エロ用語講座 芸能界、夜職、生命保険、あらゆる業界で横行!?「枕営業」の語源を調査
こんにちは!パティ・チャンです。
この1年2年の間で、芸能界での性加害事件や疑惑について取り沙汰されていますが、「枕営業」はセットで話題に上がるキーワードともなっていますよね。枕営業はみなさんのほとんどがイメージできるメジャーな言葉かと思います。今回はその語源や起源に深掘りしていきます。
枕営業、なんで枕なの?
まず枕営業について簡単なおさらいを。仕事の関係者と性的な関係を用いて、仕事が自分にとって有利に進むようにする手段を枕営業といいます。性接待なんて呼び方もよく聞くのではないでしょうか。特によく噂されるのは芸能界ですが、夜職の方が売上のために、生保レディが顧客獲得のために用いるなんて話もありますよね。
枕ってただの寝具のひとつ。古くからこの言葉が寝ることの換喩となっていました。換喩というと難しく感じますが、「セックスする」の換喩は「寝る」、というとよくわかることでしょう。ということで枕が次第に性行為を意味するようになってきました。枕を交わすとか枕を重ねるとか。
セックス=枕になった起源について詳しく遡ることはできませんでしたが、初めての相手とのセックスを平安時代の伊勢物語では「新枕」、江戸時代初期の浮世草子には「初枕」と表現した一説もありました。この換喩は思っていた以上に古くから浸透しており、起源などを探るすべもありませんでした。もはやDNAに刻まれた言葉です。
海外版枕営業
英語では枕営業は「casting couch(キャスティング・カウチ)」というそうです。カウチはソファですが、スペインやイタリアなどの一部ヨーロッパの国ではキャスティング・ソファと言うそうです。元々は映画業界での配役獲得のためにオフィスのソファで性的行為をしたことからキャスティング・カウチ(ソファ)と言い始めたそうですが、現在ではいわゆる性接待に対して使われるようです。
お隣韓国の芸能界も枕営業の強要が問題となることが度々あるようですが、韓国では枕営業を「性上納」と呼ぶそうです。特に性接待を強要されるという意味合いが強く、進んで行う場合もある枕営業よりも闇が深そう…。
カンの良いみなさんはあれ?と思ったかもしれませんが、性上納と言われると昨年末世間を騒がせた松本人志の「セックス上納システム」を思い出しちゃいますよね。この噂の真偽は別として、こういう言い方をされると女性がモノや生け贄になったような感じがして腹が立ちます。
沼るホストと枕営業
ここまで主に芸能界の枕営業について調査してきましたが、他の業界との違いが大きいと思ったのはホスト業界における枕営業。単に「枕」と呼ぶことも多いようです。「売り上げほしいなら私と寝なさい!」みたいな大金持ちマダムを渋々抱く、と言うようなことはなさそう。むしろ「いくらでも出すから私を抱いて!」と訴える姫たち(主に風俗嬢の客)が多いというからビックリです。
疑似恋愛や彼氏感を提供するホストたち。彼らの行う枕には、鬼枕・初回枕・趣味枕とさまざまあるようですが、1番気をつけてほしいのは色恋枕。店外で本物の彼氏のように振る舞い、女の子たちを本気にさせ売り上げに繋げていくのです。色恋営業かもと疑っていても気づいた時には本当に自分の彼氏になったかと錯覚。私ってお客様なの?彼女なの?と思う頃にはホストにガチ恋。沼にハマって気がついたら恐ろしい金額のツケが…なんてことにはならないようにお気をつけください。枕で夢を見過ぎないのが大切ですね。
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