鉄マン女の中イキ放浪記vol.35 いよいよTinder卒業!?キンタマ★スターが既婚者クラブに登録してみた話
こんにちは!キンタマ★スターです。最近キンタマに触っていないので金運が下がっている気がする今日この頃。
人のキンタマの代わりにチワワのキンタマを触って金運アップの願掛けをしていたら、すっかり嫌われてしまいました。悲しい。
それはさておき、中イキ。信じてもらえないかもしれないが、なぜか性欲が猛スピードで減退しているキンタマ★スター。
とりあえずまた新メンバーを探そうと思ったものの、性欲がないため行為に及ぶ気力もない。なんなら縁側でお茶でも飲みたい気分である。
私が愛用しているTinderはどちらかといえばヤリモク天国のアプリであるため、縁側でお茶をするようなお茶モクの人はあまり登録していない。
そこで今回は中イキ目的というより、性欲が戻るまでの間にちょっとお茶でも付き合ってくれるような人を探すため、紳士が多いと評判のとあるサイトに登録してみたのだった。
既婚者クラブとは・・・
今回キンタマ★スターが登録したのは、既婚者クラブというマッチングサービス。その名の通り、男女ともに既婚者のみが登録できるサイトである。
女性は基本無料で利用できるが、男性の月額利用料金がちょっとお高めであるため、高収入のハイスぺおじさんがわんさかいるという評判を聞きつけて登録してみたキンタマ★スター。
紳士が多いというだけあって、確かにしょっぱなのメッセージから「おっぱい何カップ?」と聞かれることはまずない。これは落ち着いてお茶モク男性を探せそうだ。
そして、サイトでゆるいやりとりが続いた自営業の男性(12歳年上・趣味はサーフィン)とLINEを交換し、お茶をしに行くことにした。
「僕、自営業って言ってるけど実は違うんです。事情があって隠していますが、会ってから話します」
というメッセージが来たのだけが気がかりではあるが、マッチングアプリでは職業の詐称なんてザラにある。自称CEOが実は普通の会社員だったり。てかCEOって何なんだよ。
まあやりとりは普通にいい人そうなので良しとしよう。
ていうか隠さないといけない職業ってなんだろう?反社?もしくはスパイ?どちらかといえばスパイの方が良いな、ネタになるし。と思いながら待ち合わせ場所に向かうと、ピカピカのでかい外車が停まっている。
うーむ、反社でもスパイでも当てはまりそうな車だ。
知ってる人が来た!
他に車はないので、多分待ち合わせた人なんだろう。少しずつ近づいていくと車のドアが開き、小柄でガチムチ、えぐいツーブロックの男性が現れた。
「キンタマさん?詳しいことは後で話すから乗って乗って!」
「は、はあ・・・」
ものすごく急かされたため、挨拶もそこそこに車に乗り込む。
「じゃあ、これつけて!」
シートベルトを装着した瞬間に、西部警察みたいなサングラスをかけさせられる。わしゃ渡哲也か。
何がなんだか事情も呑み込めないまま、やたら車高の低いその車は猛スピードで発進した。
なんだ、拉致か?参ったな、夕飯までには帰りたい。
「ごめんね、僕この辺ではちょっと顔が知られてるから・・・」
キンタマ★スターの不安をよそに、すまなそうに男性は言った。それなら自分がかけた方が良いのでは?
それはいいとして、初めてまともにその男性の顔を見た。ひと回り上とは思えないほど、若々しい雰囲気と笑顔。
ん?この笑顔はどっかで見たことがあるような。ポスターとかホームページとか・・・。
「もしかして・・・」
なんとその男性、私が住んでいる場所ではちょっとした有名人。いわゆる先生と呼ばれる職業の人であった。
わお、出会い系で知ってる人に会うのは初めて。
「〇〇先生ですよね?」
「そう!よく知ってるね、職業嘘ついてごめんね」
「いや、それは別に・・・」
「じゃ、ドライブ行こ!」
地鳴りのような音を立てて走るピカピカの外車。先生に直接会うのは初めてであったが、地元の評判通り明るい人柄で、人に好かれそうな雰囲気。
先生って呼ばれるような立派な人でも、出会い系で人妻漁ったりするんだな・・・。しみじみ思いながら上を向いてみると、天井の窓から虹が見えた。なんてロマンチック。言うてる場合か。
先生の事務所へ
ひとしきりその辺を走り回り、山の上のカフェでお茶をして、帰りの車の中で下ネタを話すなどしてすっかり打ち解けた先生とキンタマ★スター。
「僕の事務所に来る?」と爽やかに誘われたのでお邪魔することに。
人目を気にするわりに、事務所に行くのはいいのかよ。と思わないでもないが、好奇心に負けたキンタマ★スター。
「へー、こんな風になってるんだ」
先生の事務所の中を案内されながら、奥の小部屋に通される。なんとそこは台所やテレビにベッド、マッサージチェアまで揃った豪華な居住スペースであった。
「たまに泊まるから、色々揃えてるんだ」
「へー、すごい」
マッサージチェアに座るように言われたので腰を下ろすと、いきなり先生がリクライニングのスイッチをON。
「わああああ・・・」
さすが大先生の愛用するマッサージチェア、リクライニングがすごくてフルフラットになる。
「すごいでしょ」
マッサージチェアの傍に立って私を見下ろし、自慢げに笑う先生。
あれ、もしかしてここでセックスされちゃうのかな?先生のことは嫌いじゃないが、マッサージチェアでするのはイヤだな。
と思っていると、先生がリモコンを操作したのか普通にマッサージが開始されてしまう。これがまた気持ちいい。さすが高級マッサージチェア。
「子宮のあたりを押すと中イキしやすいんだってさ」
唐突にそう言い出して、マッサージチェアに横になっている私のお腹の部分をぐいぐい押してくる先生。
いや、それってセックス中の話では?とは言えない内気なキンタマ★スター。いきなり押されて子宮もびっくりしてそうだ。
「どう?」
「うーん、わかんない」
どうもクソもない。上からは先生の手、下からはマッサージチェアの揉み玉にプッシュされるキンタマ★スターの下腹部。なにこの状況。説明しづらいけどめちゃくちゃシュールだ。
謎の赤いロープ
マッサージタイムが終わると、ベッドに座るように指示される。やっぱりセックスするのかな、揉み返しがこないか心配。
「キンちゃんにお願いがあるんだ」
「はあ、何でしょう?」
先生はニコニコしながら、どこからか赤いロープを持ってくる。キンタマ★スターの背筋を、冷たい汗が流れた。
ヤバい、もしかして殺される?社会的に?いや物理的に。まあ、いつかこうなるんじゃないかと思ってたんだよな・・・。
「ちょっと縛らせて!」
「えぇっ!?」
どうやら命拾いしたらしい。先生は鼻歌まじりにキンタマ★スターの腕を後ろに回し、がっつり縛り始めた。当然だが服は着たままである。
「痛かったら言ってね」
「大丈夫です・・・」
先生は昔から緊縛プレイに興味があったようで、本格的なSMクラブに通って技術を身に着けたとのこと。あっという間に私はお中元のハムのような姿になってしまった。
「僕が大学の時ね・・・」
縛られて自由の利かない私を見ながら、何故か先生はSMには全く関係のない大学時代の思い出を語り始める。とりあえずほどいて欲しい。
その後たっぷり先生のサクセスストーリーを聞かされてからロープをほどいてもらい、無事に生きたまま自宅まで送ってもらったキンタマ★スター。マジで死を覚悟した。
そして今回はセックスもナシ。先生はとある健康上の理由から、セックスができない体質なのだそうだ。
「僕たちって付き合ってるんだよね・・・」
自宅までの車中、唐突にそう言い出した先生。んなわけあるかい。
「ハハッ」
ただ笑うしかないキンタマ★スター。
先生は笑顔で帰っていった。この先また先生と会ってもセックスはできそうにないし、もちろん中イキもできないと思うが、なんだか面白いので縛られるくらいは許そうと思ったキンタマ★スターであった。
キンタマ★スターの中イキの旅は、まだまだ終わりそうにない。
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