先生、春画はオカズに入りますか? 勝川春章作「艶保夢志知婦集」は首相撲ならぬデカマラ相撲を描いている
「春画」−江戸時代などに流行した、主に男女の性愛を描いた浮世絵。
いやらしい、ちょっとグロテスク…そんな印象だけで食わず嫌いするにはもったいないほど多くの作品はユーモアに溢れていて、堅苦しい令和の時代に見返すとニッポン本来の大らかさを感じます。
現代人にこそ見てほしい珍画
いつもは今回のテーマとばかりにまず作品を紹介するのですが、今日は私がこの絵が刺さった理由を話させてください。
仕事はPC、趣味は読書と動画閲覧。消えたスマホの画面にふと映るバナナマン日村ばりの二重アゴ…常にうつむいている私はもうゴリッゴリのストレートネックに悩まされているんですね。
どうやら平均より大きい顔、平均より細い首も災いして、爪楊枝にゆで卵刺してる感じ?伝わる?
ストレートネックの解消には、首の後ろにフェイスタオルを回して手でタオルを前に引っ張りながら、頭を反らせるように上を向くと良いらしいのですが…ううん?この動きどこかで見たぞと思ったらコレ!
勝川春章作「艶保夢志知婦集」(1791)
私と見間違えんばかりの猫背の女性。その首を支えているのはなんとデカマラ!
ひええ勃起力すごい!!
「首相撲」もさながらポッキーゲーム
そもそも当時「首相撲」「首引き」として、向かい合った2人の首に輪っかをかけて引き合い、おっとっととよろけた方が負けという遊びがあったそう。
お座敷遊びでは男女でやったというこの遊び。
「え、それ頸椎に悪影響ありそうで普通にめっちゃ怖い」
なーんて考えるのは現代っ子!
「えーい、よろよろ、ひしっ、あれれ旦那様お強うございます…」
ここまでやってモテる女なんだ。命がけすぎる。
当時の遊女は今で言う風俗嬢。首を鍛える必要もあったのかと考えると、改めて大変な職業だったのだと感じます。
そして春画の中では首VSデカマラの試合が繰り広げられていると…。
きっとこの女性も私と同じ、ストレートネックで悩んでいたのでしょう。
もし江戸時代の遊女がスマホを持っていたら…
・自撮りを限界まで加工して流行りの浮世絵風に
・カゴに乗ってからも「出勤するよ❤︎日曜はイベント」とXを更新
・風俗情報サイトで自分の店の評判を調べて「よきおなごなり」と自作自演の口コミ投稿
営業大変そうですね。
そんな中で首に紐を引っ掛けると良いって言われたら、こうなるわよね…ならんよね!?
男のボッキーゲームに付き合うイイ女
春画に書いてあるセリフを読むと
男「3回したあとでもこのくらいのものさ。
俺のマラときたら関取でも骨が折れるだろうね」
女「おお首が痛い。もうもう敵いませんよ。
もうよしにして早く入れておくれよ」
とのこと。
もちろん流石にティンコに首が負けるわけもなく、
「やだぁ〜かた〜い!スゴ〜い(棒)」の方便でしょう。
そして早く入れてイッちゃってって感じよね。
こうやって江戸の女性もストレートネックをより悪化させながら、男を喜ばせていたんですね。
涙と首の痛みが止まりません!ちょっとマツキヨで湿布買ってきます!
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