲労で「今私は一体何と戦っているんだ……」と、ゲシュタルト崩壊を起こしそうになるのを必死で耐えるしかありません。
3.睡眠不足の夜明けと、ツヤツヤに発光する熟女
翌朝強烈な睡眠不足による頭痛を抱えながら、なんとかベッドから這い出そうとする満身創痍の私。
そんな私を尻目に、深夜にあれだけ激しくエネルギーを発散していたはずの彼女の顔が、信じられないほどお肌ツヤツヤ・ピカピカに発光していたのです。
くすみひとつない、内側からパーンと張ったその圧倒的なハリと潤い。寝不足のはずなのに、まるで高級スパのフルコースを終えた直後のような生命力に満ちあふれています。
女性のオーガズムによって分泌されるエストロゲンやオキシトシンの美容・健康効果を、これほど分かりやすく、かつ理不尽な形で見せつけられるとは思いませんでした。
「みか、おはよ。昨日がんばってくれたから、今日お肌の調子最高。はい、コーヒー淹れてあげるね」
「……私の睡眠時間と体力を吸い尽くして、究極のアンチエイジングを達成したな?」と心の中で特大のツッコミを入れつつも、淹れてくれたコーヒーの美味しさと大人の包容力に、結局はすべてを許してしまうのが悲しい性なのです。
大人の女性のフェムケアやウェルネスを考える上で、年齢に縛られずに自分のセクシュアリティを解放することは素晴らしいことです。
しかし、それを真正面から受け止めるパートナーの裏側には、毎晩のように深夜3時にたたき起こされる、泥臭い睡眠不足の奮闘があること。
全国の、年上彼女を持つ仲間たちに「生きて朝を迎えよう」とエールを送りつつ、私は今日もこっそりユンケルを飲むのでした。




